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イタリア旅行(4)ミラノ [旅行(ヨーロッパ)]

 イタリアの旅も4回目ミラノです。次、フィレンツェで終わりの予定。

(1)ドゥオモ  16世紀ゴシック建築の最高峰と言われるだけあって美しい。
人と比べると、その大きさがわかる。森の印象を建築にしたという説明どおり。

MilanoDomo.jpg

(2)ヴィットリオ・エマヌエル2世のガレリア
ガレリアは、ガラスのアーケードのこと。ドゥオモとスカラ座を十字型に結んでいる。
M子さんが立っている場所が、十字架の中央。天井のガラスドームの周囲には、
1857年当時の4大陸を描いた半円形の絵があり、色鮮やかで美しかった。

MilanoGalleria1のコピー.jpg

(3)サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会
ミラノ領主スフォルツァの支援で建設した正面がルネッサンス様式の建物。
写真で見えない増築した部分はゴシック様式。
この教会の中にダ・ビンチの「最後の晩餐」がある。見学は1回15分、25人までの
予約制なので、日本で予約をして行った。受付で係の人に名前を告げると、
コンピュータ画面を見ながら、「スペルをもう一度言って、あなたの名前はないわ」
プリントしておいた申し込み用紙を見せると、しばらく用紙と画面を検討してから、
「この申し込みは最後の段階まで終わってないの」と言われてしまった。
申し込みはPCで、サイトから会員登録をし、メールをもらった後、見学時間を選ぶ
ようになっていて面倒だったけど、まだ、もう一手間あったらしい。

MilanoStMariaNovero1.jpg

というわけで、教会内部を見てから、最近注目のエリア「ガリバルディ地区」へ。
ミラノはファッションの町、ということで、M子さんはショッピングを楽しみにして
いたのだけど、目当てのお店が見つからない。タクシーで住所を見せて降りた
んだけど。。もう、暑くて、喉がカラカラ。カフェで一休みがてら、きいてみると、
「あそこよ。でも休んでるわ」。ひっそりとした界隈。どの店にも貼り紙があって、
「9月までさようなら」。みごとに一斉夏休み!

(4)スフォルツェスコ城
改修中で、時計台がシンボルの正面は大きなシートで覆われていた。(写真なし)
ミラノを統治したヴィスコンティ家による14世紀の建物。ヴィスコンティ家の男子が
途絶えた後、スフォルツァ家が支配した。
映画監督のルキノ・ヴィスコンティはミラノの直系ではないが、伯爵であった。

(5)レストラン
M子さんが、ミラノで修業をしたワインバーの店長から薦められた店へ行った。
お店の名前は、今、メモが見つからず。。

前菜。ケースを指さして、「あれを」と言ったら、大皿を渡されたので、ビュッフェと
思い、自分で好きなものだけを取って来たけれど、本来はそうではないらしい。
魚介のマリネ、ムール貝、ナスのソテー、赤ピーマン、ズッキーニ、マッシュルーム、
ほうれんそう、じゃがいも。どれも、きちんと味がついていておいしかった。
スプマンテは、「フェラーリ」。今回の旅では、これを飲むことが多かった。

MilanoDinner.jpgMilanoDinner2.jpg

MilanoDinner1.jpg

私は、ミラノ風仔牛のカツレツ、M子さんは、炭焼きハンバーグ。共においしくて満足。

(6)ホテル プリンチペ・ディ・サボワ
今回の旅で、一番、豪華だったホテル。値段的には、ローマのウェスティンの方が高い
けれど、インテリアはこちらのほうが素敵。
ロビーの花は白のアンスリウムに黄色の小さい花。涼しげでおしゃれ。
ボトルにはアロマスティック。

MilanoHotelLobby.jpg

MilanoHotelBathroom.jpg

MilanoHotel1.jpg

北イタリアは、寄木細工の家具で有名なので、ここの調度品も日本で見かけないような
綺麗な模様。黄色の使い方が上手。バスルームの石鹸やシャンプーなども黄色で統一
されていた。

朝ごはんも良かった。ジュースの種類が多い。苺ジュースもあった。
パン用のバターはもちろんエシレ。ハムもチーズも薄味で上品な味わい。

MilanoBreakfastHam.jpg 

MilanoBreakfastPain.jpg MilanoBreakfastEchire.jpg

ミラノでは、最後の晩餐を見れなかったし、スカラ座も出し物のない時期だったので、
またいつか来たいと思った。


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イタリア旅行(3)ヴェネツィア [旅行(ヨーロッパ)]

 ローマから列車でヴェネチアへ行った。ユーロイタリアという新幹線で約4時間。
この後、ミラノ、フィレンツェと一日一都市観光なので、4日間乗れる外国人向け
鉄道パスを日本で購入し、指定席も予約しておいた。1等は2等の3割増しだった
ので、1等にした。1等は、ワンドリンクとパッケージ菓子が配られる。

列車の窓に突然、海が広がった。海を長い鉄橋で渡ると、終点ヴェネツィア駅に
着いた。
駅前は運河になっていて、TAXIの文字が見える。
目の前の緑のドーム屋根は、サンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会。

VeneziaTaxi.jpg

これから、ミラノ、フィレンツェと計3泊するので、ボストンバッグを持っての旅行。
ヴェネツィアは、車の乗り入れ禁止なので、歩くか、水上交通になる。
荷物があるので、目の前にいるタクシーに乗ることにした。ホテル名を告げて
料金をきいたら、60ユーロ。6000円。高い!
ほどなくして、ホテル専用の船着き場に着いた。

チェックイン後、さっそくゴンドラに乗りに行く。ゴンドラは、一隻8000円也。
これも高い。
ゴンドラをこぐ人(ゴンドリエ)は、「ボーラーレ♪」と、カンツォーネを歌ってくれる。
私たちも合唱。次は「上を向いて歩こうぉぉよ♪」と正確に日本語で歌う。
日本人のお客さんが多かったんでしょうね。
ゴンドリエは紺のボーダーが制服。M子さんは、朝、紺のボーダーにしようか、
十字架模様Tシャツにしようか迷っていたけど、違ってよかったわね(笑)
カーニバルの仮面は、私が今、つけたもの。

VeneziaGondoraMask1.jpg

火事で焼けたけど、再建されたオペラハウス、フェニーチェ劇場の前を通る。
東京ディズニーシーに、このミニ版がある。

VeneziaFeniche.jpg

かわいい建物はレストラン?ホテル?
ヴェネツィアが増水で水浸しになったとき、ここは浸水したに違いない。

VeneziaHotel.jpg

メインの大きな運河にはいった。
TAXI乗り場で正面に見えたサンタマリア・デッラ・サルーテ教会の堂々とした姿。
(下の写真)
17世紀にペストが流行った時、沈静化を祈って建てられたので、サルーテSalute
=健康という名がつけられた。

VeneziaSantaMariaDellaSalate.jpg

船は広い運河を進んで行く。
教会のような建物が多い。
VeneziaCanal1.jpg

ヴェネツィアの中心、サンマルコ広場が見えてきた。
とんがり屋根の96mの大鐘楼がめじるし。

VeneziaStMarco3.jpg

ここでゴンドラを降りて、サンマルコ広場に向かった。
人、人、人。

VeneziaStMarco1.jpg

奥に見えるのが時計塔。屋上のムーア人の2体のブロンズ像が毎時、鐘を鳴らす。
ヴェネツィアのシンボル「翼のある獅子」の下に12宮が描かれた天文時計も見える。

VeneziaStMarco2.jpg

ピンクの建物は、ドゥカーレ宮。ヴェネツィア共和国の政治の中枢のあった建物。
創建は9世紀。14世紀にゴシック風の建物に改築された。イスラムふうの感じ。
宮殿内にはたくさんの歴史的な部屋があり、見学ができる。

VeneziaPlazzoDoucale.jpg

この裏側の大広場には、著名人が訪れた世界最古のカフェがいくつも並んでいるが、
私たちは、暑くて喉が乾いてたので、手近なここでレモンスカッシュを飲んだ。13ユーロ也。

大広場のヴェネチアンガラスのお土産屋さんを数軒のぞき、迷路のような細い裏の道
に入ってみた。そこにもお店がたくさんあり、私は指輪、M子さんはネックレスを買った。
迷子になるといけないので、適当な所で引き返し、サンマルコ広場裏のレストランにはいった。
オペラ、ドンジョバンニの舞台のような古典的ロケーション。
M子さんは、再びヴェネツィア名物カーニバルの仮面をつけて登場。

VeneziaRistranteMask.jpg

お通しは、きゅうりのヨーグルトあえ。見かけと違って味は家庭的。
前菜は牛肉のカルパッチョ。金粉、イタリアンパセリ、チーズがのっている。
これは濃厚で、スパークリングに合った。
VeneziaRistrante1.jpg VeneziaRistrante3.jpg 

すずきにバジリコとパン粉を載せて焼いた料理。ポテトがあつあつでおいしかった。
野菜サラダは、にんじん、トマト、ロケットが定番。ここのは、きゅうりも入っていた。

VeneziaRistrante2.jpgVeneziaRistrante4.jpg

可愛らしいホテル「メトロポール」に泊まった。古い建物を上手に改装していて、
居心地がよかった。廊下やロビーはクラシックで、調度品のたくさんの骨董も楽しめた。

VeneziaHotel1.jpg

朝ごはんは中庭で食べるようになっていた。鳥のさえずりが聞こえ、気持ちがいい。

VeneziaBreakfastMask.jpg VeneziaBreakfast1.jpg

ホテルの横は水路で、船着き場になっている。
タクシーを呼んでもらって、次の目的地ミラノに行くために駅に向かった。

VeneziaHotelSide.jpg

写真はないけれど、アカデミア美術館に行った。ヴェネツィア派絵画もあるけれど、
ベリーニやジョルジョーネ、ティツィアーノの見ごたえある作品があった。建物の
大広間の天井が高く、装飾もみごとで、ヴェネツィアの栄華をしのぶことができた。


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イタリア旅行(2)ローマ [旅行(ヨーロッパ)]

 ローマは、ガイドブックで見た「ピカソなど著名人が滞在した憧れのクラシックホテル」
というウェスティン・エクセルシールに泊まった。
ビュッフェスタイルの朝ごはんは、ケーキもあって豪華。
中国粥のコーナーがあり、御粥に入れるトッピングが何種類もあって、中国語で説明
がついていた。

RomaBreakfast1.jpg

RomaBreakfast2.jpg

1、国立絵画館(バルベリーニ宮殿)

RomaBalberini.jpg

左側が入口、ラファエロの「ラ・フォルナリーナ」の絵が目印。 
ここのことは、後日、別記事で。

2、ナヴォーナ広場
古代ローマの競技場跡なので、横に長い楕円形の広場。
17世紀に法王ウルバヌス8世が祝祭用の会場にするため、ベルニーニに改築を
命じ、大きな噴水が3つある形となった。
車進入禁止なので、広場内には、露店が出て、お土産用の絵を売っていた。

RomaPiazzaNavona0.jpg

RomaPiazzaNavona2.jpg

写真の店「ai Tre Tartufi 1896」は、1896年創業のカフェ。
ジェラートが評判。暑いので、ジェラートは、すぐ溶けて、食べるのが大変。

3、ヴェネチア広場

真っ白で堂々とした巨大な建物、ヴィットーリオ・エマニエル2世記念堂が目をひく。、

RomaPiazzaVenetia.jpg

広場には、昔、ヴェネチア共和国の大使館だったヴェネチア宮がある。
ムッソリーニはここを執務室として使い、バルコニーで広場に向かって演説をしていた。
(下の写真、左のルネッサンス様式の建物)

RomaPiazzaVenetia4.jpg

上の写真と同じ教会が下の写真にもあるが、教会の横にあるのが、トラヤヌス帝の
記念碑(柱)。106年(2000年前!)、トラヤヌス帝のルーマニア征服を記念した柱。
最初はトラヤヌス帝が柱の上にのっていたが、後に、ペトロ像に変わった。柱には、
戦争のようすの絵が彫られ、台座には碑文が書かれている。高さ8m。
つまり、この場所は、ローマ時代、トラヤヌス帝の政治の中心地だった。
実際、すぐうしろがフォロ・ロマーノになっていて、コロッセオも見える。

RomaPiazzaVenetia3.jpg

4、フォロ・ロマーノ
手前のグレーの円柱は、トラヤヌス帝時代のもの。

ForoRomano.jpg

RomaForoRomano.jpg

これは、別の日、タクシーの中から撮ったコロッセオ
RomaColosseo.jpg

5、スペイン広場

夜、9時だというのに、この人出!
17世紀に、広場にスペイン大使館があったので、この名がついた。


RomaSpein3.jpg


広場に通じる階段の上には、エジプトのオベリスクと教会が立っている。
この階段を映画「ローマの休日」では、アン王女がジェラートをなめながら降りてきた。
あまりにも大勢の人がジェラートを食べながら歩き、コーンを捨てるので、今は、
食べ歩き禁止になっている。

RomaSpeinKaidan.jpg


6、トレビの泉

スペイン広場から徒歩で行ける。
古代ローマ時代に建設された水道の改修を記念して18世紀に造られたバロック様式
の噴水。夜はライトアップされ、美しい。ここも10時半なのに大勢の人。

RomaFontanaTorevi.jpg

夜ごはんは、ガイドブックにのっていた店で。
サーディン(イワシ)、肉団子

RomaSardin.jpg RomaMeatball.jpg

リゾットとパスタ(マカロニのクリームソース)

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イタリア旅行(1)ヴァチカン [旅行(ヨーロッパ)]

 イタリア6泊8日の旅をして、昨日、帰りました。

暑かったです!連日、35度、36度。ふぅ。
東京も灼熱地獄だったそうですね。
イタリアだからお買い物に観光、美術館と歩いてばかり。
夜8時過ぎまで明るいので、長く観光。たくさん歩いて足が疲れました。

1日目:
ローマに着いて、ホテルの前のヴェネト通り(Via Veneto)を歩きながら、食べる店
を探す。歩道にブースを設えた観光客目当てのおしゃれな店が並ぶ道。

DSCF95401のコピー.jpg

まず、スプマンテ(泡、イタリアのスパークリング)で乾杯。

前菜:ツナサラダ、パスタ:リガトーニのアマトリチャーナ、メイン:海老とイカのグリル
を一皿ずつ頼み、2人でシェアした。どれもおいしくて、適量だった。

RomaSalada.jpg

RomaAmatocharina.jpg RomaWine.jpg

RomaShrimp.jpg 

イカは長いまま串ざし。海老は、ガンベリ(赤海老)とスカンピ(手長海老)。
刻みイタリアンパセリがふってあり、下にレタスとトレビス(紫色のレタス)が
敷いてあった。レモンを絞って食べたが、とっても美味しかった。

2日目:
ヴァチカンへ行った。雲ひとつない青空。暑い。
ヴァチカンのサン・ピエトロ大聖堂は、カソリックの総本山。大きい!
16世紀から建築工事が始まり、ミケランジェロも主任をつとめた。

RomaVatican.jpg

聖堂の内部見学のために、セキュリティチェックを受けるが、ずら~っと行列で、
待ち時間が長い。肩を出した服装の人は、聖堂にふさわしくないので、入場禁止。
あわてて、スカーフを買い、肩を覆う人もいた。

中にはいると、入口に衛兵が立っていた。この派手な制服は、ミケランジェロの
デザイン。つまり、500年間、ずっと着用されているデザイン。
ブロンズの大きな扉は、ベルリーニ作。

RomaYohei.jpg

はいると、すぐにあるのが、ミケランジェロの有名な「ピエタ像」
大理石の一枚岩から彫ったもの。
ピエタ像は、十字架から降ろされたイエスを抱くマリアの像。なんと優しい顔[ぴかぴか(新しい)]
壁も台座も大理石。
30年前に来たときは、そのまま見れたのだが、今は防弾ガラスのケースの中。

RomaVaticanPieta.jpg

広い聖堂だが、大勢、人がいるので、写真を撮るのが難しい。
中央に見える十字架のついたブロンズの天蓋は、ベルニーニ作で、
ねじれた柱が特徴。天蓋の下にペトロ(サン・ピエトロ)の墓がある。
一番奥、光輝く所に聖ペトロの司教座がある。
ミケランジェロ作のすばらしいクーポラ(円屋根)からは光が差し込む。

RomaVaticanBernini.jpg

バロックを代表する彫刻家ベルニーニ作のアレクサンデル7世の墓。
いろいろな種類、模様の大理石が使われている。
床もモザイク模様で、イタリアは大理石の豊富な国とわかる。

RomaVaticantBerniniArexsandre7.jpg



[地下鉄]大聖堂の隣が、ヴァチカン博物館。外へ出て、露店の並ぶ道を歩いて行く。[晴れ]
ここのシスティーナ礼拝堂にあるミケランジェロの天井画を見るのが、最大目的。
礼拝堂は、一番奥。各部屋を見ながら進むので最低でも3時間かかる。行列でぞろぞろ
歩きながら見るので、私だけ早くというわけにいかない。暑くて大変だった。

中庭はこんなふう。
地球のような球体のオブジェがあった。奥に見えるのが大聖堂。

RomaVaticanCourt.jpg

エジプトの間、ギリシアの間とすすんで行くと、おやっ、急に見覚えのある絵
シャガールとフジタ。キリストに関係ある絵。

RomaVaticanChagall.jpg   RomaVaticanFujita.jpg 

マティスのロザリオの教会ステンドグラス下絵がある部屋は、一面マティスの壁紙。
そこにフォンタナの彫刻もあり、急に気持ちが20世紀になった。

RomaVaticantMatisse.jpg RomaVaticantFontana.jpg

そして、ようやくラファエロの間に到着。
4つ部屋があり、全部がラファエロとその弟子のフレスコ画。
「アテネの学堂」
ギリシアの哲学者たちが議論し集う構図。
中央右ブルーの服がアリストテレス、左の赤っぽい服の人はプラトン。

RomaVaticanCielingRaffaero.jpg

「聖体の議論」 
中央が天上で神、キリストが台座に座り、左右にマリアとヨハネ。

RomaVaticanRaffaero2.jpg

ラファエロ間をあとに、ようやく最後の部屋、システィーナ礼拝堂に到着。
ミケランジェロの壁画は、絵なのに立体感があって、すばらしい。圧倒されながら、見た。
撮影禁止なので、写真はなし。
「ノーカメラ、ノーフォート」って、大声で係の人が叫んでいても、あちこちでシャッター音と
フラッシュ。アジア系の人が多いんですよね。


ようやくランチ。博物館内のカフェテリアで。ピザ3種を2人でわけて食べた。
左は冷たいピザ。レタスとツナ。右は焼き立てピザ。サラミのと、ボルチーニ茸の。

RomaVaticanPizza.jpg 

美術館のらせん階段(アンモナイトみたい)を降りて、外に出た。

RomaVaticanMuseum.jpg


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スペイン旅行(4)バルセロナ後半 [旅行(ヨーロッパ)]

petitedejuner.JPG

 バルセロナのホテル「マジェスティック」の朝食ビュッフェは、すばらしかった。
かなりおいしいカヴァ(スペインのシャンパンふう)があり、定番の各種ハム、チーズのほかに、
イベリコ豚のローストポーク、ここだけは列を作っていた。ランチビュッフェに近い感じ。

朝食のあと、カメラを持って、建物見学に街に出かけた。
といってもホテルから500m圏内。
中央が、ガウディ作「カサ・バトリョ」世界遺産。
左の愛らしい切り妻屋根は、プッチ・イ・カダファルク作「カサ・アマトリエール」
人がみんな建物を見てるのがわかりますか?

CasaBatryo1.JPG

カサ・バトリョは、ガウディが実業家バトリョ氏の依頼で増改築した邸宅。地中海をイメージしている。
淡い色合いのビー玉のようなガラスの埋め込みは水の泡、バルコニーは貝殻のイメージ。きれい!


LCasaBatryo2.JPG

 バルセロナの建築群は、アールヌーヴォーとほぼ同時代の1900年前後で、モデルニスモとよばれている。
中央政府のマドリッドに対し、カタロニア地方らしさを出そうとした独特のアールヌーヴォー様式。
私が歩いていて気になったのは、中世のゴシック建築のような尖塔をつけたもの。
このオレンジ色の尖塔は、イスラムを感じさせる。
Casa Rocamora(カサ・ロカモラ)。ボナベントゥーラとジョアキム・バセゴダ・イ・アミゴの兄弟による設計。

OrangeTower.JPG

 ↓ CATALANA OCCIDE,,,のビル  

 CatalanaComede.JPG

  ↓ 立派な堂々としたビル。名前不明。1階には「TUMI」がはいっていた。

Inatimyさんに教えていただきました。
名前不明のビルは、La Unión y el Fénix (ラ・レウニオン・イ・エル・フェニックス)という建物で、
保険会社の本社だったようです。 天使とともにいるのは不死鳥フェニックスだとか。
建築家 Eusebi Bona i Puig によって建てられ、彫刻はFrederic Marés (フレデリック・マレス)
によるもの。 バルセロナの街に、この彫刻家さんのミュージアムがあるそうです。

    

LoeweOld.JPG

 ↓ カサ・リュオ・モレラ
   当時、ガウディよりも人気があった建築家 モンタネールの作品。華奢で美しい。
   1階にスペインの代表ブランド「LOEWE」がはいっている。

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モンタネールは、花の模様を多く使ったので、「花の建築家」と言われている。
尖塔部分に花模様。          上の名前不明のビルは壁面にたくさんの彫刻。尖塔にも天使の彫像。

 Flower.JPG  Dome3.JPG

  貸し自転車が並んでいた。バルセロナのタクシーは黄色と黒の2色、貸自転車は赤と白の2色。
通りの向こうに見えるポストは、黄色。日本とは違う色づかい。

vero.JPG

 建物群の終わりは、噴水と彫像のある大きなカタルーニャ広場。
地下鉄の駅があるので、大勢、人がいた。

ParcCataron.JPG

 ホテルをチェックアウトし、タクシーで、海岸に行ってもらう。
海岸は、町の中心から2kmくらいと近い。
タクシーを待たせて、少し海岸を散歩。

 Beach.JPG

 コロンブスの塔。60m。1888年のバルセロナ万博を記念して建てられた。
タクシーのおじさんが車を停めて説明。「フォト」と言うので、車内から写真を撮った。

Colombus.JPG

 モンジュイックの丘に登る。ここは車から降りて「フォト」
おじさんも車を降りて景色を説明してくれるのだが、スペイン語なのでわからない。
「ビエン」=good と言ったら、カタロニア語では「ベンと言うんだ」と言われた。

左に見えるのが、サグラダファミリア(100m)。
右奥に見える大砲型がアグバールという水道局のビル。144m。汐留の電通本社ビルと同じフランス人設計者。
吹き上げる水のイメージの形だそう。ガラス製の外壁は夜、さまざまな色にライトアップされ綺麗とのこと。

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 モンジュイックの丘に登ったのは、ミロ美術館に行くためだった。
入口には、CEAO?と書いてある。右端にミロの彫刻。 

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 ミロ美術館は、白を基調とした明るく開放的な建物。中庭にパリでこの春見た彫刻があった。
年代ごとの作品展示で、ミロの作品遍歴がわかる。
レストランがおしゃれで、入りたかったが、列車に乗り遅れるといけないので、あきらめ、
バルセロナ駅構内で、ランチ。白身魚ソテーと野菜(自分で選ぶ)

LunchEstation.JPG

  列車の中で、うとうと眠って、目を開けるたびに見えるのは、この同じ景色。

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  バルセロナに戻り、夜6時から無料のプラド美術館をさくっと見る。
友達は、「エル・グレコの『胸に手を置く騎士』とベラスケスの『マルゲリータ王女』だけ見ればいいの」と
言っていたのに、ずらりと並ぶ大きな絵の列に圧倒され、「あ~」とだけ。レンブラントとゴヤの部屋で
立ちすくみ、閉館の8時までいた。

 最後の食事だから、と、ホテルのガーデンレストランで夕食。
後ろの方では、結婚のパーティをしていた。

garden.png

「最後だから、ごちそうを食べましょ」と、フォアグラと卵、白身魚とカニのカルパッチョ、
ビーフステーキとポテト。今までの町のレストランとは違う洗練された味付けだった。

Ritz1.JPGRitz2.JPG

Ritz4.JPG

 でも、フラメンコを見た日の町のレストランの夜ごはん、ツナサラダとパエリアはおいしかった。

TunaSalada.JPG Paellia.JPG

 
 5泊7日と忙しい日程、見落としたものは多々あったけれど、食べ忘れたものはなく、面白い旅だった。


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スペイン旅行(3)バルセロナ前半 [旅行(ヨーロッパ)]

 バルセロナへも、スペイン新幹線AVEで行った。マドリッドから2時間40分と速い。
時速300㎞以上で走る区間が、かなりあり揺れる。車内の電光掲示板に時速が出る。
12時40分、バルセロナ・サンツ駅着。タクシーで最初の目的地、グエル公園へ。

私はバルセロナは3度目なので、観光名所は一応見てある。
グエル公園は、サグダラ・ファミリア大聖堂と同じくガウディ作。
資産家のグエル氏がガウディに設計を依頼した都市開発プロジェクト。グエル氏の死により、
挫折し、公園部分だけが残された。
入り口は、ドーリア式列柱のギリシア神殿現代版。

Parc Guell entrance.JPG


暑い日。日差しがきつい。34度。それでもこの賑わい。人、人、人。階段、ホール、上の円形競技場に
も人が大勢。夏休みですものね。

中央の階段を上ると、左右はローマ時代っぽい庭になっている。
ParcGuell2.JPG

ヤシの木に囲まれた円形競技場。
かんかんに陽が照り、半端なく暑い。
ParcGuell3.JPG

競技場の色とりどりのタイルのベンチから、下を見下ろす。高台に位置するので、見晴しがいい。
黄色と黒のバルセロナのタクシーが見えるあの場所で降りたのね、と歩いたコースを辿る。
左の十字のついている白い屋根のメルヘンな建物は管理棟。右の白い屋根は売店。
左の白い屋根の奥にわずかに見える塔がサグダラファミリア聖堂。
20年前に来たときは手前に、ビルがなく、サグダラファミリアがくっきりと見えたのだが。。

ParcGuell4.JPG

ここが入口のドーリア式列柱の部分。マーケット(市場)に使われる予定だった場所。
天井のタイルがガウディっぽさを表している。柱だけのがらんとした空間に土産物売りが、
敷物を敷いて商品を並べていた。

ParcGuellMarket.JPG

じりじりと照りつけるグエル公園を後にして、タクシーで次の目的地「サグダラ・ファミリア大聖堂」へ。
グエル公園も人が多かったが、ここはそれ以上。観光バスがひっきりなしに来て駐車するので
、写真撮影もままならず。。
左側が東ファサード。ガウディ生存中にできた一番古い部分で、ごつごつした茶色の岩のイメージ。
正面に見えるのが、新しくできた西側ファサード。直線的ですっきり綺麗。
さらに右側に南ファサードが建築予定。クレーンが数台見える。

 Sagurada3.JPG

ここに来たときは午後2時過ぎ。暑さ最高潮。東ファサードに歩いて行く気力なし。
(東ファサード、前来た時は3月の雨の日、がらすきだったが、道がぬかるんで。。)
建物内見学は列を作って待ってるし、で、「写真撮ったらホテルに帰りましょ」

Sagdara1.JPG

各ファサードには聖書の場面の彫刻が配置されている。西ファサードはキリストの受難の場面。
中央には磔にされたキリスト、その下の部分には十字架を担ぐペテロがいるけれど、何の場面か
わからない。4本の鐘楼の真ん中2本をつなぐ橋に、昇天した金色のキリストが町を見下ろしている。
と言ってもわからないから、拡大写真で。sanctus(聖なるかな)というカラー文字も見える。
SagradaJesusChrist.JPG

細かい彫刻も見たから、引き揚げて、冷房のあるホテルへ。
ホテル・マジェスティック。左隣はシャネル。手を洗い、部屋に置いてあった水を飲んで、ようやく
ほっとする。とにかく暑かったんですもの。

ほどなくして、友達が、「隣のシャネル、見に行きたいわ」「マドリッドでバッグ2つも買ったじゃない」
「でも、ここはここで品ぞろえが違うわよ」。予想通りマドリになかったブーツを見つけお買い上げ。

Hotel.JPG



ホテル周辺は、銀座通りの雰囲気。ブランド店がずらっと並ぶ。
お店をいろいろ見て、さらに少し歩くと、スペインワインTORRESのワインショップの
テントがあった。4時頃だったので、誰もいなかったけど、そういえばお昼食べてないし、
と、ワインと軽食の休憩にする。


Torras.jpg

pain con tomate.JPG

パン・コン・トマテ(パンにトマトペーストを塗ったもの。これはパンがぱりっとしておいしかった)
かにポテトサラダ、ミモザ(ゆでたまごみじん)のせ、指の形のようなクラッカーつき。
ポテトチップにレモンソース(少し、しなっとなるが、レモンの香りがいい)
イワシの酢漬け(写真なし)

シエスタの時間なので通行人も少なくすいていた。TORRESのおにいさんは愛想がよいし英語が話せる。
「日本から来たの?お店の中の写真も撮るといいよ」と案内してくれた。お店の中には飲んでる人が数人。
シエスタでなく、ここにいたのね。

Torres6.JPG

さてと、次、TORRESのすぐそばが、ガウディ作の集合住宅カサミラ。世界遺産。
独特の形。空は青いけど、もう6時過ぎ。

CasaMila.JPG

さらにお店や、建物を見てまわる散歩。
夜ごはんは、バルセロナは海が近いから、お魚にしましょと、ガイドブックに載っていた「7 Portes」セテ・ポルテス
へ行った。行ってみたら、前に来たとき、ホテルですすめられて来た店だった。日本語メニューもある店。

前菜:エビとトマト(ドレッシングがおいしい)               タラのコロッケ

ebi.JPG croquet.JPG
パエリア(お鍋に入ってるとき写真を撮り忘れたので、これは分けてもらったあと。分け方、無造作。)

                         paeja.JPG

明日は、モデニスモの建物めぐりをして、それから、海に行く?なんて話しながらの夜遅い食事だった。

(つづく)


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