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7月、楽しかったこと [オペラ、コンサート、バレエ]

(1)親友・歌姫がお弟子さんのKくんとジョイント・コンサート。
三軒茶屋の小さいけれど、音響のいいホール「サロン・テッセラ」にて。
歌姫から、「Kくんが、『日伊声楽コンコルソ』という現在オペラで活躍している人たちを
輩出している権威あるコンクールで1位になりました!」という発表。
歌姫はKくんが高校生の時から教え、芸大受験をすすめ、指導したので、喜びも一層。
番外で、「誰も寝てはならぬ」を歌い、美声と大声量に、皆、うっとり。ブラボー[ハートたち(複数ハート)]

TesseraT.jpg



(2)西麻布のMakinoにて
N嬢、主治医O先生と3人で「暑気払い会食」
ここはコースのみだが、夏らしいお皿が次々と出てきて、眼にも楽しい。よく冷えた冷酒と一緒に。
ところで、何を話したっけ?

MakinoJuli.jpg



(3)暑い日曜日
シネ・スイッチへ映画「ありがとう、トニ・エルドマン」を見に行く約束。
暑い日なので、お茶処はどこも満席の気配。早く着いたM子さんが銀座和光のティーサロン
に並んで席をとってくれた。感謝。
ここのパフェは、高いけど美味しい。メロンパフェ。1940円。

pafe.jpg



(4)ANAホテルのビュッフェ。
時々行きたくなるのが、ここのビュッフェ。2Fなので1Fからマカロンタワーが見え魅力的。
夏はトロピカルモードで、マンゴー、ココナッツ、アセロラゼリー、夏カレーなどがお目見えする。
写真は前菜だけだけど、ちらし寿司、しゅうまい、酢豚、ハンバーグがおいしかった。
各国料理、全部揃ってるのがすごい。何種類あったのかしら。
ANA_Buffet.jpg



(5)おとのはカフェ(自然食)
椿山荘の隣、園芸屋さんと一緒の場所なので駐車場あり。
ここを知ったのは、車を買った友達が(車を見せがてら)、「いいランチの場所があるから」
と迎えに来て、連れて行ってくれたから。
以来、気に入って時々、行っている。
ふだんあまり野菜を食べないので、ここでがんばって食べる(笑)
きれいでしょ。友達はカレーをとったので、シェア。コーヒー付きで1500円くらいのお得ランチ。
人気なので、11:30か1:00過ぎに行かないとかなり待つことになる。(予約不可)

otonoha.jpg



(6)大志満

これは6月のこと。
「ランス美術館展」に行く前にランチ。友達が「和食」がいいというので、前に行った
ことがある小田急ハルクの「大志満」にした。「大志満」は加賀料理の老舗。
きれいだけど、味はふつうだった。

p_Oshima.jpg


追記:コメント欄でyk2さんから、カテゴリーが「オペラ・コンサート・バレエ」なのに、最初の
ひとつ以外が全部食べ物とご指摘をいただき、、確かにそう! 挽回作戦で、7月に見た
オペラDVDを付け加えとこう。


(7)オペラ・トスカ(DVD)
映画版。どこが通常のオペラDVDと違うのかと思ったら、メイキング映像のようなスタジオ風景が
モノクロで挟まれる。
始まると、そこはスタジオ。指揮と共にオケ演奏が始まり、程なくしてカメラが舞台を映す。
オペラ舞台はカラー、スタジオはモノクロと、転換がすぐにわかるようになっている。
監督のブノワ・ジャコは映画監督からオペラの演出家になった人なので、DVDの制作には適任だったと思う。

トスカは有名なオペラで、私も以前に何度か見ている。→ 2009年12月の記事
                                      (ここで予告編映像が今も見れました)

今回は、主役3人が現代を代表する人たち。最高のキャスト。
トスカ:アンジェラ・ゲオルギュー  カヴァラドッシ:ロベルト・アラーニャ  
スカルピア:ルッジェロ・ライモンディ

映画版なので、演技の上手さも必要。特にライモンディは、身震いするほどの憎々しく恐ろしい。
殺されて当然、と思ってしまうほど。
トスカはソプラノだが、低音も響くので、歌に迫力が出て、一途さ、激しさにぴったりだった。
カヴァラドッシは顔も声も甘く女性を魅了する。ゲオルギューとアラーニャはこのDVD制作時は
実際に夫婦だった。(今は離婚)

最後にインタビューがついていて、ゲオルギューが、「私は共産党チャウスク政権下のルーマニアで
育ったので、やはり政治的圧力があった時代のトスカが、言いたいことを言えないという状況は
よくわかります。」と、語っていたのが印象に残った。

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ディナーコンサートin ブノワ [オペラ、コンサート、バレエ]

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青山のレストラン、ブノワは、フランスの有名シェフ「アラン・デュカス」がプロデュースする店。
インテリアも料理もフランスふうなので、私は気に入っている。
そのブノワで、ディナーコンサートがあるというので、N嬢と出かけた。

クラシックなインテリアはフランスのサロンふうだから、コンサートにはうってつけ。
あら?ピアノはいつもありましたっけ? ヤマハから借りてきたのだそうです。
コンサートが終わればすぐ、返すとのこと。

テーブルセッティングをしてある席に案内された。
開演時刻の7時、進行係のブノワのマネージャー=北平さんの挨拶とお料理の紹介。

帆立の軽いグリル、カスレ(白いんげん豆ベーコン人参煮込み)、サラダ菜(下の写真、上)
チキンソテー、ソースはなんだったか? ホワイト、グリーンアスパラ添え。
デザートは3種類の柑橘に別添えのカンパリのシャーベット。


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この店は、お水のグラスが赤でかわいいし、わかりやすい。
まずは、スパークリングが注がれる。次、白ワイン。


コンサートは、バリトンの大貫史朗さんによるオペラアリア。ピアノは佐手麻美さん。
大貫さん経歴:芸大在学中に安宅賞受賞、大学院修了後イタリアへ留学。イタリア各地でオペラに出演。
「ヴェルディ・バリトン」と称され、イタリアのオペラファンを魅了した。
佐手さん経歴:東京音大卒、ボストン・ロンジー音楽院大学院演奏課程修了。ソリスト、伴奏者として活躍。

第一声の大音量に皆びっくり。迫力ある歌声に全員、またたくまに惹きつけられた。
力強い歌声だけでなく、愛の歌はこよなく優しくと、変化に富み、歌の魅力に酔う。
食事休憩後、ピアノのソロ。

そして、再びバリトンの大貫さんの歌。フニクリ・フニクラなど有名な曲も。
アンコールは、「オーソレミヨ」(私の太陽)


私は元々大貫さんのファンなので、このコンサートの案内を頂いて、即、行きます!
おいしい食事と好きな歌声、やさしいピアノと至福のひとときだった。


隣のテーブルのかたが私たちに、「このワインおいしいですか?」と話かけてきた。
「ただ(食事代に含まれている)だから、あまり、おいしいとは、、、」と率直な返事のN嬢
「そうですよね!お二人、楽しそうだけどお友達どうしなんですか?」
「そうなんです。もう長年来の、、12才の時から一緒で」 と答えるのはいつもN嬢の係。
「私どもは姉妹なんですよ。ピアノの佐手が姪なんです」

なんていう楽しい交流があったのは、食卓のワインのせいだったわね、きっと。


コンサートは、食事・ワイン込みで、19460円。



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ダン・タイ・ソンのピアノ・リサイタル [オペラ、コンサート、バレエ]

少し前のことになるけれど、ダン・タイ・ソンのピアノ・リサイタルに行った。

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ダン・タイ・ソンはベトナム人。
5年に1回開かれるショパンコンクール(1980年)で、アジア人として初めて優勝し(22才)
注目を集めた。次の回(1985年)には、ロシアのブーニンが19才で優勝、来日時には、
ブーニン・フィーヴァーが起きるほどの人気だった。

ダン・タイ・ソンのピアノ・リサイタルに行くのは3度目。10年以上前にサントリーホールで
聴いた時、リストの「水の上を歩く聖フランチェスコ」の演奏が、本当に水の上を歩いてる
ような感じがして素晴らしかった。弾いているというより流れてる感じだった。
そろそろ彼も円熟期にさしかかっている。どんな演奏だろうと期待しながら行った。


2017年6月22日(木)19時 紀尾井ホール

(曲目)
ショパン: 前奏曲 嬰ハ短調 op.45
マズルカ 変ロ長調 op.17-1/ヘ短調 op.7-3/嬰ハ短調 op.50-3
スケルツォ第3番 嬰ハ短調 op.39
リスト: 巡礼の年第1年「スイス」から ジュネーヴの鐘
     ベッリーニ「ノルマの回想」
シューベルト: ピアノ・ソナタ第21番 変ロ長調 D960(遺作)


ダン・タイ・ソンは、『ピアノにハンマーのあることを忘れさせるピアニスト』(仏ル・モンド)
と評されるほどである。メリハリという程度ではなく、椅子に浅く腰掛け全体重をのせての激しい強音。
次はまたとなく優しい恍惚の世界。超絶技巧の見せ場もあって、素晴らしすぎ。

息を止めて食い入るように眺めてしまう。客席の人たちは皆、身動ぎもせずソンさんを見ていた。


アンコールは、2曲。
ショパン:ノクターン 嬰ハ短調(遺作)
シューベルト即興曲 変ト長調 D899-3
ノクターンは何度も聴いた曲だが、美しさと切なさで、涙が出るほどの演奏。

ダン・タイ・ソンは、4才の時からピアニストの母にピアノを習う。中学生の頃がベトナム戦争の
真っただ中で、ピアノを弾くことができなかったため、紙に鍵盤を描いてイメージトレーニングをした。
防空壕の中にピアノを持ち込んで弾いていたこともあったそうだ。
19才の時、ロシアのピアニストに才能があると見いだされ、モスクワ音楽院に留学した。
そして22才でピアノの世界最高峰のコンクール「ショパンコンクール」に優勝という栄冠を勝ち取った。
ハードな人生だからこそ、表現の幅が広いのだろう。


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演奏開始前の紀尾井ホール。ピアノはスタインウェイだった。

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フィラデルフィア・オーケストラ演奏会 [オペラ、コンサート、バレエ]

フィラデルフィア・オーケストラ(フィラデルフィア管弦楽団)は、世界でも有数のオーケストラ。
ユージン・オーマンディが42年間音楽監督をつとめ、数多くの名演奏がCDになっている。

オーマンディの後は、リッカルド・ムーティ、その後はヴォルフガング・サヴァリッシュ、
シャルル・デュトワと日本でも馴染みの指揮者たちが常任指揮者を務めた。
現在の指揮者はヤニック・ネゼ=セガン。彼の実力と人気は、最近の指揮者の中でも突出していて、
つい最近、メトロポリタンオペラの次期音楽監督に決定した。といっても、フィラデルフィアと
ニューヨークは高速鉄道で1時間15分なので、しばらくは兼任をする。

orchestra.jpg

定期演奏会場は、新しい複合施設ビル「キメル・センター」の中の「ヴェライゾン・ホール」。
写真は、センターを入ったところの看板。

この日の演目は、

program

Beethoven - Overture to The Creatures of Prometheus, Op. 43
ベートーヴェン「プロメテウスの創造物」 序曲

Beethoven - Finale from The Creatures of Prometheus, Op. 43
ベートーヴェン「プロメテウスの創造物」 最終章(アレグレット)

Bates - Alternative Energy
ベイツ「オルタナティブ・エナジー」

INTERMISSION -休憩

Mozart - Piano Concerto No. 9 in E-flat major, K. 271 ("Jenamy")
モーツァルト「ピアノ協奏曲9番」 ジェナミ

Liszt - Prometheus, Symphonic Poem No. 5
リスト 「交響詩5番」 プロメテウス

拍手に迎えられ、ヤニック登場。
客席に向かって、演奏する曲の説明を紹介する。こんなの初めて。
プロメテウスにこだわったプログラムという部分だけわかった。


最初の曲は、ベートーヴェン「プロメテウスの創造物の序曲」。
始まりにふさわしく、ジャン、ジャン、ジャーンで始まり、弦が美しいメロディを奏でる。
ベートーヴェンらしさ満載。

次の曲は、シンセサイザーの前に立つハンサムなお兄さんメイソン・ベイツの作曲。
ここで聴けます
4つのパートから成る数百年にわたる「エネルギー交響曲」。
最初は1896年のフォードの農場 → 車の発明
2番目は2012年のシカゴ → FermiLab(シカゴにある物理学研究所)、エネルギーの粒子研究
3番目は2112年の新疆ウイグル自治区 → 荒廃した産業地(中国の原子力発電所)の夕暮れ
4番目は2222年のアイスランドのレイキャビク → 熱帯雨林 最後の人類の住処

フルートとピッコロで始まり、オーボエ、イングリッシュホーンが続き、と管楽器が主体。
全体を通して、中国っぽいメロディが使われ、ジャズ的要素に、シンセによるテクノのリズム。
見たことのない中国の打楽器も使われていた。ベイツのシンセの電子音が要所、要所を締め、
電子音とオーケストラが上手く融合していた。
ヤニックは指揮棒を使わず、手だけでの指揮。

休憩後、ピアノのDaniil Trifonov(ダニール・トリフォノフ)によるモーツァルト「ピアノ協奏曲9番」
トリフォノフは、ロシアのハンサムな若手ピアニスト。2010年ショパンコンクール3位、2011年に
20才でチャイコフスキーコンクールでショパンの曲を弾いて優勝。全部門グランプリ獲得。
この経歴なので、彼のピアノを聴くのを楽しみにして来た。
ジェナミ嬢に捧げられた曲。モーツァルトらしい優しさ、可愛さ、情感が散りばめられた演奏。
 ここで視聴できます ページの下へ下がってAUDIOをクリック

そして最後、リストの「プロメテウス」の情熱的な迫力。プロメテウスは火の神だから、と
改めて思った。ヤニックの指揮の瞬発力の素晴らしさ。身体全体を使っての表現。

ホールは、オーケストラの横、後ろまで席があり舞台全体を取り囲むという形。
もちろん、従来の桟敷席が一番多く4階くらいまである。
Y子が2か月前から、「この席が最高」と取ってくれたのは、オケの横の一番前の席。
ヤニックの指揮ぶりがよくわかるし、自分も団員になったかのような錯覚すらおきる。
それでも67ドル。演奏前、練習時間の写真。

PhillyOche.jpg

昨年、ヤニックが来日。サントリーホールで五島龍と共演したが、その時のチケットは3万円。
それに比べて、なんという安さと感動。夫々のコンサートにスポンサーがついているからだそう。
sponsors AmericanAirline の文字が見えていた。
次にフィラデルフィアに行く時は、またヤニックのコンサートに行けるようオーケストラシーズン
にしようと思った。


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眠れる森の美女(バレエ) [オペラ、コンサート、バレエ]

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「白鳥の湖」でスワンを全員男性が演じるという斬新なアイディアと独創性で世界中を驚かせた
マシュー・ボーンの「眠れる森の美女」。英国でのバレエ公演が映画化(cocoさんの記事参照)
されたものを昨年見たが、今回は実際の舞台!日本公演。
渋谷ヒカリエ、シアター・オーブが会場。入口には記念撮影用のセットがしつらえてあった。

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従来の「眠れる森の美女」のバレエとは全く違い、大胆な振り付けでスピーディな踊り。
衣装も豪華でモダン。特に悪役の男性陣の踊りが素晴らしかった。話題を呼ぶのも納得。

<story>
子どものいない王と王妃が、闇の妖精にお願いして王女を授かるが、お礼を忘れたため、
妖精の王リラ伯爵の怒りを買い、「オーロラ姫は20才になったら100年の眠りにつく」
というの呪いをかけられてしまう。20才になった姫のお祝いの舞踏会の夜、姫は、予言通り
ヴァンパイアに噛まれて眠りに就く。姫の恋人、森番のレオもヴァンパイアに噛まれて眠りに
就き、二人は100年後、現代に目を覚ます。

<舞台>
「眠れる森の美女」を全く知らなかった同行の友達も、「久しぶりにわくわくするものを見たわ」
と喜んでいた。舞台の美しさ。踊りの素晴らしさ。聞き覚えのある曲。

Babyオーロラはパペット(操り人形)だが、新解釈で、かなりのお転婆ちゃん。
ちょこちょこした動きに召使たちは、ついていくのが大変。ようやく寝かしつけると、
窓の外では妖精たちがベルトコンベア!に乗って舞台を横断。満月の夜。
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虫のような衣装の妖精(実はヴァンパイア)の踊りがかっこいい。
のびのびと、時にきりっと、スピーディでパンチがきいた踊り。
背中に羽根がついているのが、ヴァンパイアのしるし。
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オーロラ姫は身分違いだが、森番のレオと恋人どうし。
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舞台にひきつけられっぱなしだった。
動きが速いし、時々はユーモアもある。オーロラ姫は可愛らしく、しなやかに踊る。
新解釈なので、次、どうなるのかわからない展開。妖精がヴァンパイアという発想も
驚くが、納得。マシューボーンの人気がうなづける舞台だった。
映画でみてはいたが、実際の舞台の迫力はまた別物という感じがあった。

すばらしい舞台だったが、25日、きょうまでの公演。
記事が遅くてすみません。


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ファルスタッフ (新国立劇場) [オペラ、コンサート、バレエ]

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新国立劇場で、オペラ「ファルスタッフ」を見た。
ヴェルディの最後のオペラで、シェイクスピアの「ウィンザーの陽気な女房たち」が原作。
同じシェイクスピア原作の悲劇「オテロ」のオペラ化に成功し、引退するつもりだった
ヴェルディだが、「ウィンザーの陽気な女房たち」の主人公ファルスタッフの個性に惹かれ、
オペラ化した。
ヴェルディのドラマティックで華麗な曲や歌、というより、原作の芝居が中心で、
見ていて笑えるし、楽しい。

演出は、ジョナサン・ミラー。「フェルメールの絵画を思わせる美しい美術・衣裳にご注目」
とチラシに書いてあったが、床の碁盤目模様と、フェルメール作品に「リュートを調弦する女」
があることくらいで、衣装はエリザベス朝様式、シェクスピア劇の衣装だと思う。

主人公ファルスタッフは元騎士の初老の男。昔は痩せていて、もてたらしいが、今は
大酒飲みの大デブ。それでも、自分では、もてると勘違いをしていて、未だに、せっせと
ラブレターを書いている。しかも同じ文面のラブレターを既婚の2人の女性に送り、
2人に同じ文面とばれてしまう。2人は「私たちはそんな軽い女じゃないわ。図々しい
ファルスタッフをやっつけましょう」と策を練る。

ファルスタッフには、グルジアのバリトン ゲオルグ・ガグニーゼ。
重量感のある素晴らしい声。明るく元気な声で陽気さを出していた。以前にサントリーホール
で聴いたコンサート形式のオペラ公演でのR・ブルゾンより軽く明るい感じ。
ラブレターをもらった女性の夫、フォード氏もバリトンで、マッシモ・カヴァレッティ。
長身で足が細い。ファルスタッフに比べると、容貌がす・て・き!明るくのびやかな声で、
生き生きとしていた。フォード夫人アリーチェは、アガ・ミコライ(ソプラノ)。
澄んだ声で賢く上品な女性を演じていた。日本人ソリストも混じっての出演だが、遜色なく
歌っていた。

指揮:イウ・アベル
ファルスタッフ:ゲオルグ・ガグニーゼ
フォード:マッシモ・カヴァレッティ
フェントン:吉田浩之
カイウス:松浦 健
バルドルフォ:糸賀修平
ピストーラ:妻屋秀和
アリーチェ:アガ・ミコライ
ナンネッタ:安井陽子
クイックリー夫人:エレーナ・ザレンバ
ページ夫人メグ:増田弥生

新国立劇場のロビーにもクリスマスツリーが飾ってあった。
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終了後は、オペラシティのクリスマスツリーを見ながら、テラス席で軽く泡で乾杯。
オリーブだけで終わるはずはなく、チキンバスケットに海老のアヒージョ、赤ワインと続いた。

 operacity.jpg

operacity_tree.jpg


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