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モーリス・ドニ美術館 [☆彡Paris 美術館]

 ポルトガルの帰り、パリに2泊した。
他の6人はローマに行ったが、私はお宿(親友宅)のあるパリに。

 今回は携帯が外国でも使えるタイプなので、空港で公衆電話を探さないですむ。
ゆうゆうとタクシーの中から、「今、タクシーに乗ったから、30分後には着くと思う」
「遅かったわね~おなかすいたから、食べ始めちゃったけど」

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 私がハムとシャンパンが好きなので、いつも最初の晩の食卓はこんなふう。
「高そうな名前のシャンパンにしといたわ。ロスチャイルド」「財閥だから?」「そう」
ロートシルト一族は何軒かあるが、これは、アルフレッド・ロートシルト。

「写真撮るなら、あなたが買ってきたポルトガルのハムを見えるようにおかないと」
リスボンの空港でたくさん売っていたのが、チーズとこのオレンジ色っぽいハム。
ホテルの朝食にもいつも並んでいた。燻製っぽい香りがおいしい。
山羊の絵のチーズもおいしかった。ポルトガルのチーズは有名なんだそう。

[雨]翌日、
「ねぇ、どこ行く?この前閉まってたあの美術館は?」
モーリス・ドニ美術館。閉まってたのはクリスマスだったからと後でわかった。

 車は年代物のシトロエーンDS。乗るとガソリンのにおいがする。
私はいつも助手席で、地図係。

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 モーリス・ドニ美術館の建物は、ルイ14世の時代に建てられた老人病院。
昔のままの階段。[左斜め下]     中庭の「弓をひくヘラクレス」はブールデルの彫刻。

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 ドニは、晩年、この建物を買って「小修道院」と名づけ、家族とともに住んだ。
礼拝堂の内装やステンドグラスもドニが構想をねって、芸術家たちに作らせたもの。
右のステンドグラスは、ドニの描いた「ジャンヌダルク」
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 この部屋には、ドニの「永遠の春」という壁画が飾られている。

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 他の部屋には、ドニの絵の他に、ナビ派の画家のセリジュエ、ベルナールなどの絵もあった。
「ナビ派の美術館」と案内書に書いてあったが、ドニ以外の絵は全部で20点ほどしかない。

この絵は、1921年「テラスでの夕べ」 ドニの作品。
古きよき時代、幸せな家族のくつろぎの時間。宗教心あついドニだったので、
中央の少女が朗読をしているのは、聖書であろう。
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昨年、オルセー美術館の「モーリス・ドニ展」で見た絵がいくつもあった。

お客さんは私たち3人だけだったので、部屋から部屋へ移動すると、見張りの人も
ついてきて、美術館というより、お屋敷を見学しているようだった。

この美術館のホームページは、

http://www.musee-mauricedenis.fr/

 

 ここはパリから西へ20キロの郊外、サンジェルマン・アン・レイという町。
美術館の近くにルイ6世が築いた城があり、考古学博物館になっている。
恐竜の時代、人類が現れた時代、アルタミラの洞窟絵、石器時代、鉄器時代と、
発掘のようす、道具の歴史など、わかりやすく説明、陳列されていた。
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 [かわいい]<付記> この美術館に、Inatimyさんが、2011年5月にいらした記事をご参照ください。
         写真もきれいです。


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