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バルラハ展 [展覧会(絵以外)]

 前回、プラド美術館展へ行った日のことです。
上野駅公園口の改札を出ると、目の前にあるコンサートホール「東京文化会館」の
ロビーに人が大勢いるのが見えました。
↓このチラシが入り口に貼ってありました。

入場無料!とは。。
演奏者の江口さんは、まだ27,8歳のさわやかな人。
説明を交えながら、弾いてくれました。
チェロの低い音色が、心にしみます。

ちょっとわかりにくい曲もありましたが、バッハやコダーイのように聞きなれたものは、
音色の奥行きの深さにゆったりと包まれ、幸せな時間でした。 

アンコールのカザルスの「鳥の歌」は、拍手喝采。
今でも思い出します。

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プラド美術館展を見た後は、いつもだったら、お茶の時間が長いのだけど、
今日は自販機のココアだけ。

次の目的地は、3分くらい歩いた所の芸大美術館。
当ブログに時々、コメントをお寄せくださる 彫刻や絵がお好きなIkuBay さんのおすすめ
「バルラハ展」。
http://blog.so-net.ne.jp/ikubay/2006-05-11

ちらしの写真です。
    

これは木彫なのです。
仏像のイメージにだぶるのは、「苦行者」という作品だからでしょう。
イタリアの胡桃の木を使っています。

出た所で、ドイツで作られた「バルラッハの生涯」的なビデオを流していましたが、
字幕がないので、わかった言葉は、
ガイストリッヒ(精神的な)、グラウベン(信じる)。
ナチの時代、バルラッハの彫刻作品は非ナチズムとのことで、無残にも壊され、
焼かれてしまいます。

代表作「再会」は、キリストがヨハネを抱きしめている彫刻。2人の表情を見ている
だけで、胸がつまります。

これほどに表情がすべてを語る彫刻は、今まで見たことがなかったです。
バルラッハの彫刻は、メッセージ性のある表情と簡素化された身体。
筋肉は感じられないのです。

↓直線的に身体の動きを表現しています。
               「復讐者」という彫刻。剣をふりかざして。。。



 この展覧会は、もうすぐ終わり。28日までです。(だからあわててアップ)

雨が降ってきたので、早々に家路につきました。

今は、バラの季節ですね。
私が頂いた鉢植えの1本の木を弟が、アーチにしました。






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