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アントニー・ゴームリー展(ロダン美術館パリ) [☆彡Paris  展覧会]

ロダン美術館に入って、すぐ、目に留まったのが、これ。
「アントニー・ゴームリーの人体像(オジサンと私は呼んでいる)が何でここに?」
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さらに部屋に入ると、天井から宙づりになったオジサンたち。
ゴームリーの展覧会なのだ。

Rodin_Goumly2.jpg

これもまたびっくり。組体操でピラミッド?

Rodin_Goumly_Group.jpg

外には診察を待つ人のような姿勢のオジサン。

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アントニー・ゴームリー(1950~ )はイギリスの彫刻家。
ケンブリッジ大学のトリニティ・カレッジで、考古学、人類学、美術史の
学位取得後、インドとスリランカで仏教を3年間学んだ。その後、ロンドンの
スレイド美術大学、ロンドン大学彫刻科大学院を修了。そうそうたる学歴。
ゴームリーは、自分の体を型取った鋳型で制作した彫刻で、人体とは記憶と
変化の「場所」であると表現している。彫刻における人間像に新しい生命
を与えてきたと言われてる。


ドームリーは、自分の彫刻を置く場所には、意見・主張があるので、展覧会では、
その場所に彫刻の人物をどのように置いて、景色全体となじませるか、つまり、
そこに以前からあったかのように違和感を感じさせず、置かれた人物彫刻が
メッセージを発することを考えている。

ロダン美術館の前庭に置かれた6体の彫刻は、座ってるものと立ってるものが
あるが、全部、遠くの一点を見つめている。

Rodin_Goumly_Garden.jpg

ロダンの代表作のひとつ「カレー市民」の6人と呼応させているのだろうか。

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背中の吸盤は何なのだろう?


美術館の庭には、こんなガラスのショーケースがあり、そこにも石膏作品が展示
されているのだが、中にポツンとゴームリー作品があった。細い人体である。
Rodin_Goumly5.jpg


ゴームリーは超インテリなので、自らの作品に対するメッセージは、難しくて、
読んでもわからなかった。しかし、考えるヒントや刺激を得たことは確かだ。


ゴームリーの人体像を初めて見たのは、東京、新宿区初台のオペラシティのビルの
ロビーだった。一人ポツンと直立不動でこちらを見ている大柄の人物像にびっくり。
近づいてみたら、「アントニー・ゴームリー作」と書いてあり、この人体がタイヤ
のゴムのような硬質なもので出来ているので、ゴムのようでゴームリーとすぐ覚えた。

その後、近代美術館に行ったら、やはり、ゴームリーの人体像が皇居東御苑を
眺める全面ガラスの窓の前に立っていた。これに関しては、yk2さんが記事を
書いていらっしゃいます。

オジサンは人気で、世界中、いろいろな所に置かれているそうだ。

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