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大エルミタージュ美術館展 [展覧会(西洋画)]

 上野の東京都美術館で開催中の「大エルミタージュ美術館展」に行った。

総勢75人の画家たちの作品80点なので、どの画家の絵も1点ずつ。
「都市と自然と人々」というテーマ。
つまり、15世紀から20世紀までの風景画と肖像画80点。

フェルメールに似たふんいきではっとする。
床のタイルのせいかな、それとも窓が似ている?
長年フェルメールの師、デ・ホーホの作品と思われてきたが、研究の結果別人と解明したそう。

室内清掃をきちんとすることがオランダ女性の鑑だった時代。
いすのオレンジ色がアクセントできれい。

 

ギュスターブ・ドヨンゲの「窓辺の婦人」(変わりやすい天気)
美しい人です。表情が輝いていました。
右手には、レースのポンポネット、椅子にショールが無造作にかかっているので、
雲行きを気にしながら、出かけるのにこの服でよいか考えている、ところとわかる絵。

 

モネの絵に出てくるようなひなげしの野原。クナウスの「野原の少女」
この絵の絵葉書の売れ行きがこの展覧会では、一番だそう。

 

私の好きなギュスターブ・ドレの「山の谷間」
109*170cmの大きな作品。
ダイナミックな絵の具の塗り方で、山の岩肌のゴツゴツした感じが手にとるように伝わってくる。
カタログをスキャンしたので、左が欠けています。(スミマセン)

 

         

構図がユニークなパリのカフェ(左)            ピカソの「農婦」

 ルノアール、シスレーボナール、マチス、どれも地味な作品。
ピカソは、キュビズムなんだけど、たくましい生命力がある農婦。いい作品だった。

 

 昔の人々の暮らしがわかる絵が多く、1枚、1枚が興味深かった。
森、野原、といった風景の定番のほかに、ヴェニス、ナポリなどイタリアの都市の
風景画によいものが多かった。

ロココの代表格、フランソワ・ブーシェの「池のある風景」のブルーグリーンの色調が
はっとするほどきれいで、見入ったが、カタログでは、あまりにも色が違い。

12月24日まで。

ブログ友りゅうさんから、早い時間に行かないと混むと言われたので、がんばって
、、でも11時到着だったので、かなりの混雑でした。遠くから見たので解説の字が
読めず、
仕方なく、いつも買わないカタログを買いました。

りゅうさんがもっとくわしく解説をしています。
↓のトラックバックからいらしてみてください。

 


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コメント 24

Taekoさん、こんにちは。
上野に行く事が時々あるのでその足で、と思ったのですが
これは当分混んでいそうですね^^;
パリのカフェの構図は面白いですね。
他の作品も気になるし、
混んでいるの覚悟で行ってみよう。
by (2006-11-11 02:31) 

いっぷく

クナウスの「野原の少女」がいいですね。
ありそうでなかなかない、こういう野原、イギリスでもこんな風景をたくさん描く画家がいました。本は持っているけど名前が出てこない。あこがれる風景です。
by いっぷく (2006-11-11 04:06) 

noriko

どの作品もステキで・・・・・やっぱり混んでいそうですね。
開館時間に入るべきかしら?
私は世田谷美術館のルソー展に行きましたが、そちらも混んでいました。
by noriko (2006-11-11 08:27) 

yk2

これも気になってる展覧会だけど、上野は混むからなぁ~で腰が引けてます。日展と一緒の時期だと都美術館は更に人が多くなるからなぁ・・・。

野原のひなげしはモネもルノアールも描いているから、なんとなくどこかで見た記憶があって親しみもあるのかも知れませんね。この絵も如何にも日本人女性が好みそうな感じです。

いっぷくさんのコメントのイギリスの画家は誰のことなのかなぁ~、と思いつつ、僕はスコットランドのハッチソンやマクダカートの描いた子供の絵を思い出しました。
#それくらいしかイギリスの画家は知らないんですが・・・(^^ゞ。
by yk2 (2006-11-11 09:52) 

雛鳥

展覧会のチラシを見ると、幅広い時代や画家の作品が展示されているようですね。
Taekoさんの記事を読ませて頂くと、知らない画家の作品も多そうですが、
作品がどれも柔らかく、きれいですね。
「農婦」は色遣いが変わっているようで、写真で見ても好きです。
混まないうちに、私も行ってきたいと思います。
因みに、私は必ずカタログを買う派なので、自宅に溢れています…。
かさばるので、収納が大変です…。
by 雛鳥 (2006-11-11 10:08) 

coco030705

おはようございます。
素敵な絵ばかりですね。最初の絵は一見ルソーかなと思いましたが、
光の描いてあるところがルソーじゃないですね。
「パリのカフェ」こういう構図は珍しいですね。とってもいいですね。
「野原の少女」私もきっと絵葉書を買うでしょう。(^^)
関西にも来るかしら。ぜひ見たいです。
by coco030705 (2006-11-11 11:11) 

世界三大美術館ですね。う~ん、難しそうですが、名画は良いものですね。
Taekoさんの解説を聞きながら、美術館見物に行きたいものです。
by (2006-11-11 11:27) 

りゅう

フランソワ・ブーシェは見応えありましたね!!
図録の後ろにある「関連年表」はチェックされましたか。
日本人がちょろっと出てくるところがナイスです。ププッ ( ̄m ̄*)
例えば、『1733 ユベール・ロベール生まれる。円山応挙生まれる。』とか。
Σ(ノ°▽°)ノハウッ!レンブラントは江戸時代だったのか~!!
今まで、西洋絵画を見るときに当時の日本がどうだったのかということを意識したことがなかったので、凄く新鮮です。( ̄ー ̄)v
いろいろ見ていて思ったのは、芸術作品の保存環境や保存状態などは、ダントツに島国・日本の方がいいのかもしれませんね。
高温多湿なのに~~~(^▽^) ハッハッハ
by りゅう (2006-11-11 12:15) 

かよりん

そう、私もエルミタージュ行きたいんです。
貼っつけて下さってるクナウスの「野原の少女」見て、やっぱり行かなきゃ!と決意を新たにしました。
クリスマス・イブまでですね。なんとか暇を作って行きたいです。
by かよりん (2006-11-11 15:37) 

TaekoLovesParis

nice&コメントありがとうございます。
▲TAROさんへ
9時~9時半くらいに行けば大丈夫っていうりゅうさん情報です。11時はもう
だめでした。閉館前はどうなんだろう?
この構図のおもしろい絵の画家は知らない人でしたが、知ってる画家の作品
の前では、「おっ」と足を止めるし、いらっしゃれば楽しめると思います。

▲いっぷくさんへ
一心に花を摘む少女のしぐさがかわいいですね。
イギリスにこういう景色、あるかと思いましたが、ないんですね。。
↓でyk2さんが画家の名を答えてくれてますが、当たりですか?

▲てんとうむしさんへ
ルソーも混んでいましたか。。。
この展覧会では、いかにもルソーという作風の「リュクサンブール公園」が
展示されていて、隣にマチスの「リュクサンブール公園」がありました。
2つの絵は同じ公園の中でも違う場所なんですが、画風があまりにも違う
ので比較にもならないという感じでした。

▲yk2さんへ
<日展と一緒の時期だと都美術館は更に人が多くなるからなぁ・・・。>
→という法則があったんですね。たしかに、日展にたくさん人がはいっていました。yk2さんのとこで、モネの話が出たばかりだったから、このひなげしの野原は気になりましたよ~。
by TaekoLovesParis (2006-11-12 08:57) 

匁

Taekoさん こんにちは
クナウスの「野原の少女」をやっぱり購入します。
エルミタージュ美術館の在るのがサンクトペテルブルグだそうですが、ソ連時代はレニーグラードでサンクトペテルブルグへは行ったことはありませんが
なんとなく、寒そうな北の都という感じがします。ここに紹介されている絵も一見寂しそうな感じがします。不思議です。
Taekoさんのお好きな絵はギュスターブ・ドレの「山の谷間」
だそうですが
109*170cm大きな絵ですね。!!
これは迫力満点 大勢観覧者がいても
関係なく楽しめる一作ですね。
by (2006-11-12 11:00) 

katsura

西洋絵画と窓って密接な関係がありそうですね。建築の構造上、中世では窓が小さかったから。
光との関係ともいえます。だから、フェルメールは興味深いのですね、きっと。
by katsura (2006-11-12 15:39) 

バニラ

一枚目は本当にフェルメールに似た雰囲気ですね。
後ろ姿ながら描かれた女性の雰囲気がフェルメールから
受ける印象と同じように感じました。
ピカソの「農婦」が好きかな。
Bunkamuraで開催中の「スーパーエッシャー展」にも
行きたいと思っているのです。
昨日夕方恵比寿に出かけて東京都写真美術館が気になりつつも
時間が無くて断念してきました。
本当にただ通り抜ける程度しか時間がなかったのですが
ガーデンプレイス中央ではバカラのシャンデリアが燦然と輝いていましたよ。
by バニラ (2006-11-12 18:34) 

berry

こんばんは〜♪
わたしはマチスのデッサン画とか版画が好きです。
マチスの地味な作品 . . . 気になります。
ピカソの「農婦」も好きですね。ギュスターブ・ドヨンゲの「窓辺の婦人」は美しい絵だと思いました。
総勢75人の画家たちの作品80点というのは素晴らしい展覧会ですね。芸術の秋を見逃してはならないと思いました。
by berry (2006-11-12 20:47) 

TaekoLovesParis

▲plotさん、niceをありがとうございます!
by TaekoLovesParis (2006-11-12 21:41) 

TaekoLovesParis

nice&コメントありがとうございます
▲雛鳥さんへ
農婦は人だかりがすごくて近づけなかったのですが、遠くから見ても素朴さ、
力強さ、土の香りが伝わってくる色合いと形。手が特にいいなと思いました。
遠巻きにすばらしいと思える作品って少ないでしょ。
カタログ、、時々、後から買っておけばよかった、と思うこと、あるんですよ。

▲Cocoさんへ
細かく描いているからルソーかと思われたんでしょ?
この「パリのカフェ」前列5人の盛装ぶりがいいな、とも思ってます。
京都で来年3月14日から5月13日です。(カタログに書いてありました)

▲好くんへ
三大美術館、知りませんでした。こことルーブルとNYのメトロポリタン?
好くんにとってのビッグ3は、フィラデルフィア、ルーブル、あともうひとつは
どこかな?

▲Taddyさんへ
特に一番上の絵、窓からの光で右端の椅子に当たって、椅子の陰が壁に
映ってますものね。小さいけれど陰影のはっきりした絵です。
Taddyさんったら、これ「農夫」じゃなくて「農婦」。スカートはいてて
おばさんなんですよ。あ、きっと変換ミスですね。

▲りゅうさんへ
カタログの年表、りゅうさんに言われてから、見ました。ほんと、よく出来て
いますね。ヨーロッパ都市のできごとって世界史年表もいっしょについているし。ためになります。
これ見てて、やっぱりカタログは買ったほうがいいな、って思えてきました。
引越しが多いからできるだけモノをふやさないようにしてたけど、買ったほうが
楽しいですね。
ユベール・ロベール「廃墟の中の洗濯女」は建物の大きさ、昔の生活が即、見てとれる作品で印象に残っています。「ウィーン美術アカデミー展」にもロベール
の「古い神殿」がありました。

日本の芸術作品は、風とおしの良いお寺にあったから保存状態がいいのでしょうか。着物と同様、絵や屏風も虫干しをしてカビないように気をつけていたの
でしょうね。

▲かよりんさんへ
かわいいアイコンですね。クリスマスイブまでですね、というコメントにだぶって
これが天使に見えます。
by TaekoLovesParis (2006-11-12 22:38) 

TaekoLovesParis

nice&コメントありがとうございます
▲kitaさんへ
やはり「野原の少女」がいいですか。そうだろうな、と予測していました(笑)
北の都だからですか。なるほど~。ほんと、華やかさがないんです。
私がわりと好きなボナール、今回2点あったけど地味な色合いの風景で、ボナールは景色に人がいた方がいいなと確信しました。
ドレはピカソほど有名じゃないので、大きな絵でも人だかり、なし。
モネ、ルノアールなど有名な画家の絵の前は人が動かないので混雑。
ドレを好きになったのは、ストラスブルグの近代美術館で巨大なキリストの絵
を見てからです。

▲katsuraさんへ
展覧会にたくさんいらしているkatsuraさんならではのコメントですね。

▲バニラさんへ
オランダの女性、オランダの家だから、フェルメールの雰囲気があるんですよね。バニラさんの「農婦」が好きっていうのは意外です。細い線の絵がお好き
かなと思ってたので。

▲berryさんへ
ここのマチスは若い頃の作品で、もろフォーブなんですよ。色合いが派手な
わりには、私にはアッピールしてくるものがなかった。だから地味と書いて
しまったのだけど。マチスの版画は人生の後半でシンプルだけど洗練されていて、berryさんがお好きなのわかります。
by TaekoLovesParis (2006-11-12 23:12) 

シェリー

こんにちは。エルミタージュ美術館・・・私でも聴いたことあります!
東京ではいつも色々な美術展が開催されているのですね。
「野原の少女」とっても明るくてかわいらしいので、絵葉書買いたくなる気持ちわかりますね。でも「窓辺の婦人」のTaekoさんの説明を読んで「なるほど・・・」と。表情も本当にそういう風に見えますね。ポンポネットや椅子にあるショールからも色々想像できるんだなぁってとても楽しかったです☆
by シェリー (2006-11-13 12:45) 

TaekoLovesParis

シェリーさん、↑のyk2さんのコメントによると、「野原の少女」は
<如何にも日本人女性が好みそうな感じです。>
だそうで~、、なぁんて言われても、やっぱり好きです。
「窓辺の婦人」を見ていると、女の人が一番きれいに見えるのは黒い服
といわれてるけど、その通りだなぁって思えます。数年前友達に「あなたも
ようやく黒が似合うようになったわね」って言われたけど、ほめ言葉なのか
どうか。。。
by TaekoLovesParis (2006-11-13 19:36) 

coco030705

Taekoさん、「大エルミタージュ展」のインフォメーションありがとうございます。
来年が楽しみ♪それに、ほんとうの「エルミタージュ」にもいつか行ってみたいです。
by coco030705 (2006-11-13 21:45) 

いっぷく

<↓でyk2さんが画家の名を答えてくれてますが、当たりですか?>

で、先日もいろいろ探してみたのですがWEBではあまり絵が見れなくてよくわかりませんでしたが、本は日本に置いてあるので帰国した時にでもご報告します。
yk2さんもしばしお待ちください。M(_ _)M
by いっぷく (2006-11-15 17:21) 

りんこう

ご無沙汰しております。
僕も既にこの展覧会は行きました。
「大エルミタージュ美術館展」という名前がすごいですね。
この「大」は「エルミタージュ美術館」にかかるのか「展」にかかるのか。
多分前者でしょう。これだけでエルミタージュを概観するのは無理でしょうから。
一度エルミタージュに行ってみたいですねぇ。
by りんこう (2006-11-19 11:40) 

TaekoLovesParis

お~りんこうさん、ひさしぶり。
スペイン・パリ旅行記が終ってから、あんまり更新されなくなってしまいましたね。(ちょっとサミシイです)
エルミタージュ展は今まで何回もありましたね。ずいぶん前東武デパートに
美術館があったとき、エルミタージュは大きいからと、何回かにわけて展覧会
をしていたので、規模の大きさがつかめたのです。しかもいい絵ばかりでした。
東武美術館、復活するといいんだけど。。
by TaekoLovesParis (2006-11-19 11:53) 

たけのこ

こんにちは。唐突で失礼いたしまする。
この一番最初の絵(窓辺で掃除の絵です)、開催中に凄く引き寄せられた記憶があるのですが、目録等購入しなかったため、すっかり誰のなんという作品なのか失念していたのです。
よろしかったら作者とタイトルを教えて下さいまし。
(もしかして日記に書いてありますか?書いてありましたら申し訳ありません)
今日、もう昨日の事なのですが西洋美術館で通常展示を見ていましたら、この絵と雰囲気がそっくりの絵を見かけまして、日記に掲載されているのを見かけてつい書き込みしてしまいました。
唐突で大変恐縮ですが、よしなに願います。
by たけのこ (2007-06-04 01:27) 

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