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リア王とジンギスカン [演劇、ミュージカル、Jazz]

  蜷川幸雄演出、シェイクスピアの「リア王」を見に行った。
本場の英国で評判になった蜷川演出を今回は日本の俳優、平幹二朗で上演。

さいたま芸術劇場は遠い。荒川を過ぎ、埼玉県にはいると埼京線の車内から、遠くに
夕暮れの富士山がくっきりと見え、「遠足みたいね~」と、同行のN嬢喜ぶ。

 松の木が描かれた能舞台。両脇に紅梅、白梅。所々に盛り砂。日本的な静寂。
英国で受けたのも、なるほどとうなづける。

 平さんの熱演に圧倒された。
最後のシーンでは、リア王が末娘コーデリアの亡骸を抱きかかえて現れる。
なんと74歳。「役者は年とらないわね。男の平幹、女の森光子ね」とN嬢が言う。

 内山理名が舞台初出演で、コーデリア役。
白馬にまたがって現れるシーンは凛々しくかっこいい。シェークスピアものなので、
長いせりふが多く、これは、ちょっと大変だったよう。

 とよた真帆、銀粉蝶が2人の姉役だが、態度の大きい我儘ぶりを堂々と演じる。
NOVAの広告に出ていた人(山崎一)が道化師役。気の弱そうな感じがそのまま。
エドガー役の高橋洋も見事な演技で、エドマンド役の池内博之はかっこいい。
2月5日まで上演中。


 さて、
2週間前には、平幹二朗の息子、平岳大が初主演の「ジンギスカン」を見た。

市川猿之助が演出。舞台すべてに猿之助カラーがでていた。
音楽は歌謡曲っぽいメロディ。

相手役は相田翔子と勝野雅奈恵。
相田翔子はかわいくて、勝野さんは演技も剣裁きも上手。 榎孝明が重厚さを添える。
岳大さんは、長身でかっこいい。  フェンシングも見事で情熱あふれるジンギスカンを熱演!
母君は女優の佐久間良子だし、お父上のような俳優さんになれるといいですね。

 それぞれ、別の人からさそわれて、偶然、平親子の舞台を見た1月だった。


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