南翔饅頭店 [レストラン(中華)]
南翔饅頭店(なんしょうまんとうてん)は、上海にある創業100年のショウロンポウの老舗。
六本木ヒルズのヒルサイド1Fが日本支店。本店から来た料理人が饅頭を作っているのが
ガラス越しに見れる。
もちろん、ショウロンポウだけでなく、料理もある。ランチがお得ときいていたので、
12時前に行ってみた。12時をすぎると行列になると聞いていたので。
左は大根を揚げて味をつけたぶん。右は鶏肉と3種類のナッツの炒め物。とっても美味。
スープ。ビールは必須(笑)
蒸したてのショウロンポウ。
ランチは、小皿+料理+ショーロンポー。ふたりで違う料理をとると分けて食べられる。
小皿は、写真の大根。これに小ビールで2000円以下というお得な値段。
震災の後に行ったら、お店の人が地震を怖れて中国へ帰ってしまったとのことで、閉店
していた。 だから、すぐそばの中華「梅蘭」に行った。ここは、あんかけが中にはいった
焼きそばが有名な店。ドーム状のパリパリの固い焼きそばをくずすと、中からとろりと
あんかけがでてくるので、混ぜながら食べる。ここも良心的値段でオススメの店。
日テレが近いので、隣の席で顔を見たことのあるアナウンサーがランチをしていた。
このショーロンポーランチの日、同じ六本木ヒルズ内の映画館で、「アンダルシア」を見た。
公開からだいぶ日にちが過ぎていたので、都内では、ここの2時の回の上映だけだった。
映画を見たあと、アンダルシアに行きたいわね、ロンダとか行ってみたい、と、すいすい
話がまとまり、今日からスペインへ1週間の旅に行くことになった。
いってきます!
ワシントン・ナショナル・ギャラリー展 [展覧会(西洋画)]
国立新美術館で開催中の「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展」では、印象派を中心と
した有名画家の作品が揃っている。どれも質の高いものばかりなので、暑い中、足を
運んでも、がっかりはしないと思う。
どんな有名画家かというと、マネ、モネ、ルノアール、ゴッホ、ドガ、セザンヌ、、、。
展示は、年代順に並んでいる。
まずは、印象派が登場する少し前の時代。
コロー「うなぎを捕る人々」1865年。コローの風景画よく登場する森。
画面左側の木登りの子供、子供を遊ばせてる母親ともう一人。ウナギを捕る人は右奥。
(この小ささでは、点としか見えないですね)
クールベ「ルー川の洞窟」1864年。洞窟に吸い込まれそうになる。神秘的な洞窟。
2つの絵とも、奥に光を当てることで、奥行き感、立体感を出している。
マネ:「オペラ座の仮面舞踏会」1873年。
黒い服を描くことの多いマネ。実際に絵を見ると、黒にさまざまな色調があるとわかる。
シルクタフタの材質感もすばらしいし、シルクハットで群衆を描きつくしている。
オペラ座の柱とシャンデリアは、今も変わらない華麗さ。
友達は、上に見える足が気になると言っていた。
同じくマネ:「鉄道」1873年。ちらしに使われ、この展覧会を代表する絵。
列車は見えないが、蒸気機関車の白い煙がたちこめている。
母親はこちらを向いているが、少女は後ろ向きで格子の向こうの列車を見ている。
服装もブルー系で統一され、上品。膝で眠る子犬が愛らしい。
マネの犬の絵もあった。「キング・チャールズ・スパニエル犬」1866年。
モネ「日傘の女性、モネ夫人(カミーユ)と息子」1875年。これもちらしに使われている絵。
オルセー美術館にあるのは、これより11年後に描かれたもので、同じような構図だが、
カミーユが亡くなったあとの後妻オシュデ夫人の娘シュザンヌがモデルといわれている。
青い空、白い雲、風の流れが伝わってくる光あふれる作品。
ルノアール:「モネ夫人とその息子」1874年。
同じ2人をモデルに、モネの家に遊びに来たルノアールが描いた絵。
戸外の空気が伝わってくる幸せそうな絵。モネ夫人カミーユの手には扇。
モネの日本趣味がこんなところにも表れている。
カイユボット:「スキッフ(一人乗りカヌー) 1877年。
この絵に、足を止めたのは、この春、パリで開かれていた展覧会「カイユボット兄弟」
のポスター写真に似ていたから。オールが水に反射して美しい。
メアリー・カサット「青いひじかけ椅子の少女」1878年。展覧会の広告に使われている絵。
「もう、疲れちゃった」という表情の女の子。英国風のタータンチェックの服がかわいい。
カサットはドガの弟子だったので、青い肘掛椅子の部分には、ドガの筆がはいってるそうだ。
同じく、カサット:「浴女」1890年。版画。浮世絵のようだと思いませんか?
右: ロートレック:「アンバサドゥールの粋な人々」1893年。
ポスターが得意なロートレックは、速い筆さばきで、的確に人物を表現。
アンバサドゥールは、当時パリで評判のおしゃれなカフェ。男女とも正装で何の話を
してるのでしょう。
セザンヌ:「レヴェヌマンを読む画家の父」1866年。
銀行家として成功した威厳ある父親が、家でくつろぎながら新聞を読んでいる姿。
レヴェヌマンは、フランスの急進的な新聞なので、銀行家の父が読むはずがなく、
セザンヌの父へのかすかな抵抗を表している。
同じくセザンヌ:「水辺にて」1890年。
右: 薄塗りの水彩とも見える作品。ごつごつした山を描くセザンヌというイメージから
遠い作品。
セザンヌ:「赤いチョッキの少年」1890年。
少年特有のナイーヴな表情。背後のカーテンの波打ち方が抽象画への始まりを感じ
させ、面白い。チョッキの赤がアクセントになって印象に残る。
ゴッホ:「薔薇」1890年。
緑と白の色彩がさわやかで美しい。背景に白の風があるのが、まさにゴッホ。
風で落ちた薔薇、その瞬間をとらえてるかのようだ。
私は、この展覧会に2度、違う友達と行った。それぞれの友が、好きな作品が違い、
感想も違うのが、面白かった。
9月5日(月)まで開催中。(火曜日は休み)
☆ドガの絵もある、と書きながら、絵の紹介がないのですが、
「踊り子」の絵をイメージしたスイーツをチョコローズさんが、美術館内の
ティールームで召しあがった記事に絵の紹介も載っています。
家庭料理とワイン(夏編) [シャンパン・ワイン・ビール]
8月、暑い日々。
外食に出かけるのが億劫になり、家で料理を作ったりした。(既に過去形!)
① ワイン好きのSが来たので、お料理に合わせて、家にあった高くないワイン
で、マリアージュ(料理とワインを合わせること)してみた。
お刺身にシャルドネ。イタリアの「アレッシイ」のグラス「ポルトス」にした。
脚の部分の真ん中が膨らんで、ちょっとおデブな人の体の形。三銃士のポルトス
が、お酒好きで太ってたから、つけられた名前。
(今、帝劇でやっているミュージカル「三銃士」のポルトスは太ってない)
タコと海老のイタリアンサラダには、クレマン・ド・ジュラ。ジュラ地方の泡。シャルドネ
100%の辛口なので、シャルドネ続きで、と選んだ。魚介サラダには、よく合った。
この後、赤ワインと、昨今の安値がうれしい牛肉バター焼き(写真なし)
② 別の日。イカが安くて新鮮だったので、2杯買って1杯を刺身にした。
もう1杯は、ボイルして、オレンジ色のピーマン、スライス玉ねぎ、レタス、キュウリとで、
イタリアンサラダ。スーパーで売ってたパプリカはオランダ産に韓国産。野菜は日本産
の方が新鮮だから、宮崎県のカラーピーマンにした。
暑い日だから、泡で始めよう!クレマン・ド・ブルゴーニュ。ブルゴーニュ地方の泡。
グラスは「ナハトマン」のダンスシリーズ。光を浴びるとカッティングが美しい。
ナハトマンは、ドイツのクリスタルガラスの老舗だが、今はリーデルの傘下。
次の料理、ビーフストロガノフ(白い部分はサワークリーム)には、夏だから、赤でなく、
さっぱりとミュスカデを合わせた。
③ また別の日。夏なので、夜6時半は、いい感じの夕暮れ。
油ものが食べたかったので、鶏肉、長ネギのから揚げ。シメジとアスパラの中華炒め。
これは、赤ワインかなと、シャトー・ラ・モット・ド・ガイヤール。値段は忘れたけど、
こんな料理に合わせてるんだから、高いワインではない。グラスはボヘミアのクリスタル。
重量感があって洗うときに怖くない。レタスとキュウリは別皿に。
鮮度のいい鯵を刺身にして、30分ほど酢につけた。白髪ネギ、生姜、水菜と。
これには、さっぱりとジン「ボンベイ・サファイア」+クラブソーダを合わせた。
ロイヤル・ドルトンのすわりのいい形のグラスが合う。
夏の花は、ひまわり。この緑の西洋アジサイを裾にあしらうといいですよと、
花屋さんが勧めてくれた。大倉陶園の花瓶「呉須更紗」に入れた。
こんな日が何回も続けばよかったけど、3回でとりあえず終わり。
次は、秋に、と思って、タイトルを夏編にしたので、忘れないようにしないと。。
ル・ビストロ・資生堂 [レストラン(フレンチ)]
20年来の友達(悠遊会)との会食。新年会以来で今年2度目。
幹事はいつもN嬢。霧島国際音楽祭のためHさんだけ欠席、10名出席。
「6時、新宿、京王デパート8F、ル・ビストロ資生堂」というお知らせメールを
もらって、京王デパートに資生堂?ということは、「パリの朝市」が撤退した後ね、
と気付いた。池袋の「パリ朝」には時々行くので、京王デパート店閉店、と
いうことは知っていたから。
駅直結のデパートだと、迷う人がいないのが便利。なんて言いながら、15分
遅刻の私。歌姫は20分遅刻。
白っぽい壁、白いテーブルクロスと、清潔で明るい個室で、落ち着く。
10人でひとつのテーブルを囲むと、どうしても声が大きくなるから個室は有難い。
シャンパンで乾杯のあと、パンとリエット(円形、豚肉とレバーのペースト)。
茶色のパンは、にんじんなど野菜がはいったパン。
トウモロコシの冷たいクリームスープ。アジの南蛮漬けとサラダ。
帆立貝のソテー、きのこ添え、サフランソース、
牛肉蒸し焼き、大根おろしソース、夏野菜ソテー
「鯵南蛮漬け」 写真忘れ
デザートのケーキは、「皆様、少しづつ全種類盛り合わせにいたしますか?」
「お願いします」
カップにはいってるのは、生クリーム入りプリン。
向こうの方にすわってるAが、「今、こっち見たでしょ。プリンあげるわよ」
Aは、たくさん食べられないので、いつも私が手伝わせていただいてる。
ワインは、資生堂セレクトのトスカーナワイン。なかなかおいしかった。
「写真撮らせてください」と言ったので、帰りがけに、台紙に貼ったラベルを
「どうぞ」と頂いた。資生堂のトレードマークの椿をあしらったデザイン。
ビストロということで、奇をてらわない食べ慣れた料理で安心できる。
サーヴィスは、さりげないけれど行き届いていて、さすが名店と思わせるもの
だった。
それぞれの地震体験で話が始まり、親の介護、政治問題など、話は多岐に
及び、楽しかった。 今日は8月9日、長崎に原爆が落とされた日、
そして15日には終戦。暑い夏8月は厳粛な気持ちで、平和への思いが募ります。
ボストン美術館(2008年) [外国の美術館、博物館]
これは、ボストン美術館の円形の天井画。アメリカを代表する画家、サージェントの作品。
ブルーが美しいウェッジウッドのレリーフのような絵。ギリシア・ローマの神話を
題材としていて、端正で優雅。
ボストンは、英国からの移民を基礎として、早くから発展した町なので、クラシックな
英国趣味で落ち着いた雰囲気。昔から金融業の中心地であり、先端医療の病院が
数多くあることでも有名だ。ハーヴァード大学のある付近、ケンブリッジは静かで緑が
多いので、私は街中よりも、その辺りのホテルが気に入っている。
アメリカの3大美術館は、ニューヨーク、シカゴ、ボストンと言われている。
たしかに、どの美術館も見応えがあり、一日では見きれない。
英国18世紀の人気肖像画家、ゲインズバラの作品。
エレガントで美徳を持ち合わせた女性の肖像画。
花を手に持つポーズは、17世紀のファンダイクの手法だが、レースのある
衣装は18世紀のファッション。
世界中、どこの美術館でもお目にかかるコローの作品。
ヴィル・ダブレーの森とは、ちょっと違うような気もするけれど、コローが得意とする
大きな木々と女の人たちが描かれている。
左は、マティスの「Carmelina」 1903年
女性の体の形は丸く、背後にある鏡、絵の額などは、どれも四角。
女性の体に光が当たり、太ももの辺りでは光とのコントラストが強調されている。
優雅さに欠けた裸のモデルの作品は、フォービズムのはしり、と言われている。
右は、ドイツ表現主義の画家マックス・ベックマンの「2つのポートレイト」1946年。
輪郭線の太い強烈な絵で、インパクトが強い。
(*マックス・ベックマンの絵画に関しては、オランダで展覧会をご覧になったInatimyさんの記事がとてもわかりやすいです。)
陶器類も廊下に展示されていた。
英国のものが中心で、今も使われているようなものが多い。
2008年当時、ボストン・レッドソックスには日本からの松坂と岡島が在籍していた。
しかも前年、2人の活躍もあって、レッドソックスは、ワールドシリーズ制覇。
背番号37岡島のユニフォーム(腕にWorld Series 2007の文字入り)、松坂の
スパイク(ナイキですね)、日本での開幕戦のおみやげのうちわ(RICOH Opening
SeriesJapan 2008 B - A'sと書いてあった)
美術館に日本の野球選手関係の品物が展示されていることに驚いたが、松坂、岡島
のふたりは、熱烈レッドソックスファンで日本びいきの町ボストンに歓迎されていたの
だろう。(二人ともまだボストンにいますが、戦力外なのは残念です)
ボストンにも中華街があるので、「ここは、雰囲気もいいし、おいしい」という飲茶の店
に友達が連れて行ってくれた。
いろいろな点心の皿をのせたワゴンが数台、店の中を動き回っている。
ボストンは魚介がおいしいので、揚げワンタン、蟹爪フライ、海老の蒸し餃子を頼んだ。
各テーブルには、しょうゆ、豆板醤、酢が置かれていた。
Fried Rice(炒飯)も頼みましょと、友達が言った。
うわっ、これ、日本の炒飯と盛り付け方が違う。細長い外米だし。
でも、味はよかった。
Sweetsは、おなかいっぱいで、食べられなくなったので、パックに入れて
もらって持ち帰った。