フランクフルト現代美術館とリービークハウス [外国の美術館、博物館]
前の記事で、フランクフルトのシュテーデル美術館を紹介しました。
シュテーデルから歩いて行ける範囲の2つの美術館もおすすめです。
シュテーデルから歩いて行ける範囲の2つの美術館もおすすめです。
1,リービークハウス
シュテーデル美術館へ向かって、川べりの道を歩いていたら、立派なお屋敷があり、
古代彫刻の美術館と書いてあった。(入口の写真はLiebieghaus のサイトからお借りしました)
シュテーデル美術館へ向かって、川べりの道を歩いていたら、立派なお屋敷があり、
古代彫刻の美術館と書いてあった。(入口の写真はLiebieghaus のサイトからお借りしました)
誰もいなかったが、「開館中」と書いてあったので、受付で入場料を払い入った。
静かで、自分の足音だけが響く。部屋ごとにギリシア彫刻が置かれている。
カメラを持っていなかったので、以下は図録の写真から。
静かで、自分の足音だけが響く。部屋ごとにギリシア彫刻が置かれている。
カメラを持っていなかったので、以下は図録の写真から。
半円形のアトリウムがあり、この彫刻だけが置かれていた。
Myron作「アテナ」1世紀 そのレプリカで5世紀のもの。
これがこの美術館でのお宝作品。
Myron作「アテナ」1世紀 そのレプリカで5世紀のもの。
これがこの美術館でのお宝作品。
半円形のアトリウムは外から見ると、六角形になっている。
庭はフランクフルト随一と言われていて、庭にも彫刻が置かれていた。
庭はフランクフルト随一と言われていて、庭にも彫刻が置かれていた。
先ほどの「アテナ」。アテナは戦いの女神なので、強そうな彫刻が多いが、
これは気品ある美しさ。
よく見ると、頭に「ゴルゴン」の仮面をのせている。ゴルゴンは恐ろしい。
目を合わせたら石になるという言い伝えがある。そういえば、クリムトに
「パラス・アテナ」という金ぴかの絵があったと思い出す。
これは気品ある美しさ。
よく見ると、頭に「ゴルゴン」の仮面をのせている。ゴルゴンは恐ろしい。
目を合わせたら石になるという言い伝えがある。そういえば、クリムトに
「パラス・アテナ」という金ぴかの絵があったと思い出す。
「ヒョウに乗ったアリアドネ」Johann Heinrich Dannecker 1812~14
"Ariadone on the panther"
作者のダンネッカーは、19世紀ドイツを代表する彫刻家。
"Ariadone on the panther"
作者のダンネッカーは、19世紀ドイツを代表する彫刻家。
この建物はリービーク男爵の邸宅として建設された。1910年当時の写真があった
ので、その頃、建てられたのだろう。
インテリアはドイツらしく派手さはないが重厚で斬新。
古代ギリシア彫刻が中心だが、エジプトの石のレリーフ、彫刻、19世紀のもの
と幅広い年代の彫刻が約3000点ある。
全部が展示されているわけではないので、コレクションを持っているお宅に
伺ったような感覚で部屋をまわりながら見れる。居心地がよかったので、
「アテナ」と「アリアドネ」の優美さにしばらく見とれていた。
ので、その頃、建てられたのだろう。
インテリアはドイツらしく派手さはないが重厚で斬新。
古代ギリシア彫刻が中心だが、エジプトの石のレリーフ、彫刻、19世紀のもの
と幅広い年代の彫刻が約3000点ある。
全部が展示されているわけではないので、コレクションを持っているお宅に
伺ったような感覚で部屋をまわりながら見れる。居心地がよかったので、
「アテナ」と「アリアドネ」の優美さにしばらく見とれていた。
2,フランクフルト現代美術館
観光の中心地レーマー広場からすぐの場所にある。三角地を利用して建てられた
ユニークな建物。(写真はWikipedia のサイトからお借りしました)
ユニークな建物。(写真はWikipedia のサイトからお借りしました)
アンディ・ウォーホル、ロイ・リキテンシュタイン、ロバート・ラウシェンバーグ、
フランシス・ベーコンなどニューヨーク派の作品が多い。オブジェ、写真、広告など
多岐にわたる展示で楽しめる。村上隆、写真家アラーキーの展覧会もあったそうだ。
建物の造りも面白い。
まぁ~、訪れた旅の地でひとり、ふらりと小美術館を巡る。なんてお洒落なんでしょう~(^^。
ダンネッカーって僕は知らない名前だったんですけど、時代的にはこの人の方が先行しているけど、柔らかなフォルムがマイヨールを思い出させますね。マイヨールよりはより古典的でギリシャふうですけど。不意にアリアドネに乗っかられちゃって「ふんがっ!」って驚いたような表情のパンサーくんが愉快(^^。この像を白磁で製造したミニチュアをトーハクが持っているみたいですね。実物、観てみたいなぁ。
https://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1575
by yk2 (2021-09-11 10:46)
yk2さん、私もダンネッカー、知らなかったです。ギリシア彫刻「アテナ」のの流れをひいているけれど、1300年後の「アリアドネ」は、シンプルでなめらかな曲線のからだ、洗練された美しさと感心して眺めました。たしかに、もう少しふっくらしたら、マイヨールですね。パンサーは、乗っかられて、「重い」と驚いたものの、顔をあげて見たら、アリアドネが美人だったので、「ま、いっか」と解釈しました。
yk2さん、すごい検索力。白磁のミニチュアがトーハクにあるんですね。私もパンサーの表情を見たいです。
ところで、なんでパンサーが出てくるのかと思ったら、アリアドネはバッカスと結婚するんですね。そして、パンサー(豹)はバッカスの聖獣。ティツィアーノが描いた「バッカスとアリアドネ」に、立派な毛並みのパンサーが2頭いました。
by TaekoLovesParis (2021-09-13 00:42)
Liebieghaus リービークハウスが建てられたのは1896年。フランクフルト市がこの建物を入手したのは1907年で、1909年にミュージアムがオープンらしいです。さらにリニューアルされて100周年の2009年に再オープン・・・と、冒頭の建物の写真が雰囲気よくて気になったので調べてました^^;。
フランクフルト、空港は何度も使ってるんですが、いつもすぐに車でライン川やモーゼル川の方へ向かっていたので、街の中は全く知らず・・・。今度行くことがあったら、お勧めの美術館、寄ってみたいです^^。
パンサー、バッカスで思い出したのが、ジャン=レオン・ジェロームの"Bacchus et l'Amour ivres"(「酔ったバッコスとキューピッド」)。Taekoさんの記事で覚えた絵。バッカス、ヒョウ柄の毛皮を腕にかけてるのが背中の方へなびいてて♪
by Inatimy (2021-09-13 23:07)
ヒョウに乗ったアリアドネ、素敵なポーズにうっとりでやす!
by ぼんぼちぼちぼち (2021-09-14 13:03)
Inatimyさん、調べてくださったのね。ありがとう!
建てられたて11年後に、もうフランクフルト市のものになってしまったのね。写真の1910年はミュージアムオープンの翌年。ガイドブックはドイツ語ばかり。英語が少しだけで、所蔵品よりも建物の設計図が多いものです。設計図が水彩画のように淡い色で綺麗と買ったという記憶。
車でラインやモーゼル、すてきね。ロマンティック街道とかいいなーと思ってました。私はこの時、空港から列車でフランクフルト駅。美術館3館めぐりは、乗り物を使わず歩きでした。
ジェロームの「バッコスとキューピッド」、子供なのによっぱらって、、と笑ってしまう可愛い絵でしたね。Inatimyさんは、ジェローム展にもいらして、その時の記事が面白かったです。
by TaekoLovesParis (2021-09-15 00:39)
ぼんぼちさん、身体のひねりが綺麗ですね。ヒョウの上に乗って、ちょっと得意げな感じもします。
by TaekoLovesParis (2021-09-15 00:40)
こんばんは。「アテナ」が美しく優しい雰囲気なので、強そうには見えませんでしたが、頭にゴルゴンの顔をのせているのですね、なるほど。
クリムトの「パラス・アテナ」をサイトで観てみました。ほんとに金ぴかですね。首の下に「ゴルゴン」の絵?を纏った姿ですが、ゴルゴンが舌をだして、あかんべをしているように見えますが……。
「ヒョウに乗ったアリアドネ」も本当に美しいですね。しばし時間を忘れてゆったりとする時間が持てることが、幸せですね。
by coco030705 (2021-09-15 23:15)
cocoさん、アテナは戦いの女神なので、鎧をまとってる像もあるのですが、このアテナはドレープのある柔らかな服で、優しそうですよね。クリムトのパラスアテナは戦闘モードで金ぴかの胸当てをつけてますが、その上にペンダントのように薄い金で彫ったゴルゴンをつけています。舌を出してるのが何の意味かわかりませんが、対峙する者をバカにして、からかっているのかなと想像したりしてます。美しい美術品は、人の心をうっとりさせる力がありますね。
by TaekoLovesParis (2021-09-17 00:55)