SSブログ

パリ観光・ルーヴル美術館(15c~16cイタリア絵画) [外国の美術館、博物館]

 ショッピングが大好きな友達だけど、パリのデパートは日曜日が休みなので、
美術館へ行くことにした。

まず、ルーヴルへ。

ParisLouvre0.jpg

友達が「見たいのはモナリザ」、というので、モナリザをめざす。
ありました!特設モナリザコーナーができていて、その前で皆さん順番に記念撮影。
  Paris11.jpg

というわけで、モナリザのまわりにある絵から見始めた。
今回は、聖母を中心に。

ラファエロの師ともいわれるペルジーノ「玉座の聖母子と2聖人、2天使」
甘く優雅な顔立ちの聖母。左右対称の円形画。
左はバラの花を持っているので聖ローザ、右はシュロを持っているので聖カタリナ。
人目をひく色彩のきれいな絵だった。

Persino.jpg


ボッティチェリ
「5人の天使に囲まれる聖母子」
こちらも色がきれいで、目につく絵。

ParisLouvre1.jpg 

ボッティチェリ「聖母子と少年聖ヨハネ」
ParisLouvre2.jpg

ルーヴルには、ボッティチェリの聖母子が3枚あるが、残りの1枚と
ダ・ヴィンチの「聖アンナと聖マリア」は、Lensにできた新ルーヴル美術館に
展示中と掲示してあった。


ダ・ヴィンチ「岩窟の聖母」
ParisLouvre3.jpg

ダ・ヴィンチ「ラ・ベル・フェロニエール」 (1495~99ミラノにて)
前回、コメントで話題に出たフェロニエールとは、絵の女性が額にしている宝石
(髪飾り)のこと。この女性は、ミラノ公イルモーロの2人の愛人ルクレツィア・クリヴェッリ
またはチェチリア・ガッレラーニ、あるいはイルモーロの妻ベアトリーチェ・デステ
と3つの説がある。

ParisLouvre4.jpg

ティツィアーノ「兎の聖母」(1530頃)
美しい風景に囲まれた聖母子。

ParisLouvreTitan.jpg


カルパッチョ「エルサレムにおける聖ステパノの説教」(1514)
聖ステパノの生涯を描いた5点の連作のひとつ。他の3点はベルリン、ミラノ、シュットガルト
にある。背景が綺麗な石造りの建物なのは、ステパノは石打ちで殉教したことにより、
聖ステパノ会は、石工の会員が多かったからである。
カルパッチョの「若い騎士の肖像」は、マドリッドのティッセン・ボルサミッサ美術館で見て
好きになった絵。牛肉のカルパッチョは、彼の名にちなんだ料理。

ParisLouvreCarpaccho.jpg



もちろんルーヴルには彫刻もある。石造りの元宮殿の広い場所には彫刻がよく似合う。
ボルゲーゼの剣闘士(紀元前1世紀)

ParisLouvre6.jpg

有名な勝利の神「ニケ」Nike。これは横から見たところ。

ParisLouvreNike2.jpg


ルーヴルは天井が高いので、1階、2階と移動するときの階段の数が多い。
エレベーターの前に南米系のおばさんが2人。「ちょうどよかった。私たちも
乗りましょ」と、待ったが、なかなか来なかったので、歩きはじめた。すると、
後ろから、「エレベーターが来た」と、若い人たちが手を振って呼んでくれた。
乗ったものの、「センサーが反応しない」と若い男の子が言って、「閉」ボタンを
連打。突然、友達が「スリよ。スリ。何やってるの」と大声で叫ぶ。「え、スリ?」と
下を見ると、白い指の手がすっと動いたのが見えた。かわいい顔をした
18歳くらいの女の子は、「私じゃないわよ」とばかりのジェスチャーをして、
仲間2人とさっと逃げた。友達のお腹の前のバッグは、半分チャックが
あいていた。
被害はなかったけど、あんなかわいい顔の子が、、とショック
だった。「閉」ボタンに注意を向けてその間に。。
帰る日、ホテルに迎えに来た添乗員の人に、この話をすると、「その子、
有名なルーマニアから来たスリなんですよ。3人組でね。でも、もっと、怖いのは、
3人くらいに取り囲まれて、お財布とられちゃうケース。逃げられないから」
たしかに~私たち女2人で、3人に囲まれたら、絶体絶命。

帰国後、「スリが多いのに監視員が少ない」とルーヴルの職員が怒ってストライキ、
目下、ルーヴル美術館は休館と、新聞に出ていた。
わかる、わかる。私たちだって、「今、スリにあって、、」と係の人に訴えたもの。
でも、「何もとられなくてよかったわね」と、さらりと流されたのは、数が多かった
からなのね。
ルーヴルは、広い建物で死角が多いから、スリには好漁場。
美術館でも安心してられないなんて、、用心、用心。

 ↓ 前に行ったときの記事。


ルーヴル美術館(15~18世紀フランス絵画)

ルーヴル美術館(19世紀フランス絵画)


nice!(43)  コメント(19)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート