ギメ美術館の日本の工芸品 [☆彡Paris 美術館]
パリのギメ美術館の日本のコーナー。
これは何でしょう?
刀の鍔(つば)コレクション。展示方法のセンスが光る。
浮世絵展は、見物人がいなかったけれど、ここには7~8人。
甲冑(春田派)。江戸時代 17世紀
面と胴着の部分だけのシンプルな展示がおもしろい。
お茶道具。
赤楽茶碗 本阿弥光悦(1558~1637)作。
光悦の赤楽茶碗「峯雲」を琳派展で見たことを思い出す。
これは、「峯雲」より安定した形で、模様もすっきりと。
「峯雲」は、あの危ういまでの形と、はっきりした雲のもよう。
それゆえ傑作で魅力的だった、とここの茶碗を見て気づいた。
向こうにある花器は備前。
「かきつばた角皿」 尾形乾山
これも昨年秋の琳派展でおなじみ。琳派展には3回行った私。
同じく、乾山の「あじさい角皿」 「百合角皿」
色絵重箱「龍田川」 18世紀
「4枚組皿 菊、松、組葉」
「色絵美人変形皿」 伊万里 17世紀末~18世紀
皿 「魚と滝」 有田・伊万里 18世紀末
真ん中右寄りの図柄が、鯉の滝登りだろうか? 丁寧な絵付け。色が美しい。
「北野天神縁起絵巻」 菅原道真の生涯。1538年、とても保存がよく字が
はっきり読めるし、細い筆の絵も鮮明。500年近くたっているとは思えなかった。
以前に、出光美術館で見たものとは、どこが違うのだろう?
絵巻は長いので、どの部分を出してあるかでも違う。写真を撮るのも難しい。
能面も数点、壁にかけて展示してあった。
パリに行くことがあれば、
是非ギメ美術館に行って見ます!
(って、いつになることやらですが・・・。)
by toco (2009-03-08 23:52)
鍔の展示の仕方、いいですねー
最初、視力検査の表に見えてしまった..
by miku (2009-03-08 23:57)
mikuさん、うますぎ~。視力検査(爆)
by TaekoLovesParis (2009-03-09 00:01)
tocoさん、実は、ギメは時間的に余裕があったらのオススメです。
Big3のルーヴル、オルセー、ポンピドーを優先なさってください。
by TaekoLovesParis (2009-03-09 00:03)
あじさいの角皿には、にぎり寿司盛り合わせ、4枚組皿には、おはぎ、色絵美人変形皿には、ふろふき大根、魚と滝には、筑前煮・・・日本食ご無沙汰してるので、一緒にお料理まで浮かんできます♪
刀の鍔、父は文鎮に使ってたので、私は博物館の展示でようやく文鎮の正体を知ったのでした・・・。
by Inatimy (2009-03-09 06:16)
おはようございます。
Taekoさんは色んな方面に詳しくて感心しています。
こうして説明を受けると興味も湧いてきます。
「赤楽茶碗」はどこが凄いのかさっぱりわかりません。陶芸で最近制作して飾っている人がいます。いびつさが芸術的?。
「色絵美人変形皿」の歪さは面白いですね。そこに頭を持って行くなんて面白い発想ですね。でも、これはどんな料理を盛り付けするのかな?
出されると笑いが起こるのは必至ですね。
ここはパリなんですね。素晴らしいです。
by 匁 (2009-03-09 09:10)
実用にもなりそうなものがたくさんありますが、
実際には使わないで飾る目的だったんでしょうか、
どうなんでしょうね。
価値もよくわからないから私なら使ってしまうでしょう。
by いっぷく (2009-03-09 16:52)
赤楽、いいですね。ぼってりとした存在感です。
by katsura (2009-03-09 20:43)
実は、Big3は数年前に既に行っており・・・。
あ~、でも点数増えてるのかな?
オランジェリーには行きそびれたままです(涙)
オランジェリーは如何ですか?
by toco (2009-03-09 22:30)
おっしゃるように、海外の美術館に行くと、展示品はさることながら、その展示方法にも目を見張ることがしばしばですね。
by Luna (2009-03-09 23:01)
芸術!としか表現できない素晴らしい陶器たち。写真を拝見していて、日本人であることをすごく誇りに思いました。
by newyork (2009-03-09 23:26)
お茶のお稽古を思い出します。
習っていた時は嫌で嫌でたまらなかったけど、
「備前でございます」や「織部でございます」と
覚えさせられたことは、少しは身についてはいたのだなぁ・・・と感じます。
あのころは地味に思えてピンとこなかったけど、じんわりとよさがわかるようになったのは年齢を積み重ねたおかげもあるのかしら(笑)
by てんとうむし (2009-03-09 23:29)
nice&コメントありがとうございます
▲Inatimyさん、ちゃんとそれらでコースになるようなメニュー構成ですね。でも、おすしの後におはぎじゃ重いから、きれいな半生菓子にしましょうか、って、私も真剣に考えてます(笑)。
なるほど~刀の鍔を文鎮に、丁度いい重さなのかもしれませんね。
由緒あるものを上手に日常に取りいれてらしたんですね。
▲匁さん、そう、いびつさが芸術的って、ようやく気づいたんです。
手でこねて形を作るので、どうしてもいびつになるのですが、初心者が
作ると厚手でどしっとなります。厚いところ、薄いところとありながら、
全体でバランスを保っている美、模様の美しさが工芸品でなく、芸術品になっているんだと思います。
美人の変形皿には、↑のInatimyコメントでは、「ふろふき大根」だそうです。複雑な色形のものより、シンプルに白い大根で、絵の雰囲気を
こわさないように、という意図なのでは?
他には、そらまめの緑?
笑いがおこるかも、って、この美人さんが、「おほほ」のポーズですもの。笑って返さないと。
もしや、飾り皿なのかもしれませんね。
by TaekoLovesParis (2009-03-10 00:58)
我らが先人たちの芸術は素晴らしい!
by mwainfo (2009-03-10 10:43)
「色絵美人変形皿」 可愛いですね *
by +k (2009-03-10 17:24)
パリ ギメ美術館の日本コーナーとの事ですが
日本をしっかり勉強なさった方が 展示から その扱いから
気を配って下さっているのが 伝わる展示ですね。
いいものを見せていただきました。
私は桜新町で 世田谷中央図書館です。
その場でなかったため 予約していて 梅が丘図書館から
届いたようです。
毎年 梅祭りには羽根木公園へ出かけるのですが
天候不順やらで 今年は行かれませんでした。
by ララアント (2009-03-10 18:30)
刀の鍔(つば)コレクションは、ほんと、ユニーク!
展示のセンスが光ります。モダンぽくって好きですね。
伊万里、大好きです。ずーーっと憧れています。(笑)
by berry (2009-03-10 19:53)
刀の鍔なんて平台に置かれていても大して面白い物ではありませんが、こうして真正面からズラリ並べて見せてくれると色々な図柄を比較出来て面白そう。フランス人には鍔の用途が分かり難いでしょうから、象嵌の技術やデザインをストレートに見せるためにこんなディスプレイを思いついたんでしょうね。
こう云った品々の展示は、日本だと東京国立博物館などで観られますが、その見せ方は昔ながらにただ並べるだけ。ちょっとは参考にして欲しいですね~。
by yk2 (2009-03-10 23:37)
nice&コメントありがとうございます
▲いっぷくさん、昔は床の間に皿を飾ってある家もあったから、変形のお皿は飾り皿かもしれませんね。四角い皿は、お茶事に使われたのでしょうか。一番下の伊万里ほど柄が細かくないけど、こういうのは、祖父の家で来客用のお刺身皿でした。
お皿は使ったほうが生活が楽しくなりますよね。
▲katsuraさん、光悦の白楽茶碗「不二山」は、国宝で、諏訪のサンリツ美術館(服部時計店セイコーのコレクション)にあります。箱も残っていて、箱書きも光悦。10年くらい前、見に行ったんです。
▲tocoさん、Big3の次には、ギメよりオランジェリーですね。ルノアールがお好きだったら、一押しです。私の過去記事をご参照ください。
http://blog.so-net.ne.jp/taekoParis/2007-02-06
by TaekoLovesParis (2009-03-11 00:34)
nice&コメントありがとうございます
▲Lunaさん、既成概念が違うから、展示方法も違ったり、ですね。これにはこれ、っていう組み合わせが違うと、陳腐なときもあるけど、新鮮なときもありますね。
▲newyorkさん、しかもその芸術品を異国の人たちが、じーーと見ていると、よけい誇らしく思えてきますね。
▲てんちゃん、そうね、若いときのお茶のお稽古はさぼりたかったりするけれど、日本の文化には、お茶事由来のものが多いから、知ってることが多いと趣味が広がって楽しいですよね。
▲mwinfoさん、茶道はすばらしい文化ですよね。陶器、お菓子、着物、お茶室、庭とどんどん裾野が広がりますね。
▲+Kさん、形がおもしろいですよね。私はかぐや姫って思ってしまう。
▲ララアントさん、そうでしょうね、日本美術をご専門に研究なさっていらっしゃる学芸員さんがいらっしゃるんでしょうね。
図書館はそういう仕組みなんですね。羽根木公園にもおでかけになられるとは v^^v
▲berryさん、この展示方法、berryさんのツボかな?と思っていました。伊万里は華やかでいいですね。
<ずーーっと憧れ>→わかりやすい表現です(笑)
▲yk2さん、そう、日本のは陳列ケースにはいってるのを上から眺める方式ですものね。こうやってたくさん並べると比較できて楽しいですね。
形だけでなく細工も較べやすい。日本の職人の技は一流なんですものね。
by TaekoLovesParis (2009-03-11 01:11)
一度行ってみたいなぁ。
でも、パリは遠いなぁ・
by haru (2009-03-11 20:20)
素敵なコメントを有難うございます。
by mwainfo (2009-03-11 22:35)
haruさん、成田→パリは12時間だから、遠いですね。。札幌からだと、成田までも時間がかかるし。。
by TaekoLovesParis (2009-03-13 23:18)
いいですね、日本文化。刀の鍔(つば)って、何なんだかわかるのかな?シブイお茶碗の良さは分かるのかな~、とレベルの低い心配を、ついしてしまいます^^ お皿、きれいですね。
by duke (2009-03-18 01:18)
dukeちゃん、刀の鍔の横には、ちゃんと説明が書いてありました。刀は鍔に装飾をするので、この部分がアートと書いてあったような。。(今となっては記憶があやしい)。お皿はわかりやすいけれど、お茶の茶碗は、難しいでしょうね。私だって、危ういバランスの美っていうのに、ここでようやく気付いたほどですから。
by TaekoLovesParis (2009-03-20 17:20)