SSブログ

「パリのアメリカ人1860-1900年」企画展(ボストン美術館) [外国の美術館、博物館]

 「この夏はご苦労さまでしたね。ゆっくり休んでくださいよ」と言われ、休みがとれることになった。
どこに行こうと、考えた。パリの友達には今夏会ったし。

 数日前、yk2さんがブログにメアリ・カサットの絵が好きだ、と書いていらしたのを読んで、
カサットはボストン美術館で以前、いくつも見たのを思い出し、調べたら、
「パリのアメリカ人」という
企画展をやっているとのこと。おもしろそう。
ボストン美術館に行こう。

これは、今回初めて見たカサット作品。「青い肘掛いすの少女」
代表作らしくて、絵葉書を売っていたので買いました。

  肖像画を描かせたらピカ一の、ジョン・シンガー・サージェントの作品が
一番多く展示されていて、ポスターには、左の絵が使われていました

右は、「リュクサンブール公園にて」 月が出始めた宵。散歩をするおしゃれな2人。

       

 <本展覧会の説明文>
 南北戦争後、アメリカの画家たちにとって、パリは抗えない魅力の街だった。
彼らは、パリに出かけ、ルーブル美術館で巨匠の絵を学び、毎年開かれるサロンの
品評会でモダンアートに接し、美術学校(ボーザール)や有名画家のスタジオで
研鑽をつんだ。当時のパリは街全体がアートスタジオだった。アメリカの画家たちは、
パリの
活気にみちた芸術的な生活に浸った。

モネに師事したサージェントの作品。「森で絵を描くクロード・モネ」
横にいる白いドレスの人はモネ夫人らしい。



パリの街を描いた作品は、他にチャールズ・カランの「クリュニー公園の午後」
赤いパラソルと奥のカンナのような花の赤が印象的。



 ここに展示されている絵から、1900年頃のパリのようすが伺えます。
貴族や王様のいないアメリカ人からすると、パリの歴史的公園、建物、ブルジョアの
洋服
の優雅さ、身のこなしのエレガントさは憧れの対象だったことでしょう。

さらに、アメリカに帰国した後、画家たちのパリでの経験が、作品にどのように生かされた
かも展示しています。印象派風のアメリカの風景画です。

 毎月第一金曜の夕方は、メインの展示室で音楽とカクテルのパーティがあり、美術館の
チケットを買った人は誰でもはいれます。ちょうど、私が行った時がそうでした。



この日のイベントは、音楽ではなく、
サーカスのアクロバットでした。
アメリカ人はフランクなので、「あんなこと出来て、すごいわね!」と話かけてきます。

ドーム型の天井画が立派で、サージェントの作品。
↓の写真は、廊下の部分の天井。レリーフがサージェント作品です。



 美術館の建物は、ギリシア神殿ふうの威風堂々です。
これは2002年に行ったとき impressionist STILL LIFE (印象派画家の静物画)という
企画展をしていました。マネやモネ、ルノーアルの花の絵がずらっと並んでいたので、面白い
企画だなと思いました。
                
             


nice!(14)  コメント(21)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート