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スペイン旅行(1)マドリッド編 [旅行(ヨーロッパ)]

 8月27日朝、マドリッドへ向かった。
日本からの直行便がないので、パリ乗り換えで、と思ったが、満席だった。
エールフランスのマイレージを使ってのアップグレードで、ビジネスと思ったのだが、
満席ではどうにもならない。
空いている便を探してもらった結果、行きがアムステルダム乗換えのKLM航空、
帰りは、ローマ乗換えのアリタリア航空と変則的になった。
夏休みの時期、2週間前の手配では思うように行きませんね。
サーチャージ5万円は予想外の高さで、合計17万円弱が飛行機代。

 乗り換え地アムステルダムのスキポール空港。
広いし、マドリッド行きのゲートは端。時間もたっぷりあったので、おしゃれなビール
カフェにて休憩。友達は地元ハイネケンの生、私はベルギービール。
大きな窓から、停泊中のたくさんのKLMの飛行機が見えて、旅気分が盛り上がる。
「マドリッドまであと2時間半ね」

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 19時50分ようやくマドリッド着。(日本との時差は7時間)
まだ明るい。
タクシーでホテルへ。プラド美術館の前を通る。

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 美術館の隣がホテルリッツ(RITZ)。
以前にも泊まって、気に入っているので、ここにした。

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ホテルのサロンは、こんなに豪華。
1910年設立、昨年、国王招いて100周年の大規模なパーティがあったそうだ。
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 着いたばかりで、ドレスアップの気力がないから、気楽なバルに行くことにした。
本に出ていたホテルから700m店の名前をドアマンに告げ、タクシーに乗ったが、
反対方向に走る。いくら一方通行でもこれは変、アトーチャ駅を通り越したし。
文句を言うと、英語はわからないジェスチャーをして、ナビを指差し、OKと言う。
「地図を持ってくればよかったわね、近いからいらないと思ったけど」と友達と反省。
それでも、ひるまず、また文句を言うと、「向かってるから」。で、ようやく着いたと
思ったら、店は閉まってる。休みは土日と書いてあったのに。。
仕方なく、ぱっと思い出した「ムゼオ・デル・ハモン」(ハムのミュージアム)という
チェーン店に行ってもらった。

魚介のから揚げとサラダ(ハム、チーズ、オリーブ、にんじん、レタス)
スタッフ・ド・マッシュルーム(生ハムの刻んだのを詰めてある)

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上の2皿は、おいしかったが、このマッシュルームは、塩辛すぎて、私も友達も
2つづつしか食べられなかった。

 この店は、スペインに詳しいSから、「あなた向きの店。ハムのミュージアムって
いう名前なんだから」と、来る前に聞いていた。
1階が立って飲んだり食べたりのスタンド式。2階が座れるレストラン。
これは2階から撮った写真。吹き抜けの2階部分に骨付きハムがずらっと並べて
掛けてあり壮観。右下に白い服を着たお店のおじさんがいて、買って行く人用に
ハムを切っていた。
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                          [右斜め上]おじさん

ショーケースに、さまざまな種類のハムがあるので、サラダの上のハムを
「これ、左から2番目のじゃない?」なんて、推測しながら食べ、楽しかった。
  ★この店、おすすめです

 

 [晴れ]翌日、朝ごはんはビュッフェ式。「テラス席もありますよ」とすすめられるが、
初日なので、普通席で。このホテルには4泊するのだから。
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 2日目の予定は、2000年前に建築された「ローマの水道橋」を見にセゴビアへ。
セゴビアは、マドリッドから100km。ドアマンに「セゴビア行きのバスターミナル」
と告げて、タクシーに乗る。今日は騙されないように地図持参。
少し走ると、タクシーのおじさんが、「セゴビアまで100ユーロでどうか?」と、
きいてきた。友達と相談。「バスは往復11ユーロ、でも、ラクだから乗って行きましょ」
昨日のことがあるので、おじさんに、紙に、50ユーロ+50ユーロ=100ユーロと
書いてもらった。あとで、1000ユーロなんて言われないように。

 ローマの水道橋は世界遺産。
スケールの大きさに圧倒される。2000年も前に、よくぞ、これだけのものを作ったと、
ローマの建築技術の高さに感心する。高さ29mで花崗岩のブロックを積み上げただけ
の2段式アーチ。左手奥に城壁が残っている。

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「帰りは、ホテルでなく、ソローリャ美術館でおろしてね」
さて、降りる段になって、おじさんが紙に書いてきた金額は、200ユーロ。
「やっぱりきたか」と、証拠の紙を見せて、「100ユーロでしょ」、と言うと、
140ユーロ+高速道路14×2=168と書き直してきた。「高速代は払うけど、
約束だから140じゃなくて100、つまり128」と、譲らなかったら、おじさんは、
「美術館には英語のわかる人がいるから」と、一緒に美術館に来た。
通訳してくれた人が言うには、「セビリアまで往復して100ユーロはあり得ない値段。
ひとり100ユーロだから200ユーロ」が、おじさんの言い分。
こちらも「だいたい、おじさんから言い出した話で、私達は11ユーロのバスに
乗るつもりだった」と、証拠の紙を見せた。それに「タクシーって、普通、一人
いくらじゃなくて、一台でいくらでしょ」。しばらくお互いにだんまり。
だんだん、時間がもったいなくなってきたので、「お金がないから120ユーロで」と
通訳に言い、120+28=148ユーロでケリをつけた。

 ソローリャ美術館は、スペインの印象派の画家ソローリャの邸宅兼アトリエを
美術館にしている。彼は早くから有名で裕福だったので邸宅、調度品が立派で
趣味がよく、見ごたえがあった。
玄関の横のオレンジの木には実がなっていて、庭はセビリヤ風。

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 ソローリャは、1863年バレンシアの生まれ。ローマとパリに留学。
「光の画家」と言われている。ワシントン・ナショナル・ギャラリー展で見たカサットの
「浜辺で遊ぶ子供たち」を思い浮かべるような浜辺での人物の絵が多かった。
きらめく光とゆらゆらする風のようすが伝わってくる絵。モデルはソローリャ夫人。
SorollaWalkonthebeach.jpg 

サージェントふうの肖像画やモーリス・ドニ、モネ、イタリアのマッキアイオーリの
ファットーリふうと、時代の影響を受けていることが伝わってきた。

 [レストラン]美術館を後にして、近くのカフェでランチ。伝説のイケメン闘牛士(マタドール)
「マノレテ」の写真が壁に貼ってあり、牛の頭の剥製、マタドールの衣装も飾ってあった。
さすが闘牛の国、と思った。
そこから道を間違えながら歩いて、セラーノ通りのシャネルで、友達がお買い物。


 [バー]夜は、友達の友人(フラメンコの先生)おすすめの「カフェ・デ・チニータス」へ行った。
ホテルで予約してもらっていたので、一番前の端、という良い席だった。
入り口のドアノブが銀の手、びっくり。

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 8時から10時までのショーだが、ダンサーが次々変わり、衣装も変わるので、
見飽きない。かなり激しいステップなので見とれてしまう。後の歌の人たちも上手。
帰りの出口には、花形ダンサーが立ち、記念撮影に応じていた。
  ★この店、おすすめです

 フラメンコでは、白ワインとオリーブだけだったので、歩いて、カリャオ広場の
パエーリャの写真がたくさんある店で、ツナサラダとパエーリャの遅い夕食をした。