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福岡市美術館 [日本の美術館]

福岡市美術館は、市の中心地にある大濠公園の中にある。
大濠公園は、中央に福岡城の外濠だった大きな池があり、池の周囲は2km。
ジョギングをしている人、散歩をする人たちがいた。

公園の正門から5~6分歩くと美術館に着く。
東京よりも九州の日差しは熱いので、5月の連休だというのに、もう日傘を

さして歩く人たち、帽子の人たち。日よけ対策をしてないのは私だけ。

入り口では、草間弥生の「かぼちゃ」がお出迎え。
建物は、東京都美術館と同じくコルビュジエに師事した前川国男の設計だが、老朽化
のためリニューアル工事をしていて、さきほど工事終了、再オープン。

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この彫刻は、エミリオ・グレコの「スケートをする女」(下左の写真)
木内克「エーゲ海に捧ぐ」(下右の写真) 木内はブールデルに師事した。

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公園の中には、美術館の広告が何か所にもあった。
リニューアル記念で、「これがわたしたちのコレクション」と銘打った所蔵作品展。
福岡美は良い作品をたくさん持っているので、見応えがある。

   コレクションハイライト(作品紹介)→ クリック


はいってすぐの部屋で目に付いたのは、この間、見たダリの聖母。
え~っと、どこで見たんだっけ。。国立新美でのダリ展だわ
奥さんをモデルにした「ポルト・リガトの聖母」

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大きな絵は、ラファエル・コランの「海辺にて」
ラファエル・コランは、黒田清輝の師。外光表現と古典的ながらものびのびとした裸婦。
サロン出品作。福岡は黒田清輝の故郷だから、この絵を購入したのだろうか。

コラン海辺にて.png


絵画だけでなく、陶器や古美術もあった。
福岡藩主だった黒田家菩提寺のひとつ、東光院が寄贈した仏像も展示。
電力王・松永安左エ門の寄贈コレクションがかなりあり、これもそのひとつ。
野々村仁清「色絵 吉野山図茶壺」

仁清_色絵吉野山図茶壺.png


シャガールの『空飛ぶアトラージュ』(鶏が空を飛んでる絵)
ミロ「ゴシック聖堂でオルガン演奏を聞いている踊り子」
アンディ・ウォーホル 『エルヴィス』『キャンベル・スープ』
ルーチョ・フォンタナ 『空間概念』
フジタ「仰臥裸婦」

吉田博「渓流」
福岡なので、出身の青木繁、坂本繁二郎 の作品
三岸好太郎 『海と射光』「蝶と貝殻」シリーズの中の作品。シュルレアリズムと
いわれているが、ほのぼのとしたものがあり、私は好きだ。青い空、海、ピンクの砂浜。
貝殻がころがる。横たわる裸婦が手前に大きく描かれてている。モディリアニの裸婦を
意識したといわれている。どんな絵かは、クリック


美術館に迎えに来てくれた友達Kuが、予約してくれた店「花の木」でランチ。
その昔、マリリン・モンローが来たという福岡の名店で、写真が飾ってあった。
公園の中なので、池が正面いっぱいに見え、気持ちがいい。

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デザートだが、「5月だから兜?」って友達と話してたら、お店の人が
「美術館のリニューアルにちなんだデザートでございます。ダリをイメージ
して作りました」 あー、髭のダリね。

お料理は、どれも美しく、上品な味で美味しかった。
器に入ってる緑はグリーンピースのムースで、手前の筍の微塵切りを混ぜて食べる。

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キャベツのポタージュ、カニ添え。下にフランがあるので、混ぜて食べる。
鯛のソテー、泡にしたソース。


レストラン花の木 → 


福岡、博多にいらっしゃることがあったら、この美術館はオススメです。
そして、レストランもナイスビューでいいですよ。



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