ボナール展(国立新美術館) [展覧会(西洋画)]
国立新美術館で開催中の「ピエール・ボナール展」に行った。
ボナール(1867~1947)は、年代からいうと後期印象派で、ナビ派に属するといわれている。
今まで数々の展覧会で見てきたボナール作品だが、単独での展覧会は初めて。
一昨年、オルセー美術館での回顧展が大変な人気だったことから、ボナール評価が
高まり、今回、日本開催となった。
ボナール(1867~1947)は、年代からいうと後期印象派で、ナビ派に属するといわれている。
今まで数々の展覧会で見てきたボナール作品だが、単独での展覧会は初めて。
一昨年、オルセー美術館での回顧展が大変な人気だったことから、ボナール評価が
高まり、今回、日本開催となった。
ボナールは、「日本かぶれ」と呼ばれるほど、日本の浮世絵が好きだった。その影響で、
屏風仕様の縦長画面の絵をいくつも制作している。
「庭の女性たち」1890年
屏風仕様の縦長画面の絵をいくつも制作している。
「庭の女性たち」1890年
長いドレスの後ろ向きの女性がこちらを振り返るのは、「見返り美人」にヒントを得たのだろう。
服がどれも個性的で、4つの絵のタイトルは、「白い水玉模様の服を着た女性」「猫と座る女性」
「ショルダー・ケープを着た女性」「格子柄の服を着た女性」となっている。
花や植物が描かれた背景がどれも装飾的で斬新。
一番右の女性は、当時、ボナールが憧れていた従妹ベルト、その隣のケープの女性は、恋人ルネ。
後に妻となるマルトに出会う前である。
服がどれも個性的で、4つの絵のタイトルは、「白い水玉模様の服を着た女性」「猫と座る女性」
「ショルダー・ケープを着た女性」「格子柄の服を着た女性」となっている。
花や植物が描かれた背景がどれも装飾的で斬新。
一番右の女性は、当時、ボナールが憧れていた従妹ベルト、その隣のケープの女性は、恋人ルネ。
後に妻となるマルトに出会う前である。
「格子柄のブラウス」1892年
妹アンドレがモデル。これもジャポニズムで縦長の画面。
猫がお皿のデザート?を狙って、前足を長く伸ばしているのがかわいい。
2010年の「オルセー美術館展 後期印象派」にもこの絵は来ていた。
妹アンドレがモデル。これもジャポニズムで縦長の画面。
猫がお皿のデザート?を狙って、前足を長く伸ばしているのがかわいい。
2010年の「オルセー美術館展 後期印象派」にもこの絵は来ていた。
「黄昏」(クロッケーの試合)1892年
夕暮れ時、別荘でクロケットを楽しむボナール一家。
右奥の赤い炎が夕陽で、輪になって遊ぶ子供たちが遠景。
左奥の白いジャケットを着た男性が妹のご主人作曲家クロード・テラス。
手前の男性は父、中央は妹アンドレ、背を向けているのが従妹ベルト。
父と従妹の格子柄の服が目立つ。これは画面を平面的に見せる効果を出している。
夕暮れ時、別荘でクロケットを楽しむボナール一家。
右奥の赤い炎が夕陽で、輪になって遊ぶ子供たちが遠景。
左奥の白いジャケットを着た男性が妹のご主人作曲家クロード・テラス。
手前の男性は父、中央は妹アンドレ、背を向けているのが従妹ベルト。
父と従妹の格子柄の服が目立つ。これは画面を平面的に見せる効果を出している。
格子柄の服が登場する絵が多い。
「白い猫」1894年
「格子柄のブラウス」の猫は、足を長く伸ばしていたが、これは足が3倍!
「格子柄のブラウス」の猫は、足を長く伸ばしていたが、これは足が3倍!
ボナールの父は陸軍省の事務長だった。ボナールはパリの名門リセ(高校)に進み、
父の望みどおり大学の法学部を卒業し、役場の会計係となる。その傍ら、国立美術学校で
学び、シャンパンの広告コンクールで差優秀賞を取る。
泡、泡、泡、で楽しそう。時代を反映してアールヌーボー調。
ロートレックは、このポスターを見たことで、ポスターに興味を抱いたそうだ。
「フランス=シャンパーニュ」 1891年 川崎市市民ミュージアム
他にも軽妙でおしゃれなリトグラフが数枚展示されていた。
父の望みどおり大学の法学部を卒業し、役場の会計係となる。その傍ら、国立美術学校で
学び、シャンパンの広告コンクールで差優秀賞を取る。
泡、泡、泡、で楽しそう。時代を反映してアールヌーボー調。
ロートレックは、このポスターを見たことで、ポスターに興味を抱いたそうだ。
「フランス=シャンパーニュ」 1891年 川崎市市民ミュージアム
他にも軽妙でおしゃれなリトグラフが数枚展示されていた。
「黒いストッキングの少女」1893年
街角で出会い、後に妻となるマルトがモデル。小さな絵。
ロートレックの絵のような雰囲気を感じた。
街角で出会い、後に妻となるマルトがモデル。小さな絵。
ロートレックの絵のような雰囲気を感じた。
これも小さな絵
「ランプの下の昼食」1898年
昼食と言うのにかなり暗い。よく見ると人物は5人。手前に少年2人と母親。
奥に赤ん坊と赤ん坊にスプーンで食べさせている乳母。左上はランプ。
当時、ナビ派の画家たちはランプの灯りの下に集う家族を暗めの画面で描くことが多かった。
「ランプの下の昼食」1898年
昼食と言うのにかなり暗い。よく見ると人物は5人。手前に少年2人と母親。
奥に赤ん坊と赤ん坊にスプーンで食べさせている乳母。左上はランプ。
当時、ナビ派の画家たちはランプの灯りの下に集う家族を暗めの画面で描くことが多かった。
当時、評判になった戯曲「ユビュ王」に熱心だったボナールは、挿絵を描いた。
ルナールの「博物誌」、義弟クロード・テラスのピアノ曲の楽譜にも挿絵を描いた。
それらも展示されていたが、あまり惹かれなかった。
また、ボナールは早くから写真に興味を持ち、1888年、21才の時、コダック社の
ポケットコダックを入手している。ヴェネティアにヴュイヤール、ルーセルと旅した時の
スナップ写真も展示されていた。家族の写真も多い。マルトと出会ってからは、入浴する
マルト、庭でのマルトと裸の写真が出てくる。
「ルノワール+ルノワール展」で見た「オーギュストとジャン・ルノワール」の写真があったので、
ボナールの撮影だったのね、と、100年前の写真が綺麗だったことを思い出す。
ポケットコダックを入手している。ヴェネティアにヴュイヤール、ルーセルと旅した時の
スナップ写真も展示されていた。家族の写真も多い。マルトと出会ってからは、入浴する
マルト、庭でのマルトと裸の写真が出てくる。
「ルノワール+ルノワール展」で見た「オーギュストとジャン・ルノワール」の写真があったので、
ボナールの撮影だったのね、と、100年前の写真が綺麗だったことを思い出す。
「ル・グラン=ランスの庭で煙草を吸うピエール・ボナール」1906年頃
39才。当時パイプをくゆらせるのは、おしゃれだったんでしょう。
39才。当時パイプをくゆらせるのは、おしゃれだったんでしょう。
パリで画家としてのスタートを切ったボナールだが、ノルマンディの自然に魅了される。
ジヴェルニー、モネの家から5km位の所に居を構えた。
マルトと一緒に住むようになったので、彼女がモデルを務めることが多くなった。
一番上にあるチラシの絵、「猫と女性」1912年頃は、マルトが食卓にいる絵である。
「賑やかな風景」1913年頃 愛知県美術館
化粧品会社のヘレナ・ルビンスタインの注文で描かれた大きな絵。
風景の中に女性と犬がいて、ユートピアを意識しているのだろう。
右側の木の下の女性はマルト。
ボナールは、入浴好きのマルトをモデルに、入浴姿を何枚も描いた。
裸婦は別のモデルで描いたこともあった。
「バラ色の化粧室」1914年
光あふれる絵で、やさしい色彩が美しい。
裸婦は別のモデルで描いたこともあった。
「バラ色の化粧室」1914年
光あふれる絵で、やさしい色彩が美しい。
「不意に部屋に入ったとき一度に見えるものを描きたかった」とボナールは語っている。
1890年代は、「ランプの下の昼食」のように暗い室内で人物が浮かび上がる絵だったが、
1900年代には、明るい光が差し込む絵をル・カネ(南フランス)の別荘で描くようになる。
上の裸婦も明るい光がまぶしいほどである。
「ル・カネの食堂」1932年
まばゆいオレンジ色の光、左奥にマルト、中央に白いテーブル。テーブルの上に載って
いるのは果物の器や水さしだろうか。色彩のせいか幸せ感が漂う。
ボナールは、シャルダンの静物画をまねて、テーブルの中央に器を置いた。
1890年代は、「ランプの下の昼食」のように暗い室内で人物が浮かび上がる絵だったが、
1900年代には、明るい光が差し込む絵をル・カネ(南フランス)の別荘で描くようになる。
上の裸婦も明るい光がまぶしいほどである。
「ル・カネの食堂」1932年
まばゆいオレンジ色の光、左奥にマルト、中央に白いテーブル。テーブルの上に載って
いるのは果物の器や水さしだろうか。色彩のせいか幸せ感が漂う。
ボナールは、シャルダンの静物画をまねて、テーブルの中央に器を置いた。
南フランスで、ボナールはマティスと親交を持った。
年齢は、ボナールの方が上だったが、刺激をうけることが多かった。
(その辺りのことは、「マティスとボナール・地中海の光の中展」 記事参照)
マルトとボナールが知り合った時、マルトは「16才」と答えたけれど、本当は24才で、
実際に結婚したのは58才で、本名も違っていた。
2つの世界大戦を生きてきたのに、ボナールの絵の色彩は美しく、光でゆらめく
ような形は写実とほど遠いが、不思議な魅力がある。
年齢は、ボナールの方が上だったが、刺激をうけることが多かった。
(その辺りのことは、「マティスとボナール・地中海の光の中展」 記事参照)
マルトとボナールが知り合った時、マルトは「16才」と答えたけれど、本当は24才で、
実際に結婚したのは58才で、本名も違っていた。
2つの世界大戦を生きてきたのに、ボナールの絵の色彩は美しく、光でゆらめく
ような形は写実とほど遠いが、不思議な魅力がある。
こんにちは。
ボナール展、すばらしい絵ばかり。行きたいです。でも12月16日までなのでどうかしら……。
ボナールも猫が好きなんでしょうね。よく猫が登場しますもの。全体的にきれいな色彩でセンスのいい絵が多いと思います。「格子柄のブラウス」の絵は、どこかで観て(三菱一号館?)マグネットを買いました。家にあります。
ボナールが写真好きだったとは!↑の本人の写真はレトロな感じで、とても素敵‼
Taekoさんの解説で、楽しく記事を読ませていただき,ありがとうございました。
by coco030705 (2018-11-17 15:51)
「フランス=シャンパーニュ」のポスター、楽しそうでいいなぁ♪
「バラ色の化粧室」「ル・カネの食堂」、
やわらかで美しい色と光がいいですね~。
心がほんわか暖かくなるような気がします^^
by 初夏(はつか) (2018-11-19 06:48)
「白い猫」はグラン・パレで開催されてた企画展"Beauté Animale"で観ました。
目が色っぽいんですよね^^。
<ナビ派の画家たちはランプの灯りの下に集う家族を暗めの画面で・・・>確かにそうかも。「ランプの下の昼食」の絵を見てすぐに思い出したのが、フェリックス・ヴァロットンの「夕食、ランプの光」。それはなんか緊張感ありましたね。でも連鎖的にゴッホの「ジャガイモを食べる人々」まで思い浮かんだり^^;。
by Inatimy (2018-11-20 08:02)
事後報告になってしまい申し訳ないのですが、Taekoさんの記事「ベルギー奇想の系譜」に
リンクを貼らせてもらいました。もしご都合が悪かったら、おっしゃってくださいね^^;。
by Inatimy (2018-11-20 19:45)
2011年にドニの展覧会があって、2014年にはバロットンのもやって、今度はボナール。ナビ派の面々がこんなに単独で採り上げられる様になるなんて、世の中のナビ派評価が以前よりも進んだってことなんですかねぇ。次にスポットが当たるのはヴュイヤールか、それともセリュジェか。ルーセルはさすがにちょっと地味過ぎる?(^^;。
それにしても、謎多き女性のマルト。24歳から30年以上ボナールに年齢を過少申告(笑)したまんまだったんですね。50代後半にやっと籍を入れるまでそれに全く気付かなかったボナール。更に本名までがちゃんと知らされていなかったと分かって、彼はどう感じたんだろうなぁ・・・(^^;。
by yk2 (2018-11-20 22:19)
Inatimyさん、もちろんどうぞ。こちらからもリンクをつけたり、「クレーラー・ミューラー」の記事に珍しい絵がたくさんあるので、ゆっくり見て、コメントもしたいのですが、忙しいので2日後に。
by TaekoLovesParis (2018-11-21 00:19)
フランス、シャンパーニュの一枚から、ボナールに心惹かれはじめと、今思えばですけれど、、アンティーブの青も好き、、
そう、白い猫はもちろんですけれど
by engrid (2018-11-21 17:51)
nice&コメントありがとうございます。
▲cocoさん、猫好きで、ヴュイヤールがお好きなcocoさんは、ボナール展、ご覧になりたいでしょうね。この「白い猫」はボナール家の猫なんでしょう。食卓を描いた絵にも登場していたので。ほかの家の食卓の絵には、別の猫が搭乗しています。
「格子柄のブラウス」は、2010年の「オルセー美術館展」新国立美術館に出ていました。これも猫がかわいくて印象に残ります。この猫は妹さんちのネコでしょうね。
庭でボナールが裸の奥さんを撮った写真、奥さんが裸のボナールを撮った写真もあったので、庭が広くて木がたくさんあるのね、って思いました。
▲初夏さん、フランス=シャンパーニュ」のポスター、まさに、アールヌーボー調ですね。ロートレックの作品?って、思ってしまいました。ほろ酔いの感じがよく出てて楽しいわー。こういうのを見ると飲みたくなっちゃう(笑)
▲Inatimyさん、「白い猫」の目は、切れ長だから、色っぽいのかもー。しかも足が細く長いから余計に女っぽいわ。
私もヴァロットンの「ランプの光」の下での食卓、ボブカットの女の子がこちらを見つめているように見えるあの絵が浮かびました。同じ食卓でも南仏の明るい日差しの「ル・カネの食堂」は全く違う色合い。今回、ボナールをたくさん見て、黄色、オレンジ色の使い方の名手って思いました。
by TaekoLovesParis (2018-11-23 14:50)
私は同じ国立新美術館で東山魁夷展を見ました。
並んでいる間、丁度ピエール・ボナール展のショップが
見えて気になったのですが、
この日は母と一緒だったのではしごはせず^^;
記事後半の絵の色合い、きれいでいいですね~。
by ふにゃいの (2018-11-23 21:19)
東山魁夷展を見に行った時にこの展覧会をやっているのを知りました。
ボナール? どうしようかな? と思っていましたが、記事を見せて頂いて興味がわいてきました。
じぶんのイメージのボナールは本当に一部分にすぎないなと。
アールヌーボーやロートレックや、ゴッホ? 色んな感じのする多彩な作品たちなんですね。
浮世絵に影響を受けた「庭の女性たち」も素敵ですね。ミュシャ風なのかも?
by moz (2018-11-24 05:15)
nice&コメントありがとうございます。
▲yk2さん、<世の中のナビ派評価が以前よりも進んだってことなんですかねぇ。> → ちゃんと仕掛け人がいるんですよ。オルセー美術館ギ・コジュヴァル氏です。10年くらい前、エールフランスの機内誌に「オルセー美術館新館長へのインタビュー」という記事があって、「今のオルセーには、ナビ派の作品が少ないので、もっとふやして行きたい」って書いてあったの。1年後にオルセーに行ったら、チケットの絵が、シャバンヌで、実際ナビ派作品が増えてました。
彼のパリでの企画展はヒットするものが多く、話題を呼んでいます。巡回で日本に来たのは、「ドビュッシー展」「ヴァロットン展」この「ボナール展」。特にボナール展は、フランス出身アメリカ人のナビ派コレクターから多数の作品寄贈が話題になったこともあり、大人気でした。
コジュヴァル氏は三菱一号館の高橋館長と以前、一緒にオルセーで働いていたことから、2人で共同企画の「オルセーのナビ派展」を開催しています。他にコジュヴァル氏は「オルセー展2010、後期印象派」を企画しています。ね、仕掛け人でしょ。で、コジュヴァル氏はヴュイヤールの研究をしてるので、yk2さんの予想通り、<次にスポットが当たるのはヴュイヤール>
かもしれませんね。
<それにしても、謎多き女性のマルト。>→ yk2さんは、だまされちゃう側・男の立場だから、どう感じたんだろうな、、って思うのね。私は女の立場だから、「へぇ~~、年齢は個人差があるからわからないのかしら」とか、マルトの存在そのものが好きだから、名前も年齢も関係ないんでしょうねと解釈するだけです。
▲engridさん、ボナールの絵には、やさしさがあって、見ていると心温まるものが多いと思います。はっきり形のわからないものでも、色の美しさに惹かれ、見ているうちに形がわかる面白さがあります。いいですよね、ボナール。
▲ふにゃいのさん、私は先週の水曜日午後、日展に行ったら、東山魁夷の前がずらーっと行列でした。人気ですねー。私は10年前の生誕100年展を、近代美術館で見たので、今回は、忙しいのもあってパス。
ボナール展は、おすすめです。
▲mozさん、<じぶんのイメージのボナールは本当に一部分にすぎないなと。>→ 私もそうでした。好きなので、今まで、結構たくさん、ボナールを見てきたのですが、やはり回顧展は作品の量が違うし、他の画家の作品に目が行くこともないので、見終ると、満足感があります。ボナールのことがかなりわかった気がします。
「庭の女性たち」いいですよー。一枚、一枚、たしかにミュシャを思わせるところがありますね。でも4枚全体として見るとボナールです。もっと屏風っぽいおしゃれな「乳母たちの散歩、辻馬車の列」も良かったです。
作品がたくさんあるので、オススメです。
by TaekoLovesParis (2018-11-24 13:52)
大好きな画家でとても楽しめた良い展覧会でした。観覧者が少なかったのがちょっと寂しかったです。
by gillman (2018-11-24 22:39)
gillmanさんといえば、シャヴァンヌなので、ボナールがお好きと聞いて、「そうでしょうね!」と思いました。すいてたんですか。見ごたえがあるから、もっと大勢の人に見てほしいですね。
by TaekoLovesParis (2018-11-25 00:34)