Virtus(ヴィルトゥス)ミシュラン一つ星 [Paris レストラン・カフェ]
一昨年末に行った店「Virtus」の記事を書いていなかったことを思い出した。しかも、
私の好みから言うと、「Virtus」の方がおいしかったというのに。
「Virtus」は、ソムリエで現在は結婚してロワールに住んでいる J から「ぜひ行ってください」
とすすめられた店。日本人の女性シェフ「神崎千帆」さんとご主人マルチェロさんの店。
その「Virtus」が、今年1月21日、ミシュランの一つ星を獲得したというニュース!
神崎さんは、コートダジュールのマントンの2つ星レストランで修業したそうだ。
今をときめく,美しく美味しい料理。
私たちが泊まっていたモンパルナスからタクシーで20ユーロ(3200円)、
ちょっと距離があった。
お店は、シンプルモダン。柱とか天井の扇風機などから古い店を改装したとわかるが、
各テーブルの上を照らすランプや椅子が現代的で、楽しく明るい雰囲気のインテリアだった。
アミューズ、前菜2皿、メイン2皿、デザートという構成。
ワインは、ペアリングといって各料理に合わせて少しずつグラスで頂くものにした。
アミューズの牡蠣。美味しい!柑橘系フルーツ味のかき氷のせ。和風の器。
フルーツの酸味のサラダ仕立て。これも和の器。
写真はないが、ブリオッシュふうのパンがバター風味でおいしい。
2皿目の前菜は、ホタテのソテー。焼目がはっきりつくほど表面を焼いているので、
外側はしっかり、中はホタテの柔らかさと旨味がぎゅうと詰まっていた。火加減が
ポイントなのだろう。
おなかがいっぱいになる。
この満足度からしたら、高くないと思った。
WILL,Paris [Paris レストラン・カフェ]
は、シェフがパリのレストラン「ステラマリス」で修業をしたとのことだったので、
「来週、パリに行くんだけど、どこかお勧めの店ありますか?」ときいてみると、
一緒にステラマリスで働いていた日本人が、春にお店をオープンしたから、行ってみて、
とのこと。
それが、この店「Will」 住所:75 rue Crozatier 75012 Paris
「明日の予約をしたいのですが」と電話をしたら、発音ですぐに「日本人のかたですか?」
と言われ「場所が少しわかりにくいのですが、どちらからいらっしゃいますか?」
丁寧に目印を教えてくれた。
奥様はパティシエもなさっている。
シャンパンをボトルで頼み、突き出しに出てきた「豚足コロッケ」がおいしいので、
うれしくなる。
メニューは、プリフィックススタイルで49ユーロ。(6000円)
前菜は、マグロのたたき(マグロのスモーク)に、小さくカットした果物をのせ、
きゅうりで巻いたもの。綺麗で美味しい!
茶色のクリームブリュレで、上にアイスが載っている。網目状のパリパリは、
そば粉で作ってるそうだ。
友達は、ホワイトチョコを張り付けたメレンゲ、中は何だったのか。パッションフルーツの
ソースがけ。
シャンパンは、これ。
パリで日本人夫婦が経営の店は、昨年行った店(Virtus)もそうだったが、最近、
ふえていると聞いている。お料理もサーヴィスも日本の「おもてなし」というより、
一生懸命さ、誠実さが伝わってきた。皆に愛される店として長く続いてほしいと思う。
ドゥ・マゴ(パリ) [Paris レストラン・カフェ]
渋谷の東急Bunkamuraにあるカフェ「ドゥ・マゴ」の本店はパリである。
20年位前にオープンした時、パリの老舗カフェの支店と評判になった。
当時は、パリの店と同じメニューで、一人では食べ切れない量のニース風サラダに驚いた。
しかし、年月を経た今、東京の店は、日本人向けのメニューに変わっている。
昨年末、パリに行ったとき、サンジェルマン・デプレの「ルイ・ヴィトン」はこじんまりして
買いやすいから行きたいと友達が言うので、すぐ近所にある「カフェ・ドゥ・マゴ」で、
ランチをしてから行くことにした。
パリにしては珍しく陽が当たる好天気の日だったので、テラス席にした。
頼んだのは、チーズとチキンの薄切りが載っているサラダとビーフシチュー。
デザートにはパリ・ブレスト(リング・シュー)。
テーブルの上に敷かれる紙のテーブルクロスには、最近、ここで開催された有名人を撮った
写真展の写真がプリントされていた。「これ、カトリーヌ・ドヌーヴね」と知ってる人を探すが、
顔だけでわかる俳優、政治家、歌手は少ない。
フランスでは、あまり見かけない高級車ジャガーが道端に停まり、降りて来た
中年の男の人が、私達の隣のテーブルで食事を始めた。オーダーしたのは、
オムレツとグラスワイン。運転だけど、ワイン、飲むのね。
パリでの最終日、E子の家にお茶によばれていた。
お茶だから、と、「ラデュレ」でマカロンを買って行った。
「え~!」ってびっくりするほどの豪華なカナッペ。「売ってるのよ。冷凍だから2時間も外に置くと
解凍されて、こんなよ。便利だからお客様の時はいつも使ってるの。」
「こっちのビタパンのサンドも、見かけより美味しいのよ。同じ店の冷凍だけど。」
「全部、近所で買ったから、これはドミニク・サブロンのケーキ。日本にもあるんでしょ」
「それがね、撤退したのよ」
ティーカップが用意してあったけど、「まずはワインね」と始まった。
E子の御主人Eveが、糖尿病でお酒は禁止だったはずなのに、「Taekoの帰る日だから」と
飲み始め、もう一本出して来てさくっと開けた。そのピッチの速さに、私もM子さんも、驚いて
見つめるだけ。私が、「Eve,お酒は飲んじゃダメだったでしょ」とたしなめると、悪戯をして
見つかった子供のように、「そうだ、やめとく」。ところが、今度はラデュレのマカロンをポン、
ポン口に入れる。6つ食べた、とあっけにとられて見てると、M子さんも数えてたらしく、「6つ
食べたわね」と言う。これじゃ糖尿、なおらない。
その他、パリで食べて写真があるものは、
「ギャラリー・ラファイエット」の食堂街の御寿司。
メニューは写真つきでわかりやすい。御寿司は全部セットになっていた。
私はサーモンが好きでないので、他のものに替えてもらえるかときいたら、
「日本人?だったら板前さんに直接きいて」というので、カウンターに行って、話かけたら、
日本語ができない人だった。中国人なんですって。でも、寿司ネタは日本語だから、
大丈夫だったけど。
大根、きゅうり、トマトのサラダと味噌汁が何を頼んでもついてくる。
ホテルはマドレーヌ広場の近くだったので、朝ごはんをフォションで食べてみましょうと
行ったら、「朝はこのメニューだけ」と、パン3個とコーヒ―のセット。さみしかった。
パリの美術館のレストラン [Paris レストラン・カフェ]
パリの美術館、ルーヴルにもオルセーにもレストランがあるが、今回行ったのは、
ジャックマール・アンドレ美術館とポンピドーセンター(現代美術館)のレストラン。
(1)ジャックマール・アンドレ美術館
ここは、富豪のジャックマール・アンドレ氏の邸宅で、18世紀を中心にした氏の
コレクションを展示している。美術品も素晴らしいが、当時パリで一番と評判だった
屋敷が豪華。門をくぐるとゆるりとした坂道で、馬車回しになっている。
飛行機雲が見飽きないほど、素晴らしかった。
写真の右側、白いテント部分がカフェ&レストランなので、美術館に入らなくても、
食事だけ出来る。
人気があり、混むと評判なので、12時少し前だったが、まずは食事をすることにした。
「本日のランチ」が帆立のジロル茸添えクリームソースだったので、それを頼んだ。
真ん中にソテーしたトマトの輪切りが、どんと載っている。
食後のコーヒーの時に、「ケーキが美味しくて人気があるから、どう?」と
すすめられたので、ピスタチオのミルフィーユをとった。さくさくっと、おいしかった。
グラスの白ワインを頼んで、一人35ユーロ(4500円)。
絵画に囲まれたクラシックで豪華な内装のサロンに案内されたのだが、お天気が
良い日だったので、明るい外のテラス席にした。
平日のせいか、お客にお年寄が多かったので、友達が、「だから、メニューが歯が
なくても食べられるような帆立とか、キッシュ、サラダなのね。」
3時からは、カフェタイムでお茶とケーキだそう。
(2)ポンピドーセンターの「ジョルジュ」
ポンピドーセンターは、現代美術館。
ここの最上階にあるレストランは眺めが素晴らしい。また内装も宇宙空間へ続く
かのようなメタリックな入口で、各テーブルには、大輪の赤いバラが一輪挿してある。
ポンピドーセンターに行った時は、必ず寄っていたが、昼間だった。
今回、初めて、夜の食事に使ったが、暗い!とにかく暗い。
キャンドルの灯りはムードがあるが、友達どうしの食事なので、食べ物が
見える方がいい。
「サラダ、何が入ってるの?」「今、照らすわね」と、アイホンのライトが活躍。
ラビオリとクラブハウスサンドイッチ(ポテトチップ添え)、サラダ。
これに白ワインで、100ユーロ近かったから、値段は高め。
翌日、パリ在の親友E子に「暗くてお料理が見えないのよ」と不満を言ったら、
笑いながら、「あそこ、前は北ホテルの経営でよかったけど、今、コスト兄弟の
経営になったからだわ。彼らの手がける店は、おしゃれだけど暗い、それが
流行らしいの」 ふぅ~ん。
ポンピドーセンターの絵については別記事で。
これはピカソの絵。
パリでの食事 [Paris レストラン・カフェ]
第一日目、ルーヴル・ランスに行った日、「夜ごはん、どこで食べる?」
「有名なビストロに行ってみる?シャルティエっていうんだけど」「それ、ガイドブックに
出てるわ」。それなら、住所がわかるから丁度いいと、TGVが着いた北駅からタクシー
に乗った。「ここです」と、降ろされた場所は、長蛇の列。時間も8時丁度。
待つのは嫌だったし、お腹もすいてたので、すぐそばのビストロにはいった。
結構にぎわっていた。すぐにメニューが来て、ビールもお料理もすぐ来た。
サラダ、パリのサラダはかなりのボリュームのごちそうサラダが多いので、友達
とシェアした。ナスをオリーブオイルでソテーしたもの(左端)、アーティショ―、
トマト、ボイル玉ねぎ、マッシュ(緑の葉物)、チーズ、アンチョビ、オリーヴなど。
私は帆立、パスタの上にのってきた。(パスタいらないんだけど)
友達はサーモン。サーモンの下はマッシュポテト。座ったまま写真を撮ったから、
向きが逆。
大きなTVモニターがあって、パリ・サンジェルマンの青いユニフォームの選手たちが
うつっている。サッカーの試合中継で、相手はチェルシー。
気づいてみたら、客席のほとんどがテレビの方を向くように配置されている。
ほどなくして、パリ・サンジェルマンがゴールを決めたので、店内は大はしゃぎ。
1対1で後半が始まったので、続きはEの家で見ようと、急いでタクシーで帰ったら
「欧州チャンピオンズリーグの準々決勝なんだけど、うちのTVじゃ映らないのよ。
だから、皆、そういうお店で見るの」 日本でいえば、BSでしか見れない、そんな
感じらしい。どうりで、道路からお店のモニターを見る人で、人だかりしていた。
お皿にお店の名前がBREBANTと入っていたので、調べてみたら、サイトがあった。
http://www.yelp.com/biz/le-brebant-paris
今回、私は親友Eの家に泊まったが、N嬢はホテルだった。
私はEと幼稚園から高校まで一緒。N嬢は中・高校いっしょで仲良し。
Eは毎日仕事に行くので、私は毎朝、N嬢をホテルへ迎えに行き一緒に出かけた。
つまり~ガイド役だった。エジンバラに行った時は、N嬢が何から何まで面倒
みてくれたから、今回はおかえし、ね。
2日目の夜ごはんは、Eの家で。
バラの花とケーキを買って行ったが、あとは全部、Eの御主人が用意してくれた。
Eの御主人はレストランを経営していたので、料理もできる。
アペリティフのシャンパンは、この段階で2本終わった。
私が好きなハムの盛り合わせ。ゆでた海老、これが前菜。
メインは、カレイの香草のせオーヴン焼き。パリでは、魚としてはカレイが一番高い。
大きさが1キロ以上もある。合わせたのは白ワインのシャブリ。
サラダとドミニク・サブロンのケーキ。
3日目のランチ。マドレーヌ寺院近くのビストロ。
サラダ、これもごちそうサラダ。BLT(ベーコン、レタス、トマト)サラダ。クルトンがのっていた。
チキンのカレーソースを頼んだら、半身の大きなローストチキンが登場。
この大きさは、見ただけで、げんなり。せめて半分に切ってあったらいいのに。
3日目の夜ごはんは、日本とフランスを行き来してるピアニストのMr.Yと一緒に。
「会社の近くにイタリアンができたのよ。ここ」と、Eが言ったとたん、お店の人が出てきて
「ボンジュール、マダーム」というわけで、呼び込まれ、ここで食べることになってしまった。
「タイミングがよすぎたわね」と、Eが苦笑。
おすすめアペリティーフがこれ。スプマンテのロゼ。氷、レモン、苺でサングリアふう。
Mr.Yは、とても博識で話が面白く、音楽の話だけでなく、ジョルジュ・サンドにも
詳しく、いろいろなエピソードをきかせていただいた。
お料理は、写真に撮るほどのものでもなく。。
パリのカフェごはん [Paris レストラン・カフェ]
6泊8日のパリ旅は、ビジネスクラスの飛行機でホテルつきのJALパックを使った。
空港には出迎えが来て、8人乗りの車でホテルまで連れて行ってくれたし、
帰りの空港で、免税の手続きの面倒もみてくれたので、とってもらくだった。
機内食は、和と洋があったので、私は洋風、友達は和風を選んだ。
前菜は、和洋共通。
左がタケノコとそら豆、薄口しょうゆ煮なので色がきれい。
右はフォアグラ入りのムース。
和風の主菜は、松花堂弁当のようなこれと、お魚料理のお皿(写真なし)。
洋風の主菜は、チキンサラダと魚介のタルト風。綺麗でおいしかった。
機内では、アカデミー賞受賞作の映画を3本見た。
作品賞の「アルゴ」、主演男優賞の「リンカーン」、監督賞の「ライフ・オブ・パイ」。
アルゴは、はらはらドキドキしながらの実話に基づく良い映画だった。
リンカーンは、主演のダニエル・ディ・リュイスが風貌もリンカーンに似て上手い
のだが、話が選挙のことで真面目すぎて面白くなかった。
ライフ・オブ・パイはトラと漂流する話だが、前半、主人公の少年の紹介部分で
インド社会のようすが少しわかり勉強になった。大海原の景色は暗い飛行機内
で、広々とした気持ちになって快適、と思った途端、がぉ~!と、トラが襲ってくる
場面が何回も。。
1、カフェ・ド・ラ・ペ Café de la Paix
2年ぶりのパリ。
埃のにおいを感じたのは、東京がきれいになったからなのだろう、と思った。
パリに住んでいる親友E子に電話をして、明日からの予定をざっと決めた後、
夜ごはんは、近所で軽く食べましょうと、「カフェ・ド・ラ・ペ」に行った。
オペラ座の隣。設計もオペラ座と同じく、シャルル・ガルニエによるもので豪華。
クラブサンドイッチと、ハム・チーズ・チコリのサラダ、魚介のハーブソースを
頼んで、分けて食べた。白ワインをボトルでとり、赤はグラスにした。
クラブサンドイッチ・ベーコンつきは、焼いたカリカリベーコンがパンの上に
刺してあるだけ。サラダもついてきた。
2.ル・トランブルー Le Train Blue
フォンテンブロー城へ行った日の帰り、パリ・リヨン駅で電車を降りると、目の前に
「TrainBleu」のネオンサイン。私の部屋にかけてあるカレンダー、昨年12月は、
金色に輝くレストランTrainBlueの写真だった。
時刻は5時で食事に早かったが、はいってみた。
1900年、パリ万博の年に開業。天井画もある豪華な内装は、汽車旅行が
限られたお金持ちだけに限られていた時代のもの。
フランスの夕食は8時なので、5時という時間は、ほとんどお客さんがいない。
メニューもカフェメニューだけだったので、スープとハンバーガー、ワインを
頼んで、2人で分けた。ハンバーガーは、これ1個で2500円と安くないが、ポテト
フライとサラダがついてきた。ポテトフライの下に敷いてある紙には新聞紙ふうな
模様がはいっていた。
3、ラデュレ Ladurée
日本橋三越にもはいっている「ラデュレ」。マカロンが有名だが、もともとはカフェ。
本店はサンジェルマン・デプレだが、マドレーヌ寺院のそばとシャンゼリゼに支店
がある。友達はガイドブックで、「サーモンクラブサンドイッチ」の写真を見て、
パリに行ったら必ずこれを食べると決めていたそうだ。でも、1回目に行ったとき、
普通のクラブハウスサンドを頼んでしまったので、帰る日のランチに再挑戦した。
フライドポテトが大きく、ふんわりとしている。
毎日雨で寒かったので、スープを頼むことが多かった。
これは、「本日のスープ」。帆立のすり身にキャビアをのせたものがお皿に
ぽつんと入っていて、テーブルでじゃがいものポタージュを注いでくれた。
「いつもサラダばかりだから温野菜が食べたい」と友達が頼んだのは、いんげん。
パンがついてきた。
2度行っても、もう一度行きたいくらいおいしかった。
フランスのサンドイッチは、フランスパンが基本だが、最近は食パンをトーストして、
ゆで卵、トマト、チキン、ベーコンを挟んだクラブハウスサンドが流行っているらしく、
他の店でもメニューにあった。
ハンバーガーも随所で見かけた。泊まったホテルのコーヒーハウスのメニューにも
ハンバーガーがあった。アメリカ的なものが定着し始めたのだろうか。