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短期留学(1) [旅行(アメリカ)]

 今回は私が8年前の夏に行った短期留学の話。
ある日、上司から「来年は英語を使う仕事をしてもらおうと思ってます」と言われびっくり。
もちろん断ったけれど、「他に適任者がいない」とかわされた。新たに一人雇うのは
高くつくから、私でもいい、ということだと日が経つにつれ、わかってきた。

 そんな折、前回登場のアメリカのY子から電話。「今ね、来年の英語の仕事で困ってるの」
と言うと、「じゃ~夏休み、こっちに来ればいいじゃない。評判のいい短期コースがあるのよ。
私の所じゃなくて、D大学。駅の近くだし、寮に泊まれるので便利。期間は4週間」

 上司に相談をすると、「行ってほしい。休みはOK。でも費用は出せない」
はじめから費用を出してもらうつもりなど、なかったから、休みOKの部分に大喜び。




 7月末、私はフィラデルフィアのD大学に向かった。
向こうでは、仕事が忙しいY子にかわって、J が母親のように面倒をみてくれた。
J はアメリカ人のアーティスト。日本が好きで東京で展覧会をした時、私の家に
2週間泊まったので、気心しれた仲。今度は私がJの家に数日間泊まる。
(↑の写真は私が泊まった大学の寮。個人の家を買い上げて使ってる)



 翌朝、J が「今日は土曜日だから、友達をよんであなたの歓迎パーティをしようと思うの。
おもしろい友達がたくさんいるのよ」
さっそく電話をかけまくる。「昨日、日本から友達が来たの。She is my age(私と同じくらいの年よ)」
「わぉ10人来るわ!さ、買いだしに行きましょ」。

 J は、ものすごくセンスがいい。洋服もジーンズではなくエレガントなものを着ている。
だからJ が車で連れてってくれたスーパーは、「紀伊国屋」とか「ガーデン」のようなおしゃれな店。
野菜がとてもきれいに陳列してあった。
「あなたも何かひとつ日本料理を作ってね。しょうゆは私持ってるわよ」「じゃぁ、てんぷら」


 当時J は軽井沢の別荘というたたづまいの家を買って住んでいた。
芝生の庭は広いし、夏の夕方なので、ガーデンパーティ。
映画のシーンのような上流階級の方々のお集まりの上品なパーティ。
きれいな英語が行きかう。インド旅行をして来た人の話を皆が感心して聞いていた。
彼らにとってインドは謎めいた国らしい。
ショパンコンクールに出たという32,3歳くらいの男の人がさらっと演奏をした。
J の交友関係ってすごいのね、とJ を見直した。       (つづく)


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