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プラド美術館展 [展覧会(西洋画)]

 今年の5月は雨が多く、五月晴れが見られない。
今日の天気予報も午後は雨。
仕事を午前中にすませて、上野の東京都美術館で開催中のプラド美術館展へ行った。

電車の中の広告や、ちらしの写真はコレ。↓ ティツィアーノの「ヴィーナスとオルガン奏者」



16世紀の絵だから、題材がヴィーナス。でもオルガン奏者の視線が、、(笑)
この時代は窓から見える景色を描くのが流行だったとのこと。

 スペインの首都マドリッドにあるプラド美術館は、すごい数の作品があります。
一日では見れなくて、私は2日がかりでした。さらに翌年友達につきあって行ったので、
かなり絵を覚えています。

今回、東京にこれだけ貸し出しても、大丈夫。プラドには似たような構図の絵が
あるのですから。
この「オルガン奏者」も、向きが違っているのと2点ありました。
会場で一番人気だったムーリ-リョの「無原罪の御宿り」も、似たものが数枚ありました。

ゴヤもベラスケスも代表作は来ていないけれど、準代表作がベラスケス5点、ゴヤ7点。
肖像画で私が興味があったのは「マリア・テレジア」。ベラスケス風の画風だけど、メングス作。
10歳くらいだそう。スペイン王室から、ウィーンのハプスブルグ家に嫁いだのです。
ちゃんともうマリア・テレジアの顔です。

会場はいってすぐにある絵は、エル・グレゴの「十字架を抱くキリスト」
このキリストは、これから磔になるというのに、やさしい澄んだ目なのです。
プラド美術館では、階段を上がって3Fの暗い所にグレゴ部屋があるので、
闇の中で、この絵の白が浮きたってみえていました。
明るい所で見ると、、平井賢に似てる?
       

右の絵は、天使が得意なムリーリョ

まだ写真が発達していない時代に、忠実にアルハンブラ宮殿を描いたこの↓作品は、当時の社会風俗を知るために貴重な1枚だそう。
映画「カストラート」のモデルである宮廷歌手ファリネッリが注文して描かせた作品。


ボデゴンとよばれる静物画や、黒を背景とした花の絵もきれいでした。
スルバランの「ボデゴン」が、光の取り入れ方で白磁の質感をすごくよく出していて
見とれてしまいました。絵葉書を買おうと思ったら、白がクリーム色になってるし、
質感も感じられないので、やめました。絵葉書の色がぜんぜん違うって、時々
ありますよね。

<もちろん館内撮影禁止なので、ここでの絵は絵葉書やちらしをスキャンしたものです>

ブログ友、「りゅう」さんの、この展覧会の鑑賞レポートも参考にしてください。
http://blog.so-net.ne.jp/ryuu/2006-05-18

6月30日まで開催です。今日のような平日でもかなり混んでいました。





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