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自然と人のダイアローグ展 [展覧会(西洋画)]

国立西洋美術館では、リニューアルオープン記念として、ドイツ・エッセンの
フォルクヴァング美術館の協力のもと、自然と人の対話(ダイアローグ)から
生まれた近代芸術をたどる美術展を開催中。3か月余の会期も11日で終了なので、
記憶をたどって記事にしておきます。

構成としては、西洋美術館所蔵の作品7割とフォルクヴァング美術館の作品3割
の感じだったので、いつでも見れる西洋美術館の作品(常設の記事あり)を除き、
フォルクヴァング美術館の作品を写真でピンアップ。

チラシに使われているのは、ゴッホの「刈り入れ(刈り入れをする人のいる
サン=ポール病院裏の麦畑)1889年

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別のヴァージョンは、カスパー・フリードリヒ「夕日の前に立つ女性」1818年
実物は予想より小さな絵だった。

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ゴーギャン「扇を持つ娘」1902年

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ポール・シニャック「ポン・デ・ザール橋」1912年

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西洋美術館所蔵のポール・シニャック「サン=トロペの港」1901年~1902年
も展示されているので、比較して見れるのが興味深い。
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あまりの美しさに、この絵の前にしばし、佇んだ。
テオ・ファン・レイセルベルヘ「ブローニュ=シュル=メールの月光」1900年
ほの暗い青の画面。月明かりに照らされる水面のさざ波が点描で描かれる。
男3人のシルエットがストーリーをうむ。月明かりを描いたシダネルの
「月明かりの入江」より、だんぜん、こっちの方がいいな。

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パウル・クレー「月の出(サンジェルマン界隈)」1915年。水彩の小品。
色の美しさが際立つ。

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モンドリアン「コンポジション X」1912年~13年
赤-黄・青の3色の水平、垂直の線からなる有名なコンポジションより前に描かれた。

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エミール・ノルデ「木材の積み込みⅠ」1911年
荒々しいタッチで強い色彩のエミール・ノルデは生命力あふれる作品。
以前、パリのグランパレで「ノルデ展」を見て以来、気になる画家。

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アクセリ・ガッレン=カッレラ「ケイテレ湖」1906年
西洋美術館に新収蔵の絵。
ガッレン゠カッレラは、近年、国際的に高くj評価されているフィンランド の画家。
「ケイテレ湖」は彼の代表作。

カッレラ_ケイテレ湖1906.jpg

写真に加工をした作品で注目されているゲルハルト・リヒター「雲」1970年。
昨年、ポーラ美術館が作品を30億円で落札し、話題になった。
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さきほどのシニャックの作品のように、同じ作家の西洋美術館とフォルクヴァング美術館
作品を比較して見れる展示方法のところは他にもあった。
ギュスターヴ・クールベ《波》 1870年 左がフォルクヴァング美術館、右が西洋美術館。           

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ホドラー「モンタナ湖から眺めたヴァイスホルン」1915年
デザインのような風景画。ホドラーのもくもく雲、好きです。

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