イタリア旅行(5)フィレンツェ [旅行(ヨーロッパ)]
昨年夏のイタリア旅行の最終回フィレンツェ編、友達から「まだなの?」と
言われ、ようやく、です。
フィレンツェの中心は、ドゥオーモ(大聖堂)。写真がなかったので、これは絵葉書。
フィレンツェはそれほど大きな街でないので、歩いてまわれた。
ドゥオーモの少し先が、ヴェッキオ宮殿でアルノ川に面している。
アルノ川にかかる橋、ポンテ・ヴェッキオは中世からの古い橋で、橋の上には
金細工の店が何軒も並んでいる。
↓写真でも見えるが、橋の2階部分は、ヴェッキオ宮とピッティ宮と結ぶ回廊で、
美術館になっている。(ヴァザーリの回廊)
ピッティ宮は、力強いファサードの壮大な宮殿。
16世紀にメディチ家のコジモ1世がピッティ家から買い取り、大改装を行った。
現在は美術館や庭園になっている。
泊まったホテルは、アルノ川沿いの「ルンガルノ」。さほど大きくなくて家庭的な雰囲気。
モダンなインテリア。「夕ご飯はどこで食べる?」と探して歩き、結局、ホテルの斜め前の店
になったが美味しかった。機嫌よく帰って来たら、ロビーで宴会中。「Oh,Welcome Japanese」
と迎えられ、今日は誕生日だからという英国人のオジサンが、シャンパン・モエを開けて
くれて、もう一度乾杯。いろいろな国からの宿泊客総勢8名。自己紹介をすると新婚で、
夫ベルギー妻韓国とか、アメリカ男、フランス男など様々な国籍。皆旅行者なので、
イタリアでどこが楽しかったかが、主な話題だった。こんなふうに宿泊客どうしで楽しく
過ごせるのは小さなホテルの良さだと思う。
朝ごはんは果物が美味しかった。ティーバッグが面白い形。
数年前銀座マツヤで、建築家&デザイナーが各自小さいブースを持ち、自分の
好きなものを展示するという企画展があった。その時、某有名建築家のブースに
このティーバッグが展示されていて、「アルノ川の見えるホテルで、朝ごはんの時、
出てきたティーバッグ。木をイメージしていて、、」四角錐という形もユニーク。
右は包装がついていて、左は外した状態。
私はフィレンツェは2度目だが、前回はツァーだったので、ウフィッツィ美術館は、
ボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」と「春」を見ただけだった。(下の写真)
チケットを買うのにかなり並ぶときいたので、日本からネットで予約をしておいた。
ルネッサンスの有名な絵がたくさん、、、。興奮してしまうほど。
ダ・ヴィンチの「受胎告知」(2007年に国立博物館で展覧会があった)は、
ダ・ヴィンチ20代のデビュー作品。若いマリアの驚いた表情、左手に百合の花
を持った大天使ガブリエル、「お知らせを持って駆けつけました」という様子、
臨場感ある場面に惹きつけられた。背景のトスカーナの糸杉が澄んだ空気を
感じさせていた。
8時半に入場したので、館内はすいていて、この絵の前には私と友達だけ。
ゆっくりと見れた。
ダ・ヴィンチより30年遅く1483年にフィレンツェ生まれたラファエロ。
20代の自画像(右の写真)は、明日から東京上野の西洋美術館で開催される
「ラファエロ展」に来る。
下の段左は、ピエロ・デッラ・フランチェスカ「ウルビーノ公爵夫妻の肖像画」(1470)
肖像画に描かれたウルビーノ公フェデリーコの時代、宮廷は栄え、ラファエロの父も
文人として活躍した。フェデリーコの息子がティツィアーノに注文して描かせたのが
「ウルビーノのヴィーナス」である。ウフィッツィ美術館にはこういう有名な絵がずらっと
並んでいる。
以上で、2012年夏イタリアの旅の記録は終わりです。
また行けるといいなぁ。。。