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暮から新年に飲んだワイン [シャンパン・ワイン・ビール]

オミクロン株の登場で、昨年の暮れからは、食べる・飲むのは、うちだったり、
友達の家だったりで、ゆっくり外食は次の記事の1回だけ。

1,Sさんの誕生日

12月29日、Zが「きょうはSさんの誕生日だけど、どこも出かけられないし、
行っていい? 4人ならOK?」
Zが買ってきたハムやチーズとサラダは自家製。

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あわてて作ったロールケーキ。これならすぐ作れるから。
Sさんは、「だいぶ前にスペインで買ったワイン、わりといいやつなんで取って
おいたけど、飲もう」とリオハを持参。

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リオハにもいろいろあるけれど、これは、リオハを代表するマルケス・デ・リスカル社
の「バロン・デ・チレル」BARON DE CHIREL 2006年。エレガントだけど重厚。

葡萄の出来が良い年だけ仕込まれるそうだ。ラズベリーっぽい味を感じるのは、
色が濃厚だからかしら。
もう1本は、恒例のシャンパン、ポメリー。


2,牡蠣が届いた。
岡山の親戚から、牡蠣が届いた。初めてのこと。
「岡山の牡蠣は、おいしいので、ぜひ、一度食べてみて」
地理的に牡蠣の名産地、広島の隣だわ。
ナイフで殻を開け、さっそく生で食べてみた。
生臭さがなく新鮮でつるっと、おいしい!牡蠣にはシャブリというけれど、手持ちがなかったので、
甘いかしらと思いつつ、家飲み用のシャルドネを合わせた。

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次の日は、玉ねぎのみじん切りと粉チーズ、パセリをかかて、オーブンで
やいてみた。これも手持ちのアルザスワイン。ドメーヌ・ロウのシルヴァネール。
さわやかでミネラル感あり。甘みが薄いので牡蠣に合った。

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3日目は、ゆでてから、オリーブオイルにつけたものを。
殻からはずして、身だけになると、小さいので、見た目が貧弱だった。



3,新年会は流れたけど
30年続いている恒例の同級生中心の新年会、今年はできるかしら、と
12月上旬に少し収まったとき思ったけれど、年末にオミクロン株登場で
感染者がふえたので、中止に。
それでも予定してたからと来てくれた歌姫とN嬢。N嬢と入れ替わりにM.M登場。
歌姫持参のメゾン・ド・ショコラの大きい箱! 食べでがあってうれしかった。

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4,上等なカリフォルニアワイン
「ロスでおいしいワイン買って来たから、飲みに来て」とM.Mからうれしいお誘い。
M子さんも一緒に、金門閣でさくっと中華の夕食を食べてから、M.M宅へ。
2本ともナパの力強いカベルネ・ソーヴィニオンなので、食事をしながら飲むよりも
食後のナッツやチーズ、苺と、ゆったり飲むのに合う。
左)ケータワウル(CATERWAUL) CAT,,で胴長の猫の絵柄
これは一度見たら忘れられない。小さな生産者だけど美味しいと評判なのだそう。
いろいろなベリーの香り。セコイアより個性的。60ドルくらいだそう。
右)セコイア・グローヴ・ナパ・ヴァレー(SEQUOIA GROVE Napa Valley)
まろやかで豊かな味わい。後からタンニンガわかる。楽天で11460円

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今年はどんなワインに出会えるかしら。

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映画のあと礼華(中華料理) [レストラン(中華)]

1月3日のこと。「ダーク・ウォーターズ」という映画を見に行った。
日比谷のシャンテ・シネでの短館上映だった。

映画の後の食事は、映画館に近い日比谷ミッドタウンの中華「礼華」にした。
きれいなお店で感じがいい。
私もM子さんも好き嫌いが多いので、コースでなくアラカルトで、組みたてて
頼む。前菜代わりエビ餃子、春巻き。海鮮と野菜の炒め、ふかひれ姿煮、
黄ニラと牛肉の炒め、ネギとチャーシューのつゆそば。
紹興酒をロックでレモンを絞って飲むために注文したレモン。
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あっさりめの味付けで、どれも美味しかったが、エビの餃子がすり身も入っていて
ボリュームがあり、次にまた頼もうと思う美味しさだった。




映画は、「ダーク・ウォーターズ」

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ダーク・ウォーターズ、つまり「汚染された水」。
巨大企業とは、大手化学メーカー・デュポン。
デュポンの製品テフロンは画期的な発明で、莫大な利益をもたらしたが、製造過程で出る
廃棄物が土壌を汚染し、汚染水となり、何千人ものがん患者を生み出した。
この問題と20年間、真っ向から向き合った弁護士の話なのである。


裁判が長期化することは知っていたが、実際に時間の流れを映像で見て行くと
その長い年月、重圧の日々をひしひしと感じる。相手は巨大企業デュポン。
当然、敏腕弁護士を立ててくるし、嫌がらせもある。

これは実話で、2016年、ニューヨークタイムス紙日曜版に掲載された。
これを読んだ俳優マーク・ラファロが映画化権を買い、自らプロデュース、
主演。監督トッド・ヘインズ。
実話ゆえ、重苦しい場面が多いが、弁護士の妻役のアン・アサウェイが美しい
ので、ほっとする。

舞台は、ウェスト・ヴァージニア。私の好きな「カントリー・ロード」の
曲が流れる。
ある日、弁護士のもとに、ウェスト・ヴァージニアの田舎町に住む祖母の知人という
農夫が来て「牛が次々死んでいくので、しらべてほしい」という。行ってみると、
町の人たちの歯が黒い。亡くなった牛は肝臓が肥大している。川の上流にデュポン社が
廃棄物を捨てている。との事実がわかったので、デュポン社に対して裁判を起こし、
資料提出を求めると、何十もの段ボール箱が送られて来る。それを丹念に調べ、
有害化学物質PFOAの存在をつきとめるが、当時は、全く知られていない物質だった。
(日本でも2017年にPFOAは発がん性物質と認定された)

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PFOAについて科学者にたずね、 膨大な資料をずっと当たっていくうちに、
デュポン社は1954年に既にPFOAに気づき、動物実験、人体実験をして1961年
に発がん性、奇形児が生まれることもあるとわかっていたが、隠していた、と判明。
それを暴くために、川の近くの住民7万人の血液検査をして政府の医療機関に
関連性をを調査してもらう。ところが結果が出たのは、なんと7年後だった。
何度問い合わせてもデータが膨大なので、と、結果がなかなか出ない。その間、
町の人たちは、亡くなって行く。弁護士はお金もなくなって子供の教育資金にも
困るようなる。命を狙われた時もあり、ストレスから敗血症で倒れ入院。支える妻。
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7万人のデータ調査結果から、PFOAが発がん性物質と認められ、ついに裁判所は、
デュポン社に対し史上最大の賠償金6億7千万ドルの支払いを命じた。裁判の開始
から20年後のことであり、今も個別の賠償請求裁判は続いている。
環境庁は、PFOAを有害物質と認定、使用禁止とした。

 アメリカでの公開は2019年。日本では2021年12月。しかも単館上映。
大企業が汚染物質を隠ぺいするという実話の映画は、チッソの
水俣病を取り上げた「MINAMATA」も同じで、ほぼ同時代である。
cocoさんの映画解説参照

昨年、見た映画は、「MINAMATA」だけ。そして今、これを見て、コロナ禍で
恐る恐る映画館に行くからには、「良い映画を」と思ってしまう。
ずっと見てきた007シリーズも3時間以上かかるのでは、、と行かなかったし、
娯楽映画を心から楽しむ余裕がない状況を感じる。


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奈良美智美術館 [展覧会(西洋画)]

奈良美智美術館は栃木県那須塩原市にあり、「N's YARD」という名前である。
那須市は、明治時代に元勲や貴族たちの別荘が建てられ、天皇家の御用邸がある。
奈良美智は、那須の出身ではないが、ここを気に入り、2005年からここで制作を
行っている。
N's YARDは、今も建物が残る明治時代の外交官青木子爵の別荘の敷地の一角にある。
青木子爵の妻はドイツ人で、鴎外の「舞姫」のモデルだそうで、建物内を見学できる。
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青木家別荘とは対照的な近代建築。外壁には地元の「芦野石」を使っている。


中は自然光が降り注ぐ。
奈良美智の描く「自己主張の強い女の子」は、見かけたことがあるかと思う。
MoMAやロスの現代美術館にも展示され、今や絵の値段は相当なものである。

第1室には、やさしい幻想的ともいえる絵。
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若い時の作品も展示されていた。
右端のヌードがピカソっぽくもあり、彼のオリジナリティはまだ表れていない。

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いよいよ登場。大きな頭に特徴的な眼。ちょっと意地悪な女の子。

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かわいい子もいます。髪の毛と目が同じ色というユニークさ。

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本を読んでいても、メロディが浮かんでくる女の子のスケッチ。
奈良が音楽好きだからだろう。

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ヘアスタイルが豪華な女の子。下の棚には奈良の集めたこけし人形などが置かれている。
中央にあるのは、横たわる釈迦(寝釈迦)のポーズでこけし顔の石膏作品。

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戸棚の中にも「こけし」、こけしの顔がだんだん奈良ワールドになってきている。
左端のペコちゃんは、顔がロッタちゃんに近づいてきた。

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音楽好きの奈良の好きなレコードジャケット。制作は音楽を聴きながら、するそうだ。

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このときは、コロナのため休みだったが、カフェも併設されている。
この白熊は、奈良が大好きなものでここに置くために持ってきたそうだ。
オルセー美術館にもいるフランソワ・ポンポンの「シロクマ」のミニサイズ。

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こんなオブジェも。


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外には野外彫刻。「Miss Forest」

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振り返ると、室内に映り込んでいる。面白い光景。


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「N's YARD」は、冬の間はお休みです。


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2022年あけましておめでとう。新年会 [シャンパン・ワイン・ビール]

 2022年元旦
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毎年、元旦は、M子さん宅での新年会。
コロナは収束の方向へと思ったのもつかの間、新たにオミクロン株発生。
感染力が強いので、大人数は控え、3人でひっそりと新年会。
「3人だから、少しでいいのよ」と言っても、M子さんは、
「一年に一回のことだから作らないと」と、2日がかりで作ってくれた。
最高の材料を使い、和食の腕前ピカ一のM子さんが時間をかけ作るのだから、
豪華で美味しい。
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お重の中は、こんな。

ローストビーフ、ハム、コンビーフは私のために、ってうれしい。

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一人一人の御膳は

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M子さんが、「大切な人から頂いたシャンパンだけど、飲んじゃいましょう」
と、こげ茶色の立派な箱を開けて出したのは、クリュッグ、KRUG。
私は、だいぶ前にグラス1杯飲んだことがあるだけ。ドンペリクラスの高級品。

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他に飲んだのは、お正月だから「マム」のロゼ、ヴーヴ・クリコのマグナム!
白ワインはピオ・チェーザレのシャルドネ

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おいしいシャンパンやワインが飲める年になりますように。
毎年恒例うちが会場の「悠遊会」の新年会は、昨年同様、中止にしました。


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