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サン・ド二大聖堂・パリ [旅行(ヨーロッパ)]

3月31日 イースター(復活祭)の日。
午前中、パリの私の部屋のTVで教会のミサの中継を見ていたら、E子が、
「あ、やっぱり見てた、私も見てるのよ。ね、ご飯食べてから、サンドニの
大聖堂に行かない?サンドニは治安が悪いんで有名だから行ったことないんだけど、
、今日なら大丈夫だと思うわ。それに2人だし」


正式名称は、サン・ドニ・バジリカ大聖堂。
バジリカとは、ローマ教皇から特に重要な教会堂と認められた教会堂。
昔は王室の修道院だったので、聖堂に歴代のフランス国王たちが埋葬されている。
パリ北部に隣接する街サン・ドニにあり、世界初のゴシック建築として有名。
写真の左側にも尖塔があったのだが、1800年代の落雷と大嵐により損傷したため
解体
され、復元される予定である。

SaintDoni1.jpg


サン・ドニという街の名前は、フランスの守護聖人サン・ドニに由来している。
伝説では、3世紀半ば、パリで最初の司教であったサン・ドニは、モンマルトルで
斬首されたが、首を刎ねられてもすぐには絶命せず、自分の首を持ってパリ郊外の
ここまで歩き息途絶えたそうだ。


SainDonis_Vitro.jpg

StDonis_VitroRosa.jpg

「神は光なり」と言う『ヨハネによる福音書』にあるキリストの言葉を再現した建物。
神が住む天上の世界を地上に再現するために、高さと光を追求した。
12世紀のステンドグラス、このバラ窓は特に有名なのだが、午後の光が強すぎて写真が
ダメ。実際は息をのむほど色合いが美しく、ステンドグラスの窓は何か所もある。

SaintDonisInterieur.jpg


マリア像。足下には捧げられた蝋燭が燈り華やか。
E子はカソリックの信者なので、「まぁ、きれいなマリア様」と
しばらく佇んでいた。

StDonis_Maria.jpg


殉教した聖サン・ドニの等身大彫刻もあった。(写真なし)


礼拝堂の右横から、王家の墓所が始まり、ここからは有料エリア。
午後の強いバラ窓からの光で、白い大理石の墓が綺麗な色に染まる。

StDonis_Cemetary.jpg


階段を降りると広い地下室。礼拝堂あり、記念彫刻あり、墓廟あり、納骨堂も。
日曜だったのでガイドさんがいて説明をしてくれた。
王家の墓なので荘厳で立派。墓廟の上に生前の祈祷姿の彫刻が置かれている。
中でも目立って立派なのが、イタリアのカッラーラ大理石製の「ルイ12世と
その妃アンヌ・ド・ブルターニュ」で、周りを囲む彫刻がすばらしい。
STDonis_Fransois1.jpg


「アンリ2世とその妃カトリーヌ・ド・メディシス」の墓廟も立派。
この写真では、上にのる夫妻の祈祷姿の彫像は後ろ向き。
StDonis_Cemetry2.jpg
カトリーヌ・ド・メディシスは、イタリア出身なので、母国のいろいろな色の
大理石を用いた墓廟で、ジェルマン・ピロンによる彫刻「美徳の寓意像」が四隅
に配置されていた。黒い大理石の彫刻、台座にはめ込まれている茶色の模様入り
大理石、後ろの柱の下半分の模様入り大理石と様々なものが使われている。
カトリーヌ・メディシス墓_大理石.jpg

以上2つが特に立派な墓廟で、他はこれくらいの規模で夫妻で石棺に納められている。
ステンドガラスからの光で、石棺の上の石像の足がこちら向きで目立っていた。

StDonis_Cemetry3.jpg


このように、ルイ9世の時代以降の亡骸が、それぞれの石棺に収められて
いたが、
フランス革命時に荒らされ、その結果、ごちゃまぜとなり、誰が
誰だか分からなくなってしまった。そのため、遺骸はまとめて埋葬され、
これらの石棺の中は空っぽ。

ブルボン家の納骨所もあり、そこにはルイ18世がパリのマドレーヌ墓地から
移させた兄ルイ16世とその妃マリー・アントワネットの遺骸が祭られ、2人の
彫像があった。ルイ16世とマリー・アントワネットの次男で、10歳で病死した
ルイ=シャルル(ルイ17世)の心臓も展示用ケースに収めされていた。背後の壁
の青が痛々しさを増し、写真を撮る気にならなかった。


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ピュイ・デュ・フー(フランスの歴史テーマパーク) [旅行(ヨーロッパ)]

「どこか旅行に行く?」とE子にきくと、「行ってみたいとこがあるの。
ちょっと遠いらしいんだけど。歴史のテーマパークで、ピュイ・デュ・フー
っていう名前。TVで何回も取り上げてるんだけど、規模が大きくて一日じゃ
まわれないから、2~3日必要みたい。」「それ、行ってみましょ!」

普段、パソコンを使わない、メールもしないE子なのに、行きたさ一心で、
パソコンで調べ始めた。思い当たるものがあると2部ずつ印刷をするので、
紙の資料がたくさん出て来た。
パリから南へ264㎞、TGVで1時間半の「アンジェ」という駅で降り、そこから
送迎バスに1時間以上乗る。列車とホテル、2日分の一日入場券を予約した。
列車はモンパルナス駅から乗る。駅の入口の横はマクドナルド。
写真でわかるように、涼しい日だったので、みんな長袖を着ている。
駅の向こうのビルがモンパルナスタワー。
駅2.jpg
これはホームにいた列車。楽しそうな塗装。
列車2.jpg
日本にも出店している「ゴントランシェリエ」があったので、クロワッサン・ダマンド
とコーヒーを買って列車に乗った。写真中央にある文字「VIENNOISERIE」は、
菓子パンの意味で、クロワッサン
やカヌレ、パンショコラなどのこと。
ゴントランシェリエ.jpg



「アンジェ」で降りると、大型の送迎バスがいたので、乗って、終点に。
入口で、その日の催し物のスケジュール表と園内地図が配布される。

PuyDuFeu_Panf2.jpg

入口は2つあるが、送迎バスは正面玄関でなく「Nocturne」ゲートのそばについた。

PuyDuFou_Entre.jpg

ここを作ったのは、ピエール・ド・ヴィリエという資産家の貴族で政治家。
小さい頃から歴史が好きで、歴史のテーマパークを作るのが夢だったそう。
1977年、
ピュイ・デュ・フーというイラクサに覆われた廃城をロワール地域の
ヴァンデ県で見つけ、地元の人の協力を得て、野外劇のテーマパークを作った。
劇の出演者や騎馬などは地元の人がボランティアで協力している。
ピュイ・デュ・フー城は、修復後、30分見学ツァー「城の歴史」をしている。
列に並んで1時間近く待って、中に入った。

PeuDuFeu_Castle.jpg

城の中で、刀剣や甲冑、蔵書などを見たあと、見学者は長い廊下の両脇に立って、
衣装をつけた王様と王妃の優雅なダンスを見学。
ドーム型の大きな照明と思ってたものは、なんとドレスの形になっていた。

PuyDuFou_Castle_Promenade.jpg


ローマ時代のような円形野外劇場は4か所にあり、それぞれ出し物が異なる。
「アーサー王」「ヴァイキング」「鳥のショー」「ジャンヌ・ダルク」の30分劇
が、時間を決めて行われる。
入れ替え制なので、並んで、開始時間20分前から案内に従って入場をする。
最初に行ったのは、「アーサー王と円卓の騎士の物語」の劇場。本格的なセットが
作られていた。開演前の時間、前に立っている人たちが、「いかがですか?」と、
お菓子や飲み物を売っている。

PDF_Arther.jpg

時間になり、大音量と共に劇が始まった。
ナレーターがコメディフランセーズの有名俳優なので、リズム感あふれる仰々しい語りに
誘われ、すぐに中世の物語の世界に入り込める。アーサー王と円卓の騎士の物語。
中央に黄色い木製の円卓があり、騎士たちが王に忠誠を誓っている場面。
この後、皆が器ごと水に沈んで、話が終了。

PDF_Artheur4.jpg

次は、鳥のスペクタクル。
鷹匠のような鳥使いの合図で、遠くから、鷹が飛んできたり、一斉に空を舞ったりする、
動画で見ていただけたらいいんだけど。
PDF3.jpg
ヴァイキング物語は、平和な村の川に、ある日、いきなりヴァイキングの船が現れる!
村人たちが、火を投げたり、石を投げたりで、立ち向かい、戦い、追い返す。
船は水の上を上ってやってくるし、火が燃えたり、煙が出たりと戦いのようすは、
結構リアル。もちろんの大音響。
PDF_Viking.jpg


夜は、室内の劇場、コンサートホールで、「三銃士」を見た。
舞台の上を何頭もの馬が駆け回り、何人もの人が剣を抜いて戦い、水も撒かれ大迫力。
フラメンコやスペインの踊りが興を添え、照明がさざめく。撮影禁止なので写真は無し。
舞台の様子はここに動画あり

夜は、ほかに池のほとりで、光と花火のショーがあり、ダンサー1200人が
出演という大パノラマだそう。
フランスは、日没が夜9時頃なので、一日が長く使えるが、私たちはホテルを
隣町にとったので、8時にパークを出た。
地図の上では隣町だったけど遠い。30分以上乗って100ユーロ(チップ込み)。
翌日、また予約しておいたタクシーでパークへ。

見たかった「ジャンヌ・ダルク」
百年戦争の時、英国の占領下のオルレアンで「ジャンヌ・ダルク」が英国軍を追い返す話。
ピュイ・デュ・フーでは、領主の娘が魔力を持つ槍で城を守った。
各村から兵士が集まって出陣のようす。
PDF1.jpg

疾走する馬に乗っての一人一人順に、アクロバット芸を見せる場面が超迫力。
一人終わるたびに拍手。地元の人が訓練を重ねてできるようになったのだそう。
戦いが始まり、燃える城、城壁をよじ登る戦士たち。

PDF_Jannue.jpg


迫力満点、すばらしい劇だった。時代考証をきちんとやっているのだそう。
これらのほとんどが、地元の人たちの出演ということで、訓練の様子を
TVでやっていたのをE子は見て、行きたいと思ったのとのこと。
なんと年間220万人の入場者があるそうだ。


かかった費用は、飲食代を除いて2人で約16万円。(1ユーロ160円計算)
パリから1泊2日で、
列車(国鉄TGV) 60000円
送迎バス往復   11000円
タクシー(ホテル往復)32000円
入場チケット2日分 30000円
ホテル代   28000円


夏休みなので家族連れが多かったです。ホテル数が少ないので、近隣の町の
ホテルに泊まることになったけど、マイカーだったらタクシー代はいらないですね。
1ユーロが120円だったら、日本で東京からUSJへ1泊で行くのと変わらない値段。
円安は、海外旅にはきついですね。


 




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ランブイエ城(パリ郊外) [旅行(ヨーロッパ)]

城.jpg

ランブイエはパリの南西50kmの森が多い場所。
ここに住むフランス人のA夫妻から、「夏に来た時、ランブイエ城を案内する」
と言われていた。

ランブイエには14世紀に建てられた美しい城があり、フランソワ一世は狩猟
のためしばしばここに滞在、病のためここで亡くなった。
後にルイ16世の所有となり、王妃マリーアントワネットもここの田園生活を好んだ。
アントワネットは、広大な庭にメリノ種の羊を飼い、羊毛を加工し、高級な
メリノウールを作らせた。写真のフランス国旗が経っている
門の奥に羊の農場が
あり見学ができる(有料)。
merino.jpg

駐車場に車を停め、城の正面入口から入る。
城は何回か修復を重ねている。正面がフランソワ1世が亡くなった居城に
隣接する塔なので、「フランソワ1世の塔」と呼ばれ、現存する最古の部分。
Alex2.jpg
城の中から見える広い庭は、運河と花壇が美しい。
jardin.jpg
内部は豪華。壁のタピ(織物)は、フランソワ・ブーシェが描いたギリシア神話の
絵をゴブラン織りにしたもの。椅子やソファーはルイ15世様式で
刺繡がみごと。
mouble2.jpg
城は、ルイ16世、ナポレオン1世、3世と受け継がれたのち、大統領の別邸
として使用されている。
1975年に開かれた第一回主要国会議(G6)サミットに、この部屋が用いられ、
その時のテーブルセッティングのまま保存され、テーブルの上には、その日の
メニューが置かれていた。
Summit2.jpg
広い広い緑あふれる森のような英国式庭園の中に、藁ぶき屋根の小屋がある。
koya2.jpg
中がすばらしい。左右の縦の柱はムール貝が埋められ、中央には真珠、帆立貝、
さくら貝などがはめ込まれている。
moule.jpg
拡大すると貝が見える。
pearl_etc3.jpg
もう一つの小屋は、マリー・アントワネットの「乳製品加工所」で、
ここの大理石でできた「涼気の間」に驚く。正面に洞窟がある。現在、
白い大理石の彫刻があるところは滝で水を流していたそうだ。
statue2.jpg
 

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パリ・ヴェルサイユ宮殿 [旅行(ヨーロッパ)]

2023Versaille.jpg

ヴェルサイユ宮殿へは、郊外行きの列車(RER)で行った。パリの西南20kmなので、
メトロでは行かれない。RERのヴェルサイユ・シャトー駅で降りて城への道を600m歩く。
道の脇には、黄色いラッパ水仙がずっと植えられていて、とてもきれいだった。
時間予約をしていたが、遅刻だったので、すぐに入れた。
来るだけで疲れたので、まずはカフェへ。
モンブランで有名な店「アンジェリーナ」カフェが宮殿の建物内にある。
ここにも好きなプロフィットロールがあったので、それにした。
2023VersaileAngerina.jpg

親友Eは、もう歩きたくないというので、ここで待っててもらって、私は
いくつかの部屋だけを見た。昔、見た時よりきれいになっていた。

Versaille_ta1.jpg


Versaille2_ta450.jpg


Versaille4_ta450.jpg

きらきら、ぴかぴかの鏡の間には辿り着けなかったが、似たような長い回廊。


E が行きたかったのは、お庭。「パークトレイン」という園内一周の遊園地っぽい
乗り物があるので、それに乗って、離れ(トリアノン)へ行った。
「チケットはあるけど歩けないから休むだけ」と入口で言ったら、特別にベンチが
ある中庭に通してくれたので、そこでゆっくりと休憩。

2023VersailleJardan.jpg

Versaille_Jardin2.jpg

写真に線が入ってるのは、パークトレインから撮ったので窓枠。
3月なので、花が何もなく殺風景な庭園。
昔、来たときはレンタルの自転車で庭園をまわった。今もレンタル自転車があり、
下の写真の中央にあるようなレンタル電気自動車もあった。広いので、歩いてまわる
のは大変なのだ。
Versaille_Sortir de Jardin.jpg

帰りは、またパークトレインで出入口に戻り、ヴェルサイユ駅まで歩く。
駅前のお店でコーヒーとマカロン。

2023VersailleGare.jpg

パリに着くと、もう陽が落ちていて、建物の灯りがセーヌ川の水にキラキラ、
揺らめいて映り、とても綺麗だった。

2023Mars_Seine_Nuit.jpg

街中でごはんを食べて遅くなり、デモに会うといけないから、E家の近所の
100年続いてる老舗の牡蠣が有名なビストロへ行った。Eは、もちろん顔
なじみの店。店の人が写真を撮ってくれた。
日本と違って列車の間隔が長いので、往復に時間がかかり、長い旅だったが、
美味しい牡蠣とエビ、スパークリングで、すべては楽しい思い出になった。

2023Xierr.jpg


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パリ、2023年3月 [旅行(ヨーロッパ)]

23FinAir.jpg

フランス人のご主人を亡くした親友Eを慰めに行ったのは2月のパリ旅だった。
コロナの2年間、フランスでも病院のベッド不足のため、「自宅入院」。つまり
家での治療。毎日、看護婦さんが来て、週に一度、お医者さんが来る。
Eと電話で話し容体を聞くたびに、「なおるのだろうか?」と悪い予感がしていた。
献身的な看病の2年間、ご主人に寄り添っていただけの生活。亡くなった後は、
家に引きこもり、週に一度、ご主人の後輩ALが来てくれて一緒に夜ごはんという
暮らしだったので、足が弱り、私が行った時は300m歩いては休む、だった。
だから、「3月にまた来るから、ちゃんと歩けるようにしておいてね。ラジオ体操も
毎日してね」と約束して別れた。

今までAFの飛行機代は、繁忙期を除けばビジネスでも40万円くらいだった。
それが、2月の時はビジネスが60万だったので、20万円のエコノミーにした。
今回は、春休みのせいかエコノミーでも73万と出たので、JALのサイトを見たら、
フィンランド航空との提携で40万円ちょっと。サーチャージが13万くらいらしい。
初めてのフィンエアだったが、シンプルで明るい機内。ヘルシンキまで13時間半。
乗り換えでパリまで3時間10分。乗り換え待ち時間2時間。ふ~。


[1]セーヌ川クルーズ(遊覧船)
たくさん歩けないEだが、遊覧船なら座っていればよいので、乗ることにした。
「2003年、記録に残る暑い夏、N嬢も一緒にこれに乗ったけど、暑かったわね」
そうそう、川下りなら少しは涼しいかと涼を求めて乗ったが、夕方でも陽が長い
パリ、半端なく暑かったこと思い出す。
この日は曇り空。
セーヌ川クルーズは、いくつもの橋の下を通り抜けて、川岸に見える名所を放送で
案内する。6か国語で言うので、時々、日本語が聞こえる。

2023PontX.jpg

ノートルダム寺院。

2023NotreDamm2.jpg

焼けたのでは? 表は無事だったけど、中がほとんど焼けたので、裏側に回ると
修復工事中。大がかりな工事。

2023NotreDammConstrui2.jpg


セーヌ川最古の橋だけど、名前は「ポン・ヌフ」(新しい橋)
橋の装飾が美しい。

2023ponNeuf2.jpg

パリで一番美しい橋。アレクサンドル3世橋。1900年の万博の時、ロシアの
アレクサンドル3世から寄贈されたもの。後方に見える建物は、万博会場だった
グランパレとプチパレ。金ピカのアールヌーヴォー建築。

2023PontAlexandre2.jpg


ASSEMBLEE NATIONALE フランスの国会の下院(衆議院に相当)
元はルイ14世の庶子のブルボン宮殿。ギリシア風コリント式の列柱は、
マドレーヌ寺院と対応するよう後にナポレオンが付け加えた。

2023Paris_ParaceBourbon.jpg

セーヌ川を挟んで、ASSEMBLEE NATIONALEの対岸は、コンコルド広場。
金色のオベリスクが木の間越しに見える。

2023Paris_Concorde.jpg

次に、オルセー美術館が見え(写真なし)、さらにすすむと、

丸いドーム屋根の建物は、フランス学士院。
(同じく丸いドームのアンヴァリッドと間違えたので、Inatimyさんに教えていただきました)

2023MarsPanteon.jpg


折り返し地点のエッフェル等が見えてきた。

2023SeineEifell.jpg

エッフェル塔手前の金色の玉ねぎ坊主は、2016年竣工のロシア正教会。

2023エッフェル塔.jpg


[2]夕食
クルーズのあとは、タクシーで帰り、Eが用意してくれた夕食。
まずは、シャンパン。「カシスを入れてキールロワイヤルにしましょ。」

2023MarsChanpagne.jpg

「あなたが好きそうなのを買ってきたわ」とハムやパテ。

2023MarsChezEHam.jpg



[3]デモとストライキ
行く前に、Eから「大きなデモとストがあるけど、あなたの来る日じゃなくて
よかった」と電話があった。パリでは、デモは届け出制なので、いつあるのか、
どこを通るのかがわかるようになっている。
行った翌々日は、デモの日だったので、家のTVで様子を見ていた。今、〇〇通りを
通りました」「今はオペラ座の所です」「警察・軍の機動隊と激しいもみ合いです」
「警官側の400人以上が負傷しました」


翌日、サンジェルマン・デプレのチョコレート屋・パトリック・ロジェへ行こうと
歩いていたら、ゴミが燃やされたあとがあり、まだ、焦げ臭いにおいがしていた。
デモの過激派は、路上に積まれたごみに火をつけたりする。
ストの影響で、ゴミ収集車が来ないので、ゴミが山と積まれているのだ。
2023Mars_Gabage.jpg


日本では、桜がもう満開かしら、と思って歩いていると、桜の木が1本あった。
時々、一本の桜を見ることはあるが、並木は見かけない。
2023Mars_Sakura.jpg


今回は、列車でレンヌに行き、美術館を見て観光をし、知り合いのご夫婦と夕食。
一泊して、ブルーノ・ル・デルフのチョコとガレットを買って帰る予定だった。
列車、ホテルを予約していたが、ストで列車がキャンセル。無償でほかの日に
「振り替えますと」メールが来たが、翌日もスト。その翌日は満席。
バスで行こうとチケットを予約したが、列車は所要時間が2時間だがバスは4時間半。
レンヌの知り合い(日本人)に連絡をして、また別の機会に、ということにした。


英国王チャールズ3世の最初の訪問国がフランスというので、話題だったが、
デモが過熱しているので、マクロン大統領と話し合いの結果、取りやめになった。
その結果、最初の訪問国はドイツとなり、ドイツ語でのスピーチが上手でユーモア
にも富んでいたので、拍手喝さいだったそうだ。


パリの話の続きは、次回に。



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パリ、2023年2月 [旅行(ヨーロッパ)]

凱旋門.jpg


夕方、午後5時、冬のパリ、凱旋門。
パリでも、ロシアの戦争のために電気代や物価が上がったので、大規模なストライキ
が何回かあり、治安が悪くなっているとのこと。特に北駅、東駅周辺が麻薬の巣窟と
先々週の日本のNHKの番組でも報道していた。

だから、写真は、タクシーの中から撮ったもの。
左がルイ・ヴィトンのビル。草間弥生とコラボの水玉装飾。
右は新しく改装したDIORの真っ白なビル、夢のように美しい。ファサード
(正面のデザイン)が斬新で、ショーウィンドウに飾られた服も白、トルソー
が黒で影絵のような効果。

Dior.jpg


ルイ・ヴィトンと通りを挟んで隣にある老舗、カフェ・レストラン「フーケ」。
赤いひさしが特徴。ここでの食事の話は次回に。

Entrance de Fouquet.png


パリ在の親友Eがお世話になっているフランス人ALのお母様が、
アペリティフによんでくださった。日本でお茶によばれるような感覚。
アペリティフは食前酒の意味だが、シャンパンと軽いおつまみでのおもてなし。
お部屋のインテリアがさりげなくて、すてき。
グラスを置く台は日本の漆器で鶴の模様。スナックが入ってる器は朱塗りの漆。
「日本のものが好きなのよ」と竹のフォークやお盆などを見せてくださった。

MaisonMimi.jpg

ChezMimi3.jpg


その日はALからモンマルトルに好きなレストランがあるので、そこに行こうと
誘われて出かけ、アペリティフにおよばれとは思っていなかったので、なんの
手土産も持たず、手ぶらだったので、お花屋さんでブーケを買って、ALに
「今日はありがとうとママンにわたしてね」。ヴァレンタイン・デーで赤を中心
とした花束が店先にたくさん並んでいて、とても綺麗だった。
ALの話では、ヴァレンタインはチョコよりお花を贈るほうが多いそうだ。

Varentaine_Bouquet de Fleurs.jpg


今は、飛行機がモスクワ上空を通れないので、飛行時間が15時間と通常より
3時間も長いのに、なぜパリへ出かけたのか、というと、幼稚園から高校まで
一緒だった親友Eのご主人(フランス人)が亡くなったから。
フランスの葬儀の習慣を知らないEは、ALに手伝ってもらって、葬儀を終えた。
電話のたびに、「大丈夫、がんばる」と言っていたけれど、フランスのクリスマス
は、日本のお正月のように家族で過ごすのが基本。ALなど知り合いも
来なくなり、寂しいと電話してきた。「2月の建国記念日の頃なら1週間休めるから」
というパリ行きだった。
航路は成田から北上、北海道を通りさらに北へ。北極海の上をずっと走り、アイスランド、
英国からフランスへ。

航路.jpg

北極海の上、ずっとこんな景色。


北極.jpg


治安が悪いから心配と、EはALと空港へ迎えに来てくれた。
「コロナで2020年3月のチケットをキャンセルして以来だから3年ぶりね」
コロナの間、病気が悪くなっていくご主人をひたすら看病し続けたE。
最後、ホスピスに入り、ほっとしたのもつかの間、3日目に亡くなった。

最初の日は、まずは、お墓参り。
モンパルナス墓地へ。由緒ある墓地なので、有名人の墓が多く観光名所。
その中心付近に、最近できたのは、元パリ市長ジャック・シラクの墓。
亡くなったのは、2019年だが、パリ市長にふさわしい中心付近に墓をと
いうことで、場所の確保に手間取ったそうだ。

monnparnas_cemetary.jpg


「美術館、行きたいでしょ。ひとつくらいは、つきあうわよ。」とEが言うので、
携帯から日時予約をした。企画展をやってないので、平日はどの時間も全部あいて
いた。次の企画展は、3月28日からと垂れ幕が下がっていた。
ゆっくりと常設の絵を見れてよかった。詳しくは後日、別記事で。

オルセー.jpg


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